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オーベクス株式会社

3583東証スタンダード繊維製品

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オーベクス株式会社3583

事業内容

オーベクス株式会社は1892年創業の東証スタンダード上場企業。連結子会社3社を含む6社グループで、テクノ製品事業(サインペン先・コスメチック用ペン先)とメディカル製品事業(薬液注入器ベセルフューザー・血管造影用ガイドワイヤー等の医療機器)の2セグメントを展開する。

帽子製造で培った精密加工技術を応用・進化させ、筆記具から医療機器へと事業領域を拡大してきた。売上高の約6割を海外が占め、中国・アジア向けを中心にグローバル展開を行っている。

2026年3月期の連結売上高は6,015百万円。

ビジネスモデル

テクノ製品事業では自社および中国子会社(天津奥貝庫斯技研有限公司)が精密研削加工を行い、筆記具メーカーやコスメメーカーへ部材を供給する。メディカル製品事業では子会社オーベクスメディカルが製造した医療機器を当社が販売する垂直統合型モデル。

受注生産は行わず見込み生産で安定供給を図る。研究開発費120百万円を投じ高付加価値製品を継続開発することで価格競争力を維持し、設備投資(当期472百万円)による生産効率化で収益を確保する構造。

企業の強み

1892年創業以来、帽子製造の加工技術を応用してペン先製造、さらに医療機器製造へと技術を進化させてきた。微少流量制御というコア技術は筆記具・コスメ・医療の複数分野に横展開可能であり、新たな知的財産権の取得を積極的に推進することで競争優位性の確保に努めている。

2026年3月期末の自己資本比率は71.3%(前期比3.2ポイント改善)、純資産7,251百万円、現金及び現金同等物2,527百万円を保有する。無借入に近い財務健全性を維持しながら、中期計画で3ヶ年合計15億円以上の設備投資を計画できる財務余力を有している。

テクノ製品事業(売上高4,236百万円、利益率18.1%)とメディカル製品事業(売上高1,779百万円、利益率9.1%)の2セグメントを持つ。2026年3月期はテクノ事業が減益となった一方、メディカル事業は売上高4.6%増・セグメント利益31.1%増と成長し、単一事業依存リスクを軽減している。

エンヴァリスの着眼点

2027年3月期Q1のテクノ製品事業はセグメント利益222百万円(前年同四半期比+9.2%)、利益率21.9%(+2.4pt)と収益性は改善したが、売上高は1,017百万円(△2.4%)と減収が続く。筆記具用ペン先が低調な一方コスメチック用ペン先は堅調であり、製品ミックスの変化が利益率改善に寄与した可能性がある。

積極的なプロモーション活動を展開したものの、2027年3月期Q1のメディカル製品事業は売上高416百万円(△1.6%)、セグメント利益35百万円(△0.9%)とわずかに減少。シェア拡大に向けた投資が先行し、成長ペースの鈍化が見られる点は今後の進捗確認が必要。

親会社株主に帰属する四半期純利益は110百万円(前年同四半期比△49.4%)と大きく減少したが、これは前年同期に法人税等調整額が△90,004千円(税負担軽減)と一時的に有利に働いたことの反動が主因。経常利益は189百万円(+27.3%)、営業利益は192百万円(+19.3%)と本業の収益性は改善しており、通期業績予想(売上高6,000百万円、営業利益500百万円)に修正はない。

成長戦略

第9次中計「オーベクスビジョン2027」でESG経営推進・両事業の収益基盤強化を継続

コスメチック用ペン先の堅調な需要を継続的に取り込みつつ、アジア地域向け筆記具用ペン先の需要回復を捉える。2027年3月期Q1はセグメント利益率21.9%(+2.4pt)まで改善し、収益性向上の兆しが見られる。

積極的なプロモーション活動と新診療分野(麻酔・化学療法・泌尿器・消化器等)への拡販を推進。2027年3月期Q1は売上高416百万円(△1.6%)とやや足踏みしており、投資効果の顕在化が今後の課題。

第9次中期経営計画「オーベクスビジョン2027」の基本方針としてESG経営を推進し、新たな価値創出と持続可能な成長を追求する取り組みを継続中。

最終更新: 2026年8月7日