事業内容
株式会社cottaは、大分県を拠点とする東証グロース上場企業。創業以来「小ロット・短納期・低価格」を掲げ、インターネット通販サイト「cotta」を通じてBtoB(個人経営の和洋菓子店等)およびBtoC(一般消費者)向けに製菓・製パン資材を提供する菓子・パン資材及び雑貨等の販売事業を主力とする。
2024年度にはSES事業を展開するTERAZ(株式66.7%取得)と、全国20万件超の理美容室顧客基盤を持つワークス・グループ(全株式取得)を相次いで子会社化し、連結子会社9社体制へと拡大。売上高は2025年9月期に13,676百万円と前期比52.8%増を達成し、多角化グループへと変貌を遂げた。
ビジネスモデル
主力の菓子・パン資材事業はEC通販サイト「cotta」を中心に、製菓・製パン資材の仕入・製造・販売を行い、売上総利益率29.7%を確保する。人材ソリューション事業はリモートSES特化型マッチングで案件紹介フィーを得る。
美容関連用品等の販売事業はカタログ経由の理美容室向け卸売で200万点超の在庫商品数を武器にロングテール型収益を創出する。各事業のEC・DX化をTERAZのエンジニアリング力が内部支援する構造を志向している。
企業の強み
2006年開設の通販サイト「cotta」は公式アプリのダウンロード数25万人超を誇り、BtoB・BtoCの双方に浸透。「cottaビジネス」のオープン化とロイヤルティプログラム導入によりアクティブユーザー数・来訪数が増加し、2025年9月期の菓子・パン資材事業売上高は8,932百万円を計上した。
ワークス・グループは全国の理美容室を主要顧客とし、20万件を超える顧客基盤と200万点に及ぶ取扱在庫商品数を擁するロングテール型品揃えを強みとする。業界トップクラスの仕入量と確立された納品体制により、物価高騰下でも堅調な業績を維持し、2025年9月期売上高3,401百万円を達成した。
2024年10月にTERAZ(SES事業)、同年11月にワークス・グループ(美容卸売)を相次いで子会社化し、売上規模を前期比52.8%増の13,676百万円へ拡大。TERAZのエンジニアリング力を活用した菓子・パン資材事業および美容関連事業のEC・DX化加速という内部シナジーを設計している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期9,258百万円から2025期13,676百万円へM&A主導で拡大し、2026年9月期中間期(累計)は8,419百万円(前年同期比+22.3%)と加速が続く。営業利益は2026年9月期中間期647百万円(同+17.7%)で、美容関連用品等の販売事業の黒字転換(前年同期△16百万円→52百万円)が寄与した。
外部環境として物価・金利上昇による個人消費への影響や原材料価格高騰・円安によるコスト上昇圧力が継続しているが、PB比率引き上げによる粗利改善と販管費の効率化で吸収している。営業CFは888百万円(前年同期比8.0%減)と棚卸資産減少が寄与した一方、法人税等支払増が圧迫。
通期予想(売上高15,109百万円、営業利益812百万円)は前期比それぞれ+10.5%、+11.5%増を見込み、修正なし。
成長戦略
EC・DXノウハウのグループ横展開とM&Aによる異業種多角化で持続成長を追求
ECサイトリニューアル完了後のマーケティング機能拡充とPB商品リブランディングにより、アップセル・クロスセル施策を強化。2026年9月期中間期にセグメント利益が黒字転換しており、PMIは極めて順調と会社は評価している。
2026年3月に初の常設旗艦店「cotta STORE OIMACHI TRACKS店」を出店し、新ブランド「PECOTTA」を展開。ECと実店舗の相互成長体制を構築し、市場を格段に拡大することを目指す。
2026年1月開催の「cottaビジネスフェア」は2日間で2,161名が来場し大盛況。人手不足・原材料高騰に悩む小規模事業者の課題解決の場として機能しており、BtoB顧客基盤の継続的拡大を図る。
主力SES事業と並走して利益率の高い人材紹介事業を強化。新規入社営業社員の早期戦力化により2026年9月期中間期のセグメント利益は前年同期比130.4%増の34百万円と急拡大しており、全体利益率向上への貢献が期待される。
ワークスが保有する全国20万件超の美容室ネットワークを活用し、AGA等の美容医療サービスへの送客・連携体制を構築。初年度取扱高約19億円規模を見込む。みなし取得日は2026年6月30日で、第3四半期以降に連結効果が反映される予定。
最終更新: 2026年7月17日

