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株式会社アンビションDXホールディングス

3300東証グロース不動産業

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事業内容

株式会社アンビションDXホールディングスは、2007年創業・2014年上場の首都圏特化型不動産DX企業。賃貸DXプロパティマネジメント(サブリース)、賃貸DX賃貸仲介、売買DXインベスト(新築投資用マンション開発・リノベーション販売)、インキュベーション、その他(少額短期保険・ZEH・ライフライン)の5事業を展開する。

主要顧客は不動産投資家(オーナー)・一般賃貸入居者・投資用マンション購入者。自社開発DXシステムAMBITION Cloudを軸に、開発・管理・仲介・保険まで不動産ライフサイクル全般をカバーするプラットフォームの構築を目指す。

2025年6月期売上高は52,372百万円と上場来約8倍に成長。

ビジネスモデル

主力の賃貸DXプロパティマネジメント事業では、オーナーから物件を借上げ入居者に転貸するサブリースで安定的なストック収益を確保(2025年6月期売上高21,650百万円)。売買DXインベスト事業では新築投資用デザイナーズマンション開発・販売と中古リノベーション販売で高粗利益のフロー収益を獲得(同28,062百万円)。

両事業を賃貸仲介・保険・ライフラインのクロスセルが補完し、グループ内シナジーで入居率98.3%を維持しながら収益性を高める構造。

企業の強み

2025年6月期は売上高52,372百万円(前期比24.5%増)、営業利益3,946百万円(同44.8%増)、当期純利益2,351百万円(同43.5%増)を達成。売上高は5期連続増収、全利益項目も5期連続増益。上場来売上高は約8倍、営業利益は約21倍と持続的な高成長を記録している。

2025年6月期末の入居率は98.3%。自社開発の次世代管理システムAMBITION Cloudによる業務効率化・募集コスト削減と、グループ内賃貸仲介17店舗によるリーシング力の相乗効果が高入居率を支える。管理戸数27,354戸・サブリース管理戸数15,621戸と継続的に拡大中。

賃貸管理システムAMBITION Cloud、AI×RPAツールのラクテック、ブロックチェーン電子サインAMBITION Sign、入居者アプリAMBITION Me、少額短期保険システムMONOLITHなど複数のDXプロダクトを自社開発・運用。ベトナム子会社での開発体制も整備し、コスト競争力と技術蓄積を両立している。

エンヴァリスの着眼点

2026年6月期第3四半期累計は売上高38,288百万円(前年同期比+4.1%)と増収を維持したものの、営業利益2,385百万円(同△3.1%)、経常利益1,954百万円(同△9.7%)、親会社株主帰属純利益1,247百万円(同△10.9%)と全利益段階で前年同期を下回った。支払利息が前年同期230百万円から386百万円へ急増したことが経常利益以下の押し下げ要因。

全社費用も前年同期1,722百万円から1,955百万円へ拡大しており、コスト管理が課題として浮上している。

2026年6月期第3四半期末の総資産は46,717百万円(前期末比+7,409百万円)、負債合計は37,763百万円(同+6,818百万円)に膨張。短期借入金9,432百万円・長期借入金15,909百万円・1年内返済予定長期借入金5,622百万円と有利子負債が大幅に増加。

自己資本比率は19.1%(前期末21.2%)に低下。日本銀行の政策金利引き上げが続く局面において、支払利息の増加が利益を圧迫するリスクが高まっており、財務レバレッジの拡大ペースは引き続き注視が必要。

売買DXインベスト事業では、ヴェリタス・インベストメントの自社開発物件引き渡しが第4四半期に集中する見込みで、第3四半期累計の売却戸数は188戸(前年同期比79戸減)にとどまった。通期予想(売上高64,144百万円・営業利益4,800百万円)の達成には第4四半期に約25,855百万円の売上高が必要な計算となり、引き渡し時期の集中リスクと物件引き渡しの確実な実行が通期業績の最大の変数となっている。

業績予想は据え置きとされているが、達成確度の見極めが重要。

成長戦略

DX統合プラットフォーム確立・M&A加速・管理戸数拡大で非連続成長を目指す

AMBITION Cloudによる業務効率化と人材投資によるリーシング力向上を継続し、管理戸数・サブリース管理戸数の増加を推進。2026年6月期第3四半期末時点で管理戸数28,524戸(前年同期比+1,164戸)、サブリース管理戸数16,687戸(同+1,274戸)と順調に拡大中。

入居・更新・退去に至るまでのサービスを提供する入居者DXアプリの機能拡充(オンライン診療・生成AIFAQサービス等)により、入居者満足度とエンゲージメントを向上させ、顧客生涯価値(LTV)の最大化を図る。

ヴェリタス・インベストメントによる自社開発新築投資用マンションと、当社インベスト部による中古リノベーション物件の両輪で展開。都心・首都圏の高単価物件に注力し、1件当たり粗利益の最大化を図る。第4四半期への引き渡し集中により通期業績への貢献が見込まれる。

グループと親和性の高い事業領域でのM&A・アライアンスを積極的に検討・推進。インキュベーション事業では累計33社のベンチャー企業に投資を実施。不動産DXシナジー領域の先端技術取り込みとグループ事業拡大を目指す。

AMBITION Cloud・AMBITION Sign・MONOLITHなど自社開発DXプロダクトの社内活用による生産性向上を継続。外部展開による新規収益源確立は引き続き検討段階にあり、B2B SaaS化は未達段階。

最終更新: 2026年7月17日