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Hamee株式会社

3134東証スタンダード小売業

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Hamee株式会社3134

事業内容

Hamee株式会社は1998年設立、神奈川県小田原市に本社を置くEC特化型企業。iFaceブランドを中心としたモバイルアクセサリー・コスメ(ByUR)・ゲーミングモニター(Pixio)の企画・製造・販売を行う「コマース事業」と、EC事業者向けSaaS「ネクストエンジン」を提供する「プラットフォーム事業」の二本柱で構成される。

国内EC・卸販売に加え、韓国・米国・中国の連結子会社を通じたグローバル展開も推進。2025年4月期の連結売上高は22,895百万円、東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

コマース事業では自社企画・製造から卸販売・EC小売までのサプライチェーンを内製化し、iFace等ブランドを楽天・Amazon・ZOZOTOWNなど多数のECモールと雑貨量販店・家電量販店等リアル店舗で販売。プラットフォーム事業では自社EC運営で培ったノウハウをSaaS「ネクストエンジン」として外部EC事業者に提供し、受注件数連動の従量課金で安定収益を確保。

2025年4月期のプラットフォーム事業営業利益率は53.1%と高収益構造を実現している。

企業の強み

スマートフォンケースブランド「iFace」は2022年3月時点で世界累計販売数2,500万個を突破。若年層を中心に高い認知度を持ち、ディズニー・ムーミン等の人気IPコラボも展開。MagSafe対応高単価モデルの構成比上昇と周辺アクセサリーのクロスセルにより客単価向上を実現している。

2025年4月期末時点でネクストエンジンの契約社数は6,570社(前期末比314社増)、利用店舗数53,602店、利用店舗の取引総額は1兆1,879億円規模。プラットフォーム事業の営業利益率は53.1%と極めて高く、実質ARPUは前期比2,321円向上を達成している。

韓国連結子会社が製造機能を保有し、商品企画・デザインから製造・物流・EC販売・卸販売までを自社グループで完結。500社超の仕入先ネットワークも保有し、EC販売データをリアルタイムに商品企画へフィードバックする体制を構築している。

エンヴァリスの着眼点

2026年4月期の営業利益は983百万円(前期比58.2%減)、2027年4月期予想は502百万円(同48.9%減)と、NE社連結除外に伴う構造的な利益剥落が続く。NE社除外後の実績ベースでは2027年4月期予想営業利益は前期比92.8%増(260百万円→502百万円)と増益転換となるが、連結ベースでは依然として大幅減益が続く。

高収益SaaS事業の下支えを失ったコマース事業単体での利益創出力の回復ペースが投資判断の核心となる。

2026年4月期の営業活動によるキャッシュ・フローは△107百万円(前期860百万円の収入)と初のマイナスに転落。連結除外に伴う現金流出2,780百万円も加わり、現金及び現金同等物の期末残高は4,993百万円から1,812百万円へ急減した。

一方、短期借入金は4,100百万円(前期3,850百万円)に増加。インタレスト・カバレッジ・レシオは△1.4倍(前期25.9倍)と急悪化しており、成長投資と財務健全性のバランス管理が重要な監視ポイントとなる。

ビューティー事業(ByUR/ByGLOW)は2026年4月期に前期比30.4%増と高成長を実現し、中期計画では2029年4月期売上高8,650百万円(CAGR約24.7%)を目標とする。一方、Pixioブランドのゲーミングアクセサリー事業は大手メーカーによる積極的な値下げと供給過剰が継続し、2026年4月期売上高は前期比5.0%減。

外部環境として米国関税政策の動向や円安継続も米国事業の収益性に影響を与えうる。コスメ・グローバルの成長持続とゲーミング事業の収益構造転換の進捗が中期計画達成の鍵を握る。

成長戦略

ZカルチャーSPA戦略でコマース4事業を垂直統合し3年CAGR+15.4%を目指す

充電器・モバイルバッテリー等の通電系アクセサリーを次期重点成長領域と位置づけ、商品開発および販売体制の構築を推進。Daily Line/Unique Lineの二軸戦略とCRM強化による指名買い育成と組み合わせ、2029年4月期売上高10,460百万円(CAGR約8.3%)を目標とする。

主軸「ByUR」の構造改革(原価低減・販管費最適化)による収益基盤強化と、新ブランド「ByGLOW」への戦略的先行投資を並行推進。2026年4月期にByURがベースメイク領域で主要ブランドポジションを確立し、ByGLOWも立ち上げ初期として一定の手応えを獲得。

2029年4月期売上高8,650百万円(CAGR約24.7%)を目標とする。

価格・スペック競争から脱却し、「インテリアに溶け込む洗練されたデザイン」と空間コーディネート提案という情緒的価値で独自ポジションを開拓。モニターアーム・デスク・チェア等周辺アクセサリー・家具カテゴリーへの本格展開とIPコラボ・ファンコミュニティ形成を推進。

2026年4月期売上高は前期比5.0%減と苦戦が続く。2029年4月期売上高4,640百万円(CAGR約9.6%)を目標とする。

米国・韓国・中国三極を軸に自社ブランドの販売拡充を推進。米国でのByUR展開、韓国でのゲーミングアクセサリー展開、中国でのオフラインチャネル拡大を並行推進。

大型3PL活用による物流効率化とSPAモデルによる高収益体制維持を図る。2026年4月期は前期比11.3%増を達成。

2029年4月期売上高7,139百万円(CAGR約24.1%)を目標とする。

2025年11月にNE株式会社の株式分配型スピンオフを実施し、コマース事業に特化した新グループ体制へ移行。新中期経営計画(2026年5月〜2029年4月)を策定し、「クリエイティブ魂に火をつける」というPurpose/Passionのもと「ZカルチャーSPAと脱炭素の両立」を全社中核戦略に位置づけた。

連結ベースで2029年4月期売上高30,889百万円、事業利益3,325百万円を目標とする。

最終更新: 2026年7月17日