事業内容
ジェイフロンティア株式会社は2008年設立のヘルスケア特化型企業。オンライン診療・服薬指導・処方薬宅配をワンストップで提供する医療プラットフォーム「SOKUYAKU」を中核に、健康食品・医薬品のD2C通販(「酵水素328選」「生漢煎®」シリーズ等)、ヘルスケア事業者向けマーケティング支援・BPOの3事業を運営する。
2025年5月期の連結売上高は21,504百万円(前期比21.4%増)。「人と社会を健康に美しく」を企業理念に掲げ、未病・予防から疾病対応までの「ヘルスケアサイクル」全体をカバーするサービス群を構築している。
ビジネスモデル
①メディカルケアセールス:SOKUYAKUのシステム利用料(患者・医療機関双方から徴収)と医薬品D2C定期購入による収益。②ヘルスケアセールス:健康食品・化粧品の定期購入会員モデルで安定収益を確保。
③ヘルスケアマーケティング:著名人キャスティング・テレビショッピング・DM発送・物流BPO等のB2B支援で法人顧客から受注。製造はOEM委託、物流は外部倉庫委託のアセットライト型。
広告投資はCPO管理による効率運用を徹底している。
企業の強み
2021年2月サービス開始のSOKUYAKUは、2025年5月期に利用者数が前期比200%超を達成。2024年6月に実施したシステム利用料の価格改定後も顧客離反はほとんど発生せず、利用件数の増加と利用単価向上が同時に実現し、セグメントEBITDAは前期の△142百万円から551百万円へ黒字転換した。
D2C通販で培った非対面・EC運営ノウハウをSOKUYAKU事業に転用し、マーケティング支援事業がグループ全体の販促を側面支援する垂直統合型の事業構造を持つ。2025年5月期第4四半期のQAU(アクティブユニークユーザー数)は28万人、ARR(年間経常収益)は96億円に達している。
ヘルスケアマーケティング事業の2025年5月期売上高は9,687百万円(前期比53.0%増)。著名人キャスティング・テレビショッピング・DMマーケティング・物流BPOが複合的に貢献。株式会社shake-handsの連結子会社化(のれん792百万円計上)によるセグメント規模拡大も寄与している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期11,877百万円→2026期22,236百万円と4年で約1.9倍に拡大したが、2026期の成長率は3.4%と鈍化。営業利益は2023・2024期の大幅赤字から2025期に294百万円で黒字転換し、2026期は312百万円と微増益を維持。
しかし特別損失にのれん一時償却435百万円・減損損失44百万円・投資有価証券評価損37百万円が計上され、親会社株主帰属当期純損失は321百万円と再び最終赤字に転落した。EBITDAは964百万円(前期比7.1%増)と改善傾向にある。
外部要因として物価高騰・米国通商政策の不透明感が消費者の購買行動に影響し、D2C事業(メディカルケアセールス・ヘルスケアセールス)の売上高はいずれも前期比減少となった。
成長戦略
SOKUYAKUヘルスケア経済圏の拡大とD2C・B2B事業の相乗効果最大化
システム利用料の価格改定効果を継続させつつ、SOKUYAKUベネフィットの法人導入拡大・修学旅行プランへの組み込み等B2B領域での新収益源を拡大。2027年5月期はSOKUYAKU事業を成長ドライバーとしたメディカルケアセールス事業中心に売上成長以上の利益成長を目指す。
医薬品・健康食品・化粧品のD2C事業において、第4四半期に翌期収益獲得に向けた広告投資を実施。新規定期顧客獲得のための広告投資とCRM施策改善を継続し、定期購入会員の継続率向上と客単価向上を図る。ヘルスケアセールス事業は2026期売上高が前期比11.5%減と苦戦しており、回復が急務。
2025年9月に取得した株式会社shake-hands(ECモール支援・コンテンツマーケティング)のノウハウを活用し、B2B事業クライアントへのクロスセル促進とSOKUYAKU・D2C事業のマーケティング施策高度化を図る。取得原価1,231百万円、発生のれん853百万円(暫定)、7年均等償却。
四半期アクティブユーザー数(QAU)と年間経常収益(ARR)を重要経営指標に設定し、BtoCサービスの利用者拡大を通じた経済圏規模の拡大を目指す。2027年5月期は先行投資の成果が業績として表れてくる見通しと経営陣は説明している。
最終更新: 2026年7月17日

