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株式会社カルラ

2789東証スタンダード小売業

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株式会社カルラ2789

事業内容

株式会社カルラは1910年創業、宮城県を本拠地とする和風ファミリーレストランチェーンを運営する企業。主力業態「まるまつ」(すし・天ぷら・そば等)を中心に、「かに政宗」「かつグルメ」「丸松」「寿松庵」「らら亭」等の多業態を展開し、2025年2月末時点で109店舗を運営する。

東北6県(宮城・福島・岩手・青森・山形・秋田)および栃木県に出店しており、宮城県が売上高の約52.6%を占める。子会社の株式会社亘理ファームによる水耕栽培農産物の生産も手掛け、生産から販売までの一貫体制を経営使命として掲げる。

主要顧客層は大人から子供まで幅広い世代の日常食ニーズを持つファミリー層。

ビジネスモデル

そばつゆ等のスープ類・野菜類・魚介類等を自社工場で製造加工し、品質の標準化とコスト削減を実現。その他食材は本社一括購入・物流センター経由で全店舗に配送する集中調達体制を採用。

HACCPに対応した衛生管理体制のもと、安全・安心な食材を安定供給し、直営店舗での飲食サービス提供により売上を計上する。子会社亘理ファームによる水耕栽培農産物の内製化も一貫体制を支える要素となっている。

企業の強み

2025年2月末時点で既存店売上高が36ヶ月連続で前年を上回る実績を達成。Instagram・X・LINEを活用したSNS情報発信、ポスティング・折込チラシによる販売促進、インバウンド向け専属部署設置による予約取り込み強化が継続的な集客増に寄与している。

宮城県黒川郡に本社工場・物流センターを保有し、そばつゆ等スープ類・野菜類・魚介類等の製造加工から全店舗への一括配送までを内製化。品質の標準化と購入単価の引き下げを実現し、外食産業における原材料価格高騰環境下でも原価率の安定化を図る体制を構築している。

2022期に売上高5,200百万円・営業損失410百万円と赤字であったが、2024期には売上高6,841百万円・営業利益349百万円へと黒字転換。2026期も売上高7,544百万円・営業利益306百万円と黒字を維持し、自己資本比率は39.4%まで回復している。

エンヴァリスの着眼点

2027年2月期第1四半期は売上高1,959百万円(前年同期比5.6%増)、営業利益94百万円(同3.4%増)、経常利益98百万円(同10.3%増)と本業は堅調に推移した。しかし役員退職慰労金81,900千円の特別損失計上により税金等調整前四半期純利益が24,650千円に圧縮され、親会社株主に帰属する四半期純利益は16百万円(前年同期比79.8%減)と大幅減益となった。

一過性要因であるが、通期純利益予想154百万円(前期比35.5%減)の達成には下期の利益積み上げが不可欠である。

2027年2月期通期業績予想は売上高7,700百万円(前期比2.1%増)、営業利益289百万円(同5.6%減)、経常利益289百万円(同3.3%減)、当期純利益154百万円(同35.5%減)と増収ながら利益面では減益見通しが継続している。外部要因として原材料費のさらなる高騰・人件費上昇・円安基調による物価高が収益を圧迫しており、エネルギーコスト削減等のコスト管理施策の実効性が利益水準を左右する。

2027年2月期第1四半期末の自己資本比率は38.8%(前期末40.3%から低下)、有利子負債(1年内返済予定の長期借入金692,956千円+長期借入金1,633,363千円)は合計2,326,319千円と総資産5,613百万円の約41%を占める。配当金支払(28百万円)と特別損失計上により純資産が前期末比12百万円減少した。

金利変動リスクへの感応度が高く、今後の金利環境次第では財務負担が増加する可能性がある。

成長戦略

既存店収益力向上・DX推進・インバウンド取込による持続的成長

店舗オペレーションの効率化に向けてモバイルオーダーの順次導入を進めており、仕事のやり方の統一による属人化排除と組み合わせることで人手不足環境下での生産性向上と店舗負担軽減を図る。

専属部署による予約体制の強化を継続するとともに、旅行関係事業者との連携強化によるリピート利用促進を推進。インバウンド需要の外部環境を自社の集客力に転換する体制を整備している。

主力業態「まるまつ」での株式会社陣中の牛タンを使用したコラボメニュー継続展開、「かつ」業態での平田牧場三元豚使用メニューの提供継続により、商品力とブランド価値の向上を図る。

各自治体発行の地域商品券やデジタル地域通貨(みやぎポイント等)の積極的な活用を促すことで多様化する地域ニーズを捉え、既存店売上高の増加に寄与させる施策を継続している。

情報共有の円滑化と教育体制の強化を通じて組織全体での生産性向上を推進。深刻な人手不足環境下において、採用コスト抑制と既存人材の定着・育成を両立させることで収益構造の安定化を図る。

最終更新: 2026年7月17日