事業内容
株式会社アスモは、東京証券取引所スタンダード市場上場の持株会社型グループ企業。食肉の輸入・販売(アスモトレーディング)、高齢者介護施設向け給食受託(アスモフードサービス)、訪問介護・居宅支援・有料老人ホーム運営(アスモ介護サービス)、香港における日本食外食・食品加工卸売(ASMO CATERING HK)の4事業を中核とする。
主要顧客は介護施設運営会社(ベストライフグループが売上高の約34.6%を占める)、食品卸先、介護サービス利用者。2026年3月期の連結売上高は21,236百万円。
超高齢化社会を背景に介護関連事業が売上・利益の主軸を担う構造となっている。
ビジネスモデル
グループ最大セグメントのアスモフードサービス事業(売上高9,181百万円)は介護施設との継続的な給食受託契約により安定収益を確保。アスモ介護サービス事業(売上高5,341百万円)は訪問介護・有料老人ホーム運営で介護報酬を主収入とする。
アスモトレーディング事業(売上高4,097百万円)は食肉輸入卸売で商品差益を得る。ASMO CATERING HK事業(売上高2,611百万円)は外食店舗と食品加工卸売の二本立て。
グループ全体の運転資金・設備投資は自己資金で賄い、有利子負債残高は96百万円と財務健全性が高い。
企業の強み
アスモフードサービス事業(売上高9,181百万円)とアスモ介護サービス事業(売上高5,341百万円)の合計は14,522百万円で連結売上高の約68%を占める。介護施設向け給食受託は継続契約型であり、有料老人ホーム7施設・入居者408名・訪問介護利用者2,013名という実績が安定した収益基盤を形成している。
2026年3月期末の自己資本比率は70.0%、現金及び現金同等物残高は5,104百万円。有利子負債残高は短期借入金74百万円・リース債務21百万円の合計96百万円にとどまり、運転資金・設備投資の大部分を自己資金で賄う。
会社自身が「小規模なM&Aや隣接事業への拡大にも対応できる水準」と評価する流動性を保持している。
ベストライフグループ7社への販売実績合計は7,349百万円(2026年3月期)で連結売上高の34.6%を占める。前期(6,823百万円・33.2%)から金額・比率ともに拡大しており、主要顧客との取引深化が継続している。介護施設運営会社との継続的な給食受託関係が売上の安定性を支えている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期18,841百万円から2026年3月期21,236百万円へ緩やかな拡大基調を維持。営業利益は2025年3月期に297百万円へ急落した後、2026年3月期は651百万円へ急回復し、売上高営業利益率は1.4%から3.1%へ改善した。
回復の主因はフードサービス事業の売上拡大(前期比8.4%増)と介護サービス事業の利益率改善(セグメント利益前期比34.8%増)、および香港事業の黒字転換。外部要因として円安・食材価格高騰は継続しているが、仕入交渉・調達適正化・部署横断体制の構築が奏功した。
2027年3月期は売上高24,768百万円(前期比16.6%増)を見込む一方、営業利益574百万円(同11.9%減)と減益予想であり、TrustGrowth統合コストや人件費上昇が利益を圧迫する見通し。
成長戦略
人材M&A・介護施設拡大・EC販路開拓・香港事業再構築の4軸で成長を追求
2026年4月1日付で株式会社TrustGrowth(人材派遣・紹介、ITアウトソーシング)を取得原価1,200百万円で子会社化。高齢者福祉業界向け人材派遣・外国人技能実習制度活用を通じ、グループの慢性的人材不足課題の解消と介護・福祉業界向け人材供給シナジーの実現を目指す。
各拠点への営業特化人材配置により新規介護施設からの給食受託獲得を加速。部署横断の新業務体制構築で既存人員を効率活用し、人材不足下でも受託能力を維持・拡大する。2026年3月期は売上高9,181百万円(前期比8.4%増)、セグメント利益361百万円(同55.4%増)を達成。
WEB販売事業やふるさと納税返礼品出品など販売チャネルを多様化し、展示会出展による新規顧客開拓と合わせてインバウンド需要にも対応。メキシコ産牛肉等の代替調達先提案で価格高騰環境下での競争力を維持する。2026年3月期売上高4,097百万円(前期比4.4%増)を達成。
赤字幅の大きい既存店の家賃減額交渉および契約更改時の条件見直しにより固定費を削減。総菜ショップ等の新業態出店を模索し外食事業の再構築を図る。卸売事業は日系飲食各社の個別ニーズへの対応強化で規模拡大を継続。2026年3月期はセグメント利益36百万円と黒字転換を達成。
最終更新: 2026年7月19日

