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Aiロボティクス株式会社

247A東証グロース化学

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Aiロボティクス株式会社247A

事業内容

Aiロボティクス株式会社は、自社開発AIシステム「SELL(セル)」を核に、スキンケアブランド「Yunth」・美容家電ブランド「Brighte」・ヘアケアブランド「Straine」の3ブランドを展開するD2C企業である。2016年の動画配信サービス創業から、AIマーケティング事業を経て2022年にD2Cブランド事業へ軸足を移し、2024年9月に東京証券取引所グロース市場へ上場。

主要顧客は国内の美容意識の高い女性層で、自社EC・ECモール・全国約17,500店舗の店頭卸という多チャネルで商品を届けている。2026年4月には株式会社BJCを完全子会社化し、プロフェッショナルチャネル(美容室・エステ業界)へも参入した。

ビジネスモデル

「SELL」がSNS広告のクリエイティブ自動生成・広告運用自動化・CRM施策高度化・需要予測を一気通貫で担い、顧客獲得コストを抑制しながら新規定期購入者を獲得する。Yunthブランドでは定期購入中心のストック型収益が積み上がり、LTV最大化を追求する。

店頭卸販売では代理店パートナーシップを活用してレバレッジを効かせた販売網拡大を実現し、製造はOEM委託で固定費を抑制している。

企業の強み

「SELL」は商品開発・需要予測・クリエイティブ自動生成・広告運用・CS対応・CRM施策の全工程をカバーする自社開発AIシステムであり、2018年の開発開始以来、自社ブランド運営データを継続的に学習させることで競合が短期間で模倣困難な独自ノウハウを蓄積している。広告媒体とのAPI連携により出稿・レポーティングも自動化されている。

Yunth(スキンケア)・Brighte(美容家電)・Straine(ヘアケア)の3ブランドを展開し、2026年3月期にはYunthの売上構成比が約44%まで低下し特定ブランド依存が緩和された。販路も自社EC・ECモール・全国約17,500店舗の店頭卸・プロフェッショナルチャネル(BJC子会社化後)と多層化しており、単一チャネルへの依存リスクが分散されている。

主力ブランドYunthは楽天市場で殿堂入りを達成し、ブランド認知と顧客基盤を確立している。2025年6月ローンチのヘアケアブランドStrainerは販売開始直後に楽天ランキング6冠を獲得し、全国約17,500店舗への展開を実現した。

連続的なヒット商品創出能力は「SELL」のデータ活用と自社開発・販売一体体制によって裏付けられている。

エンヴァリスの着眼点

2025年3月期(前期比101.2%増)に続き2026年3月期も売上高106.7%増を達成し、2期連続で売上高が倍増した。2027年3月期連結予想は売上高56,000〜60,000百万円(前期比90.7〜104.4%増)と再び約2倍の成長を見込む。

ただし、BJC取得対価25,550百万円に対するのれん等償却費(暫定1,500百万円/年)が連結営業利益を押し下げる構造となるため、調整後EBITDAと報告営業利益の乖離に注意が必要である。

2026年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは△5,880百万円(前期は+1,314百万円)と大幅に悪化した。売上債権6,129百万円・棚卸資産3,750百万円の急増が主因であり、急成長に伴う運転資本の膨張が顕在化している。

財務活動で短期借入金3,500百万円・長期借入金3,900百万円を調達し有利子負債は大幅に増加、自己資本比率は47.5%から32.8%へ低下した。BJC取得資金(25,550百万円)の調達構造と返済計画が今後の財務健全性の鍵となる。

売上高営業利益率は2025年3月期17.5%から2026年3月期13.0%へ低下した。売上高が106.7%増加する中、販売費及び一般管理費も8,662百万円から17,735百万円へ104.7%増加しており、売上成長に比例した費用拡大が続いている。

広告宣伝費を中心とした販管費の高止まりは、AIシステム「SELL」による効率化効果が費用増加を吸収しきれていない可能性を示唆する。BJC統合後ののれん償却負担も加わり、連結ベースでの利益率管理が一層重要となる。

成長戦略

BJC統合シナジー最大化と連続M&Aによる美容関連市場での規模拡大

2026年4月1日付でBJC全株式を取得(対価25,550百万円)。美容室・エステ業界向けプロフェッショナルチャネルへ参入し、「soaddicted」「SPICARE」等のカテゴリーリーダーブランドを獲得。双方の販売ネットワーク・顧客データ・商品開発力の相互補完によるシナジー創出を目指す。

2025年6月立ち上げの「Straine」が楽天ランキング6冠を獲得し、全国約17,500店舗のドラッグストア・バラエティーショップ等で堅調に販売を拡大。商品ラインナップ拡充と販路深耕により第3の主力ブランドへの育成を図る。

商品ラインナップおよびカラーバリエーションを拡充し、家電量販店での販売を強化。D2Cチャネルに加えリアル店舗での認知拡大を図り、美容家電市場でのプレゼンス向上を目指す。

クリエイティブ自動生成・広告運用自動化を通じた顧客獲得コスト低減とCRM施策高度化を継続。BJCグループへの展開も視野に入れ、グループ全体のマーケティング競争優位を強化する。

BJC取得を皮切りに、既存事業のオーガニック成長に加えて連続的なM&Aを通じたさらなる企業価値向上を目指す方針を明示。美容関連市場における成長機会の確実な取り込みを図る。

最終更新: 2026年7月19日