事業内容
株式会社meitoは、チョコレート・粉末飲料・冷菓等を中核とする食品事業、チーズ用凝乳酵素「レンネット」や医療機器原料「デキストランマグネタイト」等の高付加価値化成品を海外中心に展開する化成品事業、ゴルフ場経営と不動産賃貸を手掛ける不動産事業の3セグメントを有する。1945年創業、2025年9月に「名糖産業株式会社」から現商号に変更。
東京・名古屋両証券取引所に上場し、連結子会社8社・関連会社2社で構成される。2026年3月期の連結売上高は29,106百万円。
ビジネスモデル
食品事業では「アルファベットチョコレート」「ぷくぷくたい」等の自社ブランド商品を量販店等に販売し、価格改定・内容量変更による原価率改善で収益を確保する。化成品事業では発酵・合成技術を活用した酵素・多糖類誘導体を欧米・アジア等の海外市場に供給し、22.8%の高セグメント利益率を実現。
不動産事業はゴルフ場賃貸・不動産賃貸で50%超の利益率を誇る安定収益源として機能する。
企業の強み
化成品事業は2026年3月期にセグメント利益率22.8%(利益808百万円)を達成。チーズ用凝乳酵素「レンネット」は欧米オーガニック・ベジタリアン市場で順調にシェアを拡大し、「デキストランマグネタイト」は癌転移検出用医療機器向けに供給拡大中。
FSSC22000・GMP等の品質認証を複数工場で取得し、参入障壁を形成している。
「アルファベットチョコレート」は発売55周年を迎えた主力ブランドであり、「ぷくぷくたい」「ナッツチョコレートコレクション」等と合わせて菓子部門売上18,949百万円を支える。エースベーカリーの「凍らせて食べるシャーベット」シリーズ、株式会社おいもやの芋菓子など、M&Aで獲得した子会社ブランドも加わり製品ラインが多様化している。
2026年3月期末の純資産は62,164百万円、固定資産は84,247百万円。投資有価証券は株価上昇により8,669百万円増加し、2025年3月期・2026年3月期に合計4,812百万円超の投資有価証券売却益を特別利益に計上。
不動産事業では2025年9月取得の賃貸用土地が新たな収益源となり、セグメント利益率50.4%を実現している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期21,136百万円から2026年3月期29,106百万円へ5期連続増収(前期比3.7%増)。営業利益は2022〜2024年3月期に低迷(95〜350百万円)した後、2025年3月期に1,405百万円へ急回復したが、2026年3月期は1,230百万円へ減益。
減益要因は商号変更記念キャンペーン費用(広告宣伝費+406百万円)と、外部要因としてカカオ豆相場の急落に伴う棚卸資産評価損の計上。経常利益は受取配当金増加・投資有価証券売却益(営業外)により2,913百万円(前期比9.0%増)と増益。
純利益は前期の特別利益(投資有価証券売却益3,363百万円)の反動で3,067百万円(前期比35.0%減)。包括利益は保有株式の株価上昇(外部要因)によるその他有価証券評価差額金の増加で9,370百万円(前期比114.8%増)と大幅拡大。
成長戦略
「MEITO CHALLENGE 2026」で2027年3月期売上高30,500百万円・営業利益1,800百万円を目指す
過年度より数回にわたって実施した商品の内容量変更・価格改定の累積効果により、2026年3月期の食品事業セグメント利益は前期比17.8%増の1,739百万円を達成。2027年3月期も包材価格高騰が見込まれるものの、改定効果の継続で食品事業売上高26,400百万円(前期比4.9%増)を予想。
チーズ用凝乳酵素「レンネット」の海外市場での販売拡大を中心に、2026年3月期の化成品事業売上高は前期比4.6%増の3,546百万円を達成。2027年3月期は3,600百万円(前期比1.5%増)を予想。海外競合との競争激化が続く中、積極的な営業活動と高付加価値製品の差別化を継続。
新工場の建設計画を契機に減価償却方法を定率法から定額法へ変更(当期営業利益に103百万円のプラス効果)。2026年3月期の設備投資額は11,799百万円(前期2,921百万円から急増)、2027年3月期も7,500百万円を計画。長期的な安定稼働を見据えた生産基盤の整備が進行中。
2025年9月に取得した土地の賃貸収入が加わり、2026年3月期の不動産事業売上高は前期比42.3%増の393百万円、セグメント利益は前期比110.3%増の198百万円(利益率50.4%)と大幅拡大。2027年3月期は売上高500百万円(前期比27.0%増)を予想し、新規取得資産の通期寄与が見込まれる。
2026年3月期年間配当55円(前期35円)から2027年3月期は80円へ大幅増配を予定。自己株式取得枠を中期経営計画期間中の総額20億円から35億円に拡大し、2027年3月期に残り約20億円の取得・消却を実施予定。累進配当方針を明示し、資本効率改善と株主価値向上を両立する方針。
最終更新: 2026年7月19日

