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美樹工業株式会社

1718東証スタンダード建設業

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美樹工業株式会社1718

事業内容

美樹工業株式会社は1952年創業、兵庫県姫路市に本拠を置く総合建設業グループ。建設事業(建築・土木・設備・ガス導管敷設工事等)と住宅事業(セキスイハイム山陽㈱によるユニット住宅の建築・販売・リフォーム)を二本柱とし、連結子会社4社・非連結子会社1社・持分法適用関連会社1社で構成される。

主要顧客は官公庁・民間企業・個人住宅購入者と多岐にわたり、大阪ガスネットワーク㈱向けガス導管工事(1956年以来の長期契約)や積水化学工業㈱のユニット住宅販売代理店契約(1972年以来)など、長期的な取引関係を基盤とする。東京証券取引所スタンダード市場に上場。

ビジネスモデル

建設事業では官公庁・民間向けの建築・土木・設備・ガス工事を受注し、完成工事高として収益を計上する。住宅事業ではセキスイハイム山陽㈱が自社造成区画を活用した新築販売とリフォーム工事を組み合わせ、安定的な利益を確保する。

M&Aによる子会社化(㈱ヒョウ工務店等)で施工能力を拡充しつつ、追加工事請負による採算拡大も収益向上に寄与している。

企業の強み

1956年以来、大阪ガス(現大阪ガスネットワーク㈱)の指定工事会社として継続的にガス導管敷設工事を受注。第64期の完成工事高に占める同社向け比率は18.7%(3,214,952千円)に達し、安定した受注基盤を形成している。契約は自動更新条項付きの長期契約。

2025期(第64期)の連結営業利益は2,583百万円と前期比127.7%増を達成。売上高経常利益率は前期4.2%から7.1%へ大幅改善し、グループ目標5.0%を超過達成した。大型物件の進捗、追加工事請負による採算拡大、㈱ヒョウ工務店の通期寄与が複合的に寄与した。

2024年1月に㈱エスデイ設計室・㈱ライフデザイン研究所を買収、同年8月に㈱ヒョウ工務店を買収するなど、近年M&Aを積極活用。㈱ヒョウ工務店は第64期に通期寄与し建設事業の売上高増加に貢献。設計・施工の一体化による競争力強化を図っている。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上高が前年同期比43.4%増の12,639百万円と急拡大した一方、工事原価の増加と人事制度改定に伴う人件費増加により営業利益は前年同期比4.8%減の833百万円にとどまった。売上総利益率は前年同期の24.6%から17.4%へ大幅低下しており、増収が利益に結びつきにくい構造が顕在化している。

通期営業利益予想1,800百万円(前期比30.3%増)の達成には下期の利益率回復が不可欠である。

2026年12月期第1四半期末の短期借入金は7,110百万円(前期末5,520百万円)と運転資金調達で急増し、負債合計は20,572百万円(前期末19,350百万円)に拡大した。自己資本比率は43.3%(前期末44.3%)へ低下。

キャッシュ・フロー計算書は第1四半期では作成されていないため資金繰りの詳細は不明だが、借入依存度の上昇は金利上昇局面(外部要因)においてコスト増圧力となるリスクがある。

通期業績予想(売上高40,000百万円、営業利益1,800百万円)に変更はなく、第1四半期の売上高進捗率は31.6%、営業利益進捗率は46.3%と高水準にある。ただし前年同期も第1四半期に利益が集中した経緯があり、下期の工事進捗・不動産売却タイミング次第で通期着地が変動しやすい季節性に留意が必要。

住宅事業は前年同期比33.3%減益と苦戦しており、同セグメントの回復が通期達成の鍵となる。

成長戦略

収益力向上・人材確保・M&A活用・財務体質強化の四本柱で持続的成長を追求

前連結会計年度末の繰越工事を順調に進捗させることで、当四半期の建設事業売上高が前年同期比77.8%増の8,995百万円に達した。公共投資・民間設備投資の堅調な推移を背景に受注環境を維持し、通期売上高40,000百万円の達成を目指す。

2026年12月期第1四半期において人事制度改定に伴い人件費が増加した。慢性的な労働者不足が業界課題となる中、処遇改善による人材確保・定着を図り、施工能力の維持・拡充を目指す施策として位置づけられる。短期的には利益圧迫要因となっている。

㈱ヒョウ工務店の連結寄与等、M&Aを通じた建築工事の施工能力拡充を継続。グループ全体の受注対応力を高め、大型物件への対応力強化と事業領域の多様化を推進している。

賃貸用不動産の売却(固定資産売却益113百万円、2026年12月期第1四半期)や1棟売りマンションの売却を通じ、保有不動産資産を機動的に収益化する戦略を継続。営業利益の減少を補完し、純利益の前年同期比増益(+8.5%)に貢献した。

最終更新: 2026年7月17日