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ベルグアース株式会社

1383東証スタンダード水産・農林業

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ベルグアース株式会社1383

事業内容

ベルグアース株式会社は、キュウリ・トマト・ナス等の果菜類を中心とした野菜接ぎ木苗の生産・販売を主力とする農業関連企業。全国の野菜産地・ホームセンター等量販店を顧客とし、直営農場と委託パートナー農場による全国生産ネットワークを構築。

農業・園芸用タネ資材販売事業(農業資材・種子の仕入販売)および小売事業(総合園芸店2店舗)も展開し、グループ11社体制で農業の分業化・省力化ニーズに応える。2025年10月期の連結売上高は7,303百万円で、野菜苗・苗関連事業が売上高の約87%を占める。

ビジネスモデル

農家が自家育苗していた工程を専門的に代替する「農業の分業化」モデル。独自の断根接ぎ木技術・閉鎖型育苗施設で高品質苗を生産し、直営農場(愛媛・福島・茨城・長野等)とパートナー農場の分業体制で年間安定供給を実現。

アースストレート苗・ウイルスガード苗等のオリジナル製品で単価向上を図りつつ、農業資材販売・小売事業でクロスセルを展開する。

企業の強み

ナス科野菜の断根接ぎ木は習得に長期経験を要し、育苗業者の中でも実施者は稀とされる。当社は独自の栽培方法を確立し、接ぎ木作業を本社農場で集約生産後に二次育苗拠点へ展開する生産方式で効率化。2006年導入の閉鎖型育苗施設も含め、技術的参入障壁が競合排除に機能している。

北海道・東北から九州・沖縄まで全国7地域に納品実績を持ち、2025年10月期の野菜苗売上高6,380百万円を達成。2025年3月稼働の鶴沢農場により関東以北の生産能力を拡充。受注残高は前期比14.6%増の608百万円と需要拡大が継続している。

アースストレート苗・ウイルスガード苗・高接ぎハイレッグ苗・ツイン苗等のオリジナル規格品の売上高は2,275百万円(前期比8.9%増)と全体を上回る成長率を示す。植物ワクチン接種苗の研究開発も進行中で、化学農薬に依存しない付加価値製品の拡充を推進している。

エンヴァリスの着眼点

2026年10月期中間期の営業損失は43百万円と前年同期の232百万円から大幅に改善。ただし、上期は農繁期前の仕込み期にあたり構造的に赤字になりやすい季節性がある。

通期業績予想は売上高8,000百万円・営業利益110百万円であり、下期に153百万円超の営業利益を稼ぐ必要がある。価格転嫁の進展と鶴沢農場の通年稼働効果が下期に本格寄与するかが焦点となる。

2026年10月期中間期末の総資産は7,104百万円と前期末比17.3%増加。受取手形・売掛金が前期末比995百万円増の2,081百万円に膨らんでおり、農繁期の売上集中を反映している。

一方、短期借入金は975百万円(前期末比325百万円増)、長期借入金も1,533百万円に増加し、自己資本比率は34.9%から29.5%に低下。支払利息も前年同期比4,575千円増の11,184千円に拡大しており、金利上昇局面での財務コスト増加リスクに留意が必要。

市場環境として、農家の高齢化・大規模化・施設栽培普及による購入苗需要の構造的拡大は中長期の追い風。当中間期もスイカ苗が前年同期比117.2%増、北海道・東北が同118.9%増と地域・品目ともに需要拡大が確認できる。

一方、種子・培土等の原材料費上昇と繁忙期の派遣雇用増加による人件費増は継続しており、外部要因として収益圧迫要因が残存。ホルムズ海峡封鎖を契機とした原油・ナフサ価格上昇も石油化学関連原材料コストへの波及リスクとして注視が必要。

成長戦略

苗事業の収益力強化を基盤に種子コート加工等の周辺領域へ深化しフードバリューチェーンを構築

ベルグ福島・鶴沢農場の通年稼働による生産能力拡大と内製化率向上を推進。適正価格転嫁の継続により、2026年10月期中間期に野菜苗・苗関連事業のセグメント利益が177百万円の黒字に転換。スイカ苗等の需要拡大品目への対応強化も進む。

2025年12月31日付でピーエスピー株式会社を完全子会社化(取得対価1円)。同社の種子コート加工技術(大量・少量・難加工品対応)とPeSP苗ブランドをグループに取り込み、農業・園芸用タネ資材販売事業の収益改善に早期寄与。のれん73,632千円(暫定)を計上し5年均等償却。

株式会社むさしのタネのPB品種種子・オリジナル肥料等のサンプルワーク営業を推進。農業関連メーカーとの連携強化による商品ラインナップ充実を図り、苗販売から種子・資材・加工技術まで一貫したバリューチェーン構築を目指す。

取引銀行を6行から7行に拡大し当座貸越極度額を900,000千円から1,100,000千円に増枠するなど財務基盤を整備。繁忙期の人材確保難に対応するため派遣雇用を活用しつつ、中長期的な技術者育成・確保体制の構築を推進。

最終更新: 2026年7月17日