事業内容
テンアライド株式会社は1969年創業の東証スタンダード上場の外食企業で、「旬鮮酒場天狗」「和食れすとらん天狗」「テング酒場」「神田屋」「てんぐ大ホール」「ミートキッチンlog50」「湊や磯吉食堂」の7業態・計102店舗(うちフランチャイズ1店舗)を運営する。主要顧客は首都圏を中心とした一般消費者・ビジネスパーソンで、居酒屋・和食ファミリーレストランの両軸で幅広い客層を取り込む。
連結子会社テンワールドトレーディング株式会社が酒類・食料品等の輸入販売を担い、グループ全体で外食産業の補完的事業も展開している。
ビジネスモデル
売上高は料理類7,648百万円・飲物類4,444百万円の店舗飲食収入が主体。埼玉県日高市のセントラルキッチンで自社製品を内製化し、原価管理と品質の安定を図る。
既存大型店舗の小型化・業態転換(二毛作業態)や新規小型店出店により固定費を圧縮しつつ来客数を確保する構造。テーブルオーダーシステムや配膳ロボット等のDX投資で店舗オペレーション効率化も推進している。
企業の強み
1969年創業以来、居酒屋から和食ファミリーレストランまで7業態を展開し、2026年3月末時点で102店舗を運営。長年の出店・撤退経験を通じて首都圏を中心とした立地選定ノウハウと多様な顧客層への対応力を蓄積している。
埼玉県日高市のセントラルキッチンでそば・各種デザート・干物等を内製し、2026年3月期の生産実績は合計1,159,302千円(製造原価ベース)と前年比109.4%に拡大。内製化により仕入コスト管理と品質・衛生管理の一元化を実現している。
既存大型店舗を複数ブランドの小型店舗に転換する「二毛作業態」を開発・展開し、2026年3月期には4店舗の業態変更リニューアルを実施。固定費圧縮と来客数向上を同時に追求する店舗ポートフォリオ再編を継続的に推進している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期4,823百万円→2023年3月期9,490百万円→2024年3月期11,147百万円→2025年3月期11,887百万円→2026年3月期12,093百万円と増収基調を維持しているが、伸び率は鈍化(前期比+1.7%)。営業利益は2024年3月期169百万円・2025年3月期232百万円と回復していたが、2026年3月期は△120百万円に転落。
外部要因として円安・エネルギー資源・原材料価格の高騰および人手不足に伴う人件費上昇が直撃。特別損失(減損損失186百万円・リース解約損86百万円等)も重なり当期純損失は△462百万円。
営業CFは49百万円と辛うじてプラスを維持したが、前期293百万円から大幅に悪化。自己資本比率は40.3%(前期38.3%)と改善しているが、利益剰余金の累積赤字(△9,034百万円)は拡大している。
成長戦略
業態転換・二毛作展開・オペレーション効率化による店舗収益基盤の強化
多様化する消費者ニーズに対応した業態への転換を継続実施。既存店舗を「てんぐ大ホール」(40店舗)等の需要の高い業態へシフトさせることで来客数向上と客単価改善を図る。2026年3月期末時点で7業態102店舗体制を維持。
昼夜で異なる業態を同一店舗で運営する二毛作業態を開発・展開し、固定費(地代家賃・設備)の効率的活用による収益性向上を目指す。新規出店コストを抑えながら売上機会を拡大する施策として継続推進中。
人手不足が常態化する環境下でオペレーション効率化を推進し、サービス品質維持と人件費抑制の両立を図る。2027年3月期予想では売上高12,903百万円・営業利益109百万円への回復を見込んでおり、効率化施策の実効性が達成の鍵となる。
良質な食材仕入・低価格提供・人材教育・衛生管理の徹底により顧客満足度を高め、リピート来客数の増加を図る。セントラルキッチンを活用した自社製品開発・プライベートブランド拡大によるコスト管理も継続。
最終更新: 2026年7月19日

