事業内容
株式会社オーケーエムは、滋賀県野洲市に本社を置くバルブ専業メーカーで、バタフライバルブ・ナイフゲートバルブ・ピンチバルブ等の流体制御機器を製造・販売する。国内外の建築設備・造船・石油化学・電力・食品等の幅広い業界に製品を供給し、「陸用」(売上構成比42.2%)と「舶用」(同57.8%)の2市場区分で事業を展開する。
連結子会社としてマレーシアのOKM VALVE(M)SDN.BHD.と中国の奥村閥門(江蘇)有限公司を有し、海外売上高比率は約2割。型式・サイズ・材質・制御方法等のカスタマイズ組み合わせにより10万種類超の製品を取り扱う。
ビジネスモデル
顧客ニーズに応じたカスタマイズバルブの開発・製造・販売により標準品では対応困難なニッチ市場を開拓し、高付加価値製品の販売で収益性を確保する。舶用分野では世界的なライセンサー2社(市場占有率合計約90%)から船舶排ガス用バルブの製造販売認証を取得し、参入障壁の高い市場でシェア拡大を図る。
販売は商社経由が中心で、メタルワン・英和・YUASAの上位3社で売上高の約51%を占める。
企業の強み
IMOのNOx3次規制に対応する船舶排ガス用バルブについて、世界市場占有率合計約90%を持つライセンサー2社から製造販売認証をいち早く取得。この認証は参入障壁として機能し、2026年3月期の舶用売上高は前年同期比18.4%増の6,423百万円と大幅伸長。
発電用補機向けを中心に売上高が大幅増加した実績を持つ。
型式・サイズ・部品・材質・制御方法の組み合わせにより10万種類超の製品を取り扱い、標準品では対応困難なニッチ市場を開拓。1902年創業以来の技術蓄積と、2020年開設の研究開発センター(5つの試験室)を活用した産官学連携体制を構築。研究開発費は当連結会計年度で139,852千円を支出。
脱炭素移行期の燃料として注目されるLNG燃料船向けFGSS用LNG用バルブについて、販売先拡大と収益性改善を実現。2026年3月期の営業利益は1,295百万円(前年同期比65.3%増)となり、LNG用バルブの収益性改善と高付加価値製品の販売増加が主要因として有報に明記されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期8,456百万円→2026期11,114百万円と5期連続増収で過去最高を更新。営業利益は2024期に668百万円まで落ち込んだ後、2025期784百万円・2026期1,295百万円と急回復し、売上高営業利益率は11.7%に達した。
外部要因として世界的な新造船需要の高まりと代替需要が舶用市場(売上高6,423百万円、前期比18.4%増)を押し上げた。一方、新基幹システム計画見直しに伴う特別損失166百万円を計上したため、当期純利益は798百万円(前期比44.3%増)にとどまった。
2027年3月期は売上高11,900百万円(前期比7.1%増)を見込む一方、資材・エネルギーコスト高止まりと人件費増加により営業利益は1,060百万円(前期比18.2%減)と減益予想となっている。
成長戦略
「Create200」のもと既存深掘り・海外展開・新領域挑戦で2031年3月期売上高200億円を目指す
石油化学・鉄鋼・金属等の陸用市場と造船・LNG燃料船等の舶用市場において、高付加価値製品・カスタマイズ製品の販売拡大と収益性改善を推進。2026年3月期は舶用市場が前期比18.4%増と大幅伸長し、LNG用バルブの収益性改善も実現した。
グローバル市場で選ばれ続ける企業を目指し、海外顧客への販売先拡大を推進。LNG用バルブの販売先拡大が奏功しており、為替換算調整勘定の増加(前期比110百万円増)からも海外事業の拡大が確認できる。
既存のバルブ製造販売事業の枠を超えた新領域への参入を目指す。新基幹システム導入計画は見直しを余儀なくされ(減損損失68百万円・契約解除損失98百万円を計上)、デジタル化・IT投資の方向性の再検討が必要な局面にある。
最終更新: 2026年7月19日

