事業内容
1996年設立のソースネクスト株式会社は、パソコンソフトウェアの企画・開発・販売を起点に、AI通訳機「ポケトーク」、PDF編集ソフト「いきなりPDF」、セキュリティソフト「ZEROウイルスセキュリティ」、ハガキ作成ソフト「筆まめ」「筆王」等の多彩な製品群を展開する。販売チャネルは自社オンラインショップ・Amazon等のECサイト、家電量販店、法人営業、米国・欧州の孫会社を通じた海外販売の4軸で構成。
主要顧客は国内個人ユーザーおよび法人(官公庁・中小企業)であり、米国では教育・医療・公共機関向けにポケトークを展開する。単一セグメントで運営し、2025年12月期(9ヶ月変則決算)の売上高は9,274百万円。
ビジネスモデル
国内外の開発会社への外注・ライセンス取得により製品を企画し、自社オンラインショップ(売上4,712百万円)・法人営業(1,867百万円)・家電量販店(1,323百万円)・海外等(1,370百万円)の4チャネルで販売する。ソフトウェアはバージョンアップ販売や年次自動課金による安定収益を確保し、ハードウェアはポケトーク・オートメモ等のサブスクリプション型サービスへの移行でストック収益比率の向上を図る。
企業の強み
「筆まめ」「筆王」「宛名職人」に加え2025年より「筆ぐるめ」の販売を開始し、ハガキ作成ソフト分野で業界トップシェアを維持。自社ECの年次自動課金による安定収益基盤を構築しており、Windows10サポート終了に伴うPC買い替え特需でも販売が好調に推移した。
2017年発売のAI通訳機「ポケトーク」は2022年12月に累計出荷台数100万台を突破。91言語対応の専用端末に加え、AI同時通訳ソフト「Sentio」やスマホアプリも展開。米国・欧州に孫会社を設置しグローバル販売体制を構築しており、国内では訪日外国人増加に伴う法人利用が好調に推移している。
自社直販サイト及びAmazon等を通じたオンラインショップ売上高は4,712百万円(調整後前年同期比15.9%増)と全チャネル最大かつ最高成長率を記録。取扱製品数の拡充(「筆ぐるめ」「Oura Ring 4」等)が寄与し、法人営業も1,867百万円(同13.5%増)と二桁成長を達成した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の売上高は2021期12,851百万円をピークに2022・2023期に10,000百万円台前半へ落ち込み、2024期11,334百万円・2025期11,456百万円と横ばい圏で推移。営業利益は2022期以降4期連続赤字で、2025期は△3,480百万円と最大の損失を計上。
2026年12月期第1四半期(1〜3月)は売上高2,867百万円、営業損失△375百万円、経常損失△323百万円、親会社株主帰属純損失△247百万円。調整後前年同期比で売上高は2.2%増、営業損失は大幅に縮小しており、販管費削減効果が顕在化。
外部要因として為替差益72百万円が経常損失の圧縮に寄与した一方、投資有価証券の時価下落(評価差額金が△303百万円)が包括損失(△652百万円)を拡大させた。総資産は14,544百万円(2025年12月末)から13,670百万円(2026年3月末)へ減少。
成長戦略
AI製品拡充・サブスク移行・法人チャネル強化でストック型収益基盤を構築
2026年12月期第1四半期の販管費は1,887百万円と前第1四半期比171百万円削減を実現。コスト構造の抜本的見直しにより、売上成長が限定的な局面でも損失幅を縮小させる体制を構築中。
AI議事録・音声認識デバイス「オートメモ」の法人向けサブスクリプションプランを拡充し、ストック型収益基盤を強化。長期前受収益(流動・固定合計959百万円、2026年3月末)の積み上げが進行中。
官公庁・法人向けの直販チャネルを強化し、「いきなりPDF」を中心とした法人DX需要の取り込みを継続。安定的な法人収益源として機能しており、個人向け販売の変動リスクを補完する役割を担う。
ポケトークXの2026年中の販売開始を計画。医療・公共機関・国連機関等の新規販路開拓と合わせ、教育機関依存からの脱却と収益多様化を図る。ソフトウェア残高1,242百万円(2026年3月末)が開発投資の継続を示す。
米国孫会社・欧州POCKETALK B.V.を通じたグローバル販売を継続。事業構造改善費用(18百万円)・事業譲渡損(13百万円)を計上しており、海外事業の構造転換コストが発生している段階。
最終更新: 2026年7月17日

