3Q決算を踏まえた評価点
単体3Q売上高1,808百万円(前年比+27.5%)・営業利益352百万円(同+43.9%)と売上・利益ともに3Q過去最高を更新。サブスク型英語学習サービスの構成比拡大が売上総利益率75%への押上げに寄与し、収益性と成長の両立が確認された。
- 3Q単体の売上総利益率75.1%(前年比+1.8pt)。サブスク構成比の上昇が収益構造を改善
- シャドテン有料会員数11,673人(前年比+32.5%)、月間売上約220百万円に到達。スピフルも同2.5倍の15,199人へ拡大
- 卒業生満足度4.5/5.0、継続コース入会率72%、友人紹介比率19%と高水準を維持。法人研修導入企業396社(前年比+70社)
- EC社(旧スタディーハッカー)のグループイン完了。3Qは単体黒字を確保し、PMI初期段階として順調
- マーサージャパンとの戦略的業務提携を発表。大手グローバル企業向けチャネル拡大へ
3Q決算を踏まえた懸念点
3Q累計の営業利益は前年比+0.8%にとどまり、売上成長に対し利益成長が鈍化。上期からの先行投資方針に加え、EC社のPMI関連コストやのれん償却(年間約26百万円)が今期・来期以降の利益率に影響する可能性がある。
- 3Q累計営業利益率20.5%(通期単体予想20.0%)。S&M費が3Q単体で750百万円(前年比+193百万円)と増加、広告宣伝費の投入効率を注視
- EC社は4Qに不採算スタジオ閉鎖・設備投資・ITインフラ整備を予定し、下期営業利益は収支均衡の見込み。連結利益押上げ効果は限定的
- 連結移行に伴い前年比較が困難。EC社のPL取込みは4Qから本格化するため、通期連結業績の実態把握に制約
- EC社取得原価の配分(PPA)未了。今後の無形資産計上・償却増がのれん以外にも発生する可能性
- ディアトークはプロダクト強化段階でマーケティングは段階的実施。収益貢献時期が不透明
注目点/今後確認したいポイント
- EC社の4Q以降の損益寄与とPPA完了後の最終的なのれん・無形資産の確定額。来期以降の連結営業利益率への影響度が投資判断の鍵
- サブスク3サービス(シャドテン・スピフル・ディアトーク)の解約率推移と月間売上成長の持続性。特にスピフルの前四半期比+14.4%の成長ペースが維持可能か
- マーサージャパン提携による法人研修チャネルの定量的な受注貢献見通しと、エンタープライズ向けカバー率拡大のスピード
- EC社のPPA完了時期と無形資産(顧客関連・商標等)の見積額
- EC社のれん294百万円・11年償却の根拠と、超過収益力の定量的な前提
- EC社の不採算スタジオ閉鎖の対象数と閉鎖後の固定費削減額
- サブスクサービス全体のブレンデッド解約率と目標水準
- マーサージャパン提携の初年度受注パイプライン規模
- ディアトークの有料課金ユーザー数と収益化スケジュール
- プロワーズの共通ポイント機能によるクロスセル効果の定量見通し
- コンサルタント採用における競合環境と離職率の推移
- 中期的な連結営業利益率の目標水準(EC社ミックス影響後)
- 追加M&Aの検討パイプライン状況と投資原資の考え方
主要業績ハイライト
(連結累計3Q:2025/9/1~2026/5/31。初の連結決算のため前年比は記載不可。単体3Q四半期のYoYは決算説明資料ベース)
| 勘定科目 | 数値 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 5,141百万円 | - (単体3Q: +27.5%) |
| 売上原価 | 1,282百万円 | - |
| 売上総利益 | 3,858百万円 | - |
| 販売費及び一般管理費 | 2,804百万円 | - |
| 営業利益 | 1,053百万円 | - (単体3Q: +43.9%) |
| 経常利益 | 1,060百万円 | - |
| 親会社株主帰属四半期純利益 | 726百万円 | - |
| EPS | 58.37円 | - |
| 潜在株式調整後EPS | 57.78円 | - |
| 包括利益 | 726百万円 | - |
※当社グループは2026年8月期3Qより連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期の連結数値は存在しない。
事業セグメント別の業績
| セグメント名 | 売上高 | 前年同期比 | 営業利益 | 前年同期比 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 英語コーチング事業(全社・連結3Q累計) | 5,141百万円 | - | 1,053百万円 | - | 20.5% |
- サブスク型英語学習サービス:3Q単体売上836百万円(前年比+48.0%)。シャドテン有料会員11,673人(同+32.5%)、スピフル15,199人(同2.5倍)と両サービスともユーザー基盤が拡大。コンテンツ拡充・アプリUX改善による平均継続期間の伸長が成長を牽引
- 法人研修:導入企業数396社(前年比+70社)。マーサージャパンとの提携でエンタープライズ向けチャネルが拡大。売上高1兆円以上企業のカバー率23%(44社/195社)とまだ開拓余地
- ディアトーク:プロダクト強化フェーズにありマーケティングは段階的実施。有料会員数の開示なく、収益貢献は限定的
業績予想比の進捗率
3Q累計の売上高進捗率は単体ベースで72%(通期単体予想7,100百万円に対し5,141百万円)、営業利益進捗率は74%(同1,420百万円に対し1,053百万円)。前期(2025/8期)の3Q累計進捗率は売上高74%、営業利益87%であったが、今期は上期から投資を実施する方針のため利益の季節性が平準化される想定。単体ベースでは通期予想の達成を見込む。
| 勘定科目 | 数値 (3Q累計) | 通期計画(連結修正後) | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,383百万円 | 7,600百万円 | 70.8% |
| 営業利益 | 1,077百万円 | 1,450百万円 | 74.3% |
| 純利益 | 748百万円 | 980百万円 | 76.3% |
※3Q累計はプログリット単体とEC社の未監査PLの合算値。
- 2Qは年末年始、3Qはゴールデンウィーク、4Qはお盆で各7日間の休業があり、営業日数差で最大8.8%の売上変動が発生し得る
- 1月と4月は英語学習の需要期で広告宣伝費を厚めに投下する傾向
業績予想の変更有無
連結決算移行に伴い、通期連結業績予想を新規開示。EC社のグループインによる業績拡大を織り込み、当初の単体予想から上方修正。
- 売上高:従来7,100百万円→新7,600百万円(+7.0%)
- 営業利益:従来1,420百万円→新1,450百万円(+2.1%)
- 経常利益:従来1,424百万円→新1,440百万円(+1.1%)
- 純利益:従来967百万円→新980百万円(+1.3%)
- 修正理由:EC社(旧スタディーハッカー)の全株式取得に伴う連結決算開始。4QにEC社の売上・利益を取込み。ただしEC社は4Qに成長投資(スタジオ閉鎖・設備投資・IT整備)を予定しており、下期営業利益への貢献は収支均衡水準
株主還元への言及
年間配当予想22.00円(中間11.00円実績+期末11.00円予想)。前期の19.00円から+3.00円の増配。配当性向30%を目安に安定的・継続的に配当を実施する方針に変更なし。連結EPS予想78.33円に対する配当性向は約28.1%。
財務状況
EC社の連結取込みによりのれん294百万円が新規計上され総資産が拡大したが、現金及び預金3,717百万円と潤沢な手元流動性を維持。有利子負債は396百万円と限定的で、実質ネットキャッシュ経営を継続。
- 主要数値
- レバレッジ指標
| 勘定科目 | 数値 | 補足情報 |
|---|---|---|
| 総資産 | 5,561百万円 | 前四半期末比+882百万円 |
| └ 流動資産合計 | 4,156百万円 | 前四半期末比+252百万円 |
| └ 固定資産合計 | 1,405百万円 | 前四半期末比+629百万円 |
| 現金及び預金 | 3,717百万円 | 前四半期末比+158百万円 |
| のれん | 294百万円 | EC社取得により新規計上、11年均等償却 |
| 有利子負債 | 396百万円 | - |
| └ 1年内返済予定の長期借入金 | 112百万円 | - |
| └ 長期借入金 | 284百万円 | - |
| 契約負債 | 1,444百万円 | 受講料の前受分 |
| 自己資本 | 2,652百万円 | 前四半期末比+114百万円 |
| EBITDA | 1,082百万円 | 営業利益1,053百万円+減価償却費28百万円(弊社試算) |
決算発表と同時に出たニュース
該当なし
足許四半期中の主要発表
- 2026/04/28スタディーハッカー(現イングリッシュカンパニー)の全株式取得完了。英語コーチング「ENGLISH COMPANY」等の事業をグループに取込み、約260名規模の指導人材・学習データ等の経営資源を統合 プログリットにスタディーハッカーがグループイン
- 2026/05/26英語コーチング「プログリット」受講生向けにAI英会話「ディアトーク」の受講期間中無償提供を開始。主力サービスへのAI英会話組込みでパーソナライズ支援を強化 英語コーチング『プログリット』、受講生へAI英会話『ディアトーク』の無償提供を開始
- 2026/05/28法人英語研修向け学習管理システム「PROGRIT Learning Studio」の提供を開始。累計374社の法人研修支援の知見を活用し、研修ROI可視化ニーズを取り込む プログリット、法人英語研修向け学習管理システム 『PROGRIT Learning Studio』を提供開始
過去1年間の大量保有報告/重要提案
- アセットマネジメントOne: 8.47%→4.20%(2025/10/31~2026/04/15にかけて段階的に減少) - 投資信託・投資一任契約に基づく保有。4回の変更報告書を提出し5%を下回る
- 三井住友DSアセットマネジメント: 0.00%→5.00%(2025/07/15) - 純投資目的で新規に5%超を保有
- 岡田祥吾氏(共同保有者含む): 36.94%→35.06%(2025/07/09~2025/07/10) - 創業者・代表取締役として安定株主目的の保有。株式売出し等に伴う減少
- 山碕峻太郎氏: 15.84%→15.55%(報告義務発生日2025/05/15) - 創業者・資産管理会社として安定株主目的の保有
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