GENDA 2Q 決算速報

売上高+40.1%、調整後EBITDA112億円と過去最高水準。下期偏重が強まる中、通期調整後EBITDA300億円計画への進捗が焦点

配信日2026年9月11日 21:45 JST

2Q決算を踏まえた評価点

M&Aでグループインした各社の寄与と既存事業の伸長により売上高103,664百万円(前年比+40.1%)、調整後EBITDA11,206百万円(同+21.1%)と拡大。GAAP営業利益は減価償却費・のれん償却費の増加で減益となったが、一過性のM&A関連費用を除いた既存事業の実力値は増益を維持。国内アミューズメントのクレーンゲームオアシス業態転換と北米事業の単月黒字化が収益基盤強化の裏付け。

  • 調整後EBITDA11,206百万円(前年比+21.1%)、調整後EBITDAマージン10.8%を確保(当レポート試算)
  • M&A関連費用は399百万円(前年669百万円)と減少、調整後EBITDA定義からの逆算値(当レポート試算)
  • 業態転換5店舗の売上が転換前比で伸長、「オアシススーパーセンタートライアル上磯」は前年同期比673%
  • 北米アミューズメントは巡回効率化により2026年7月に各段階損益で初の単月黒字化を達成
  • 売上高進捗48.2%(前年同期43.3%)と前年を上回るペース、通期215,000百万円計画に対し順調(当レポート試算)
  • 中間配当4.00円を予定(前期0円)、年間8.00円予想。自己株式3,396,900株・1,966百万円を取得

2Q決算を踏まえた懸念点

売上総利益率20.8%(前年23.4%、当レポート試算)と低下し、販管費+37.4%、減価償却費+63.4%、のれん償却費+52.0%の負担増でGAAP営業利益は▲30.4%。支払利息1,133百万円(同+75.4%)が加わり経常利益▲53.8%、親会社株主帰属中間純損失▲322百万円となった。調整後ベースでも中間純利益は前年並みにとどまり、1株当たりでは希薄化が生じている。

  • 調整後中間純利益2,728百万円(前年比+0.1%)、1株当たりは14.95円と前年16.09円から▲7.1%
  • 調整後EBITDA進捗37.4%、前年同期の40.5%を下回る(当レポート試算、前期実績は通期計画の増減率から逆算)
  • 有利子負債99,647百万円(借入金+社債、当レポート試算)、自己資本比率28.3%と前期末29.2%から低下
  • のれん51,003百万円・顧客関連資産14,809百万円が総資産の28.8%、償却負担とのれんの回収性が継続論点
  • コンテンツ&プロモーションの外部顧客売上2,081百万円(前年比▲20.5%)、配給作品構成による振れ

注目点/今後確認したいポイント

  • 下期偏重が強まったGENDA Playnation Entertainmentの下期業績寄与度と、通期調整後EBITDA30,000百万円達成に必要な下期積み上げ幅
  • 北米GENDA Americasの単月黒字化の継続性、Walmart向け新規出店による固定費増と回収ペース
  • 減価償却費・のれん償却費とM&A関連費用の増加ペース、GAAP利益の黒字化時期
経営陣への論点
  • 通期調整後EBITDA30,000百万円のうち下期18,794百万円(当レポート試算)の内訳と前提
  • のれん51,003百万円の償却年数と、買収事業ごとの回収進捗のモニタリング方法
  • 有利子負債99,647百万円の調達コスト見通しと、M&A継続と財務規律の両立方針
  • 北米・欧州・中国・マレーシアに拡大した海外事業の管理体制と収益化タイムライン
  • サンリオ・サイバーエージェント等のIPパートナーシップによる景品・物販売上への定量的寄与

主要業績ハイライト

勘定科目数値前年同期比
売上高103,664百万円+40.1%
売上総利益21,554百万円+24.7%
└ 売上総利益率20.8%▲2.6pt
販売費及び一般管理費19,301百万円+37.4%
営業利益2,252百万円▲30.4%
調整後EBITDA11,206百万円+21.1%
└ 減価償却費6,179百万円+63.4%
└ のれん償却額2,376百万円+52.0%
└ M&A関連費用399百万円▲40.4%
経常利益1,110百万円▲53.8%
└ 支払利息1,133百万円+75.4%
親会社株主に帰属する中間純損益▲322百万円-(前年335百万円)
EPS▲1.76円-(前年1.98円)
調整後中間純利益2,728百万円+0.1%
1株当たり調整後中間純利益14.95円▲7.1%
営業CF6,556百万円+33.1%
投資CF▲12,234百万円-(前年▲49,179百万円)

売上総利益率、M&A関連費用、1株当たり調整後中間純利益の前年比、営業CF・調整後EBITDAの前年比は当レポート試算。M&A関連費用は「調整後EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却費+M&A関連費用」の定義から逆算。GAAP営業利益の減益は減価償却費+2,398百万円、のれん償却費+813百万円の増加が主因。中間純損失は税金等調整前中間純利益1,110百万円に対し法人税等1,407百万円を計上したことによる。

事業セグメント別の業績

エンタメ・プラットフォームは国内アミューズメントの業態転換・新規出店とカラオケの既存店伸長、前期M&A各社の寄与で売上高+41.5%、調整後セグメント利益+27.5%。エンタメ・コンテンツはプライズ景品供給拡大でキャラクターMDが伸びた一方、コンテンツ&プロモーションは減収となり、利益率は2.7%と低位。

セグメント別業績表

セグメント名売上高前年同期比調整後セグメント利益前年同期比利益率
エンタメ・プラットフォーム95,690百万円+41.5%10,703百万円+27.5%11.2%
エンタメ・コンテンツ12,455百万円+42.1%335百万円+19.6%2.7%

売上高はセグメント間内部売上を含む「計」ベース。調整後セグメント利益はM&A関連費用計上前・償却前営業利益ベースの会社開示値。利益率は当レポート試算。

サービス別売上は顧客との契約から生じる収益ベース。前年比は当レポート試算。

好調な事業
  • アミューズメント:外部顧客売上72,981百万円、前年比+42.2%。業態転換・新規出店とIP限定コラボで既存店が伸長
  • ライフスタイル:同2,584百万円、+228.3%。前期連結化のキャラットが福袋・体験イベントと6店舗新規出店で拡大
  • キャラクターMD:同5,304百万円、+54.6%。フクヤ・アレスカンパニーの国内外施設向けプライズ景品供給が拡大
  • ツーリズム:同1,722百万円、+44.2%。外貨両替機設置台数が1,000台を突破、前年同月末比約330台増
不調な事業
  • コンテンツ&プロモーション:同2,081百万円、▲20.5%。配給13本と海外展開を進めたが作品構成により減収
  • フード&ビバレッジ:同2,170百万円、+1.8%と横ばい。フィリコ・ジャパン寄与と新規旗艦店開業の効果は限定的

業績予想比の進捗率

売上高進捗48.2%は前年同期43.3%を上回る一方、調整後EBITDA37.4%は前年同期40.5%を下回る(いずれも当レポート試算)。会社は英国GENDA Playnation Entertainmentの季節性等により連結業績の下期偏重が強まったと説明しており、通期達成には下期の調整後EBITDA18,794百万円(当レポート試算)の積み上げが前提となる。

勘定科目数値 (中間期累計)通期計画進捗率
売上高103,664百万円215,000百万円48.2%
調整後EBITDA11,206百万円30,000百万円37.4%
調整後当期純利益2,728百万円10,600百万円25.7%

進捗率は当レポート試算。通期計画はGAAP営業利益・純利益の開示がなく、Non-GAAP指標ベースで比較。

  • 英国GENDA Playnation Entertainmentのホリデーパーク事業は下期偏重、当中間期の業績寄与は相対的に小
  • 会社は前期M&A各社の加入により連結業績の下期偏重が強まったと説明

業績予想の変更有無

2026年3月12日公表の通期連結業績予想(売上高215,000百万円、調整後EBITDA30,000百万円、調整後当期純利益10,600百万円)から変更なし。下期偏重の強まりを織り込んだ計画であり、進捗の確認は下期の海外季節需要の取り込みが軸となる。

株主還元への言及

2027年1月期は中間配当4.00円を予定(前期は無配)、期末4.00円・年間8.00円予想で配当予想の修正なし。中間配当は2026年9月30日の取締役会で決議予定、支払開始予定日は2026年10月23日。自己株式は2025年12月12日および2026年5月1日の取締役会決議に基づき3,396,900株・1,966百万円を取得し、期末自己株式数は6,277,976株。加えて株主優待制度の拡充を公表済み(株主優待制度の拡充に関するお知らせ)。

財務状況

M&Aと出店投資を借入・社債で調達し、有利子負債は約996億円、自己資本比率28.3%と前期末から低下。短期借入金を長期借入金・社債へ借換えており、流動負債▲18,378百万円・固定負債+24,745百万円と負債の長期化が進行。

  • 主要数値
  • レバレッジ指標
勘定科目数値補足情報
現金及び現金同等物31,277百万円期首比▲1.8%
自己資本64,795百万円前期末比▲0.6%
有利子負債合計99,647百万円当レポート試算、借入金+社債
└ 短期借入金11,905百万円前期末比▲27,720百万円
└ 1年内返済予定の長期借入金15,713百万円同+1,443百万円
└ 長期借入金61,729百万円同+23,973百万円
└ 社債10,300百万円同▲1,000百万円
のれん51,003百万円同+691百万円
顧客関連資産14,809百万円同+183百万円
棚卸資産14,478百万円同+2,623百万円

決算発表と同時に出た適時開示

  • 2026/09/11
    富士急ハイランドでGiGOプロデュースのIPイベント開催を発表、IPコラボによる集客施策を継続 国内初!富士急ハイランドにて「SKZOOドローン&花火ショー」開催!「SKZOO in 富士急ハイランド Produced by GiGO」開催のお知らせ

足許四半期中の主要発表

  • 2026/07/29
    SBIホールディングスと資本業務提携契約を締結、コンテンツファンド出資等でエンタメ関連事業の拡大を図る SBIホールディングス株式会社との資本業務提携契約締結に関するお知らせ
  • 2026/08/05
    LDH JAPANとの合弁会社「東京ディーディー」設立を決定、IP企画・開発機能を強化 当社及び株式会社LDH JAPANによる合弁会社の設立に関するお知らせ
  • 2026/08/24
    サンリオと業務提携、国内外14,000箇所強のプラットフォームで限定景品のグローバル展開を検討 株式会社サンリオとの業務提携契約締結に関するお知らせ
  • 2026/08/26
    GENDA AmericasがWalmart 26店舗への新規出店を決定、北米ミニロケ網の拡大を加速 GENDA Americas Walmartへ26店舗の新規出店を決定
  • 2026/08/26
    サイバーエージェントとパートナーシップ契約を締結、アニメIPの店舗活用・商品企画で協業 株式会社サイバーエージェントとのパートナーシップに関する契約締結に関するお知らせ

過去1年間の大量保有報告/重要提案

  • ミダスキャピタル: 28.53%→28.53%(2026/09/09) - 安定株主として保有、担保契約等重要な契約の締結による提出
  • ミダスキャピタル: 28.55%→28.53%(2026/06/12) - 安定株主として保有、担保契約等重要な契約の締結による提出
  • ミダスキャピタル: 28.79%→28.55%(2026/06/02) - 安定株主として保有、保有割合の減少
  • 片岡尚(共同保有者:スカースデール): 13.63%→13.63%(2026/05/28) - 安定株主として保有、担保契約等の変更による提出
  • 片岡尚(共同保有者:スカースデール): 14.01%→13.63%(2026/05/15) - 安定株主として保有、発行済株式数増加による割合低下
  • キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー: 7.05%→5.49%(2026/04/22) - 国外投資信託のための純投資
  • キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー: 9.16%→7.05%(2026/03/06) - 国外投資信託のための純投資
  • キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー: 9.18%→9.16%(2026/01/09) - 国外投資信託のための純投資
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