GENDA 1Q 決算説明会速報

国内GiGO限定景品と郊外業態転換が計画超過、北米はKiddleton Force導入で回復軌道に乗り連結通期計画を維持

配信日2026年6月10日 20:15 JST

サマリー

1Q連結業績は売上高497億円(YoY+45.0%)、調整後EBITDA 46.1億円(予算比+3.9%)と全指標で期初計画を達成。北米事業は巡回回数減少と統合一時費用で利益未達となり通期見込みをEBITDA 55億円→40億円へ修正したが、国内アミューズメントの超過達成とその他事業の上振れで連結通期計画は据え置き。説明会では北米の巡回回数が3月以降回復基調にあること、AIアプリKiddleton Forceの本格稼働により4月から回復軌道にあること、来期の北米EBITDA 85億円目標は堅持する方針が示された。

ポイント(決算の要点と成長アクション)

  • 経営戦略と市場認識
    • IPコンテンツをプラットフォームでファンに届ける構造を成長の軸と位置付け、M&A主導で経済圏を拡大する方針
    • 北米事業は統合過渡期にあり巡回回数の量と質の両面改善が最優先課題と経営陣が明言
    • 今期計画は下期偏重構造で4Q調整後EBITDAは1Qの約2倍の97億円を想定
  • 足元の事業進捗と要因
    • 国内AM既存店成長率は曜日調整後107%(4月)、GiGO限定景品による都市型店舗の目的来店が主因
    • 北米1Q調整後EBITDAは0.1億円(予算8.7億円)、2月の巡回回数が統合前の7割にとどまったことが最大の下押し要因
    • ギャガが北米配給した劇場版ウマ娘が想定を上回りその他事業EBITDA+3.0億円の上振れに寄与
  • 戦略的な重要施策や変化点
    • 北米でDRAGON BALL SPIRIT FLICKSを一部店舗展開、他景品比4.5倍の売上を記録し順次拡大予定
    • 郊外既存店のクレーンゲーム専門店への業態転換を5店舗実施、3ヶ月以上経過店の平均月商は転換前の3.1倍
    • カラオケBanBanでセルフレジ実証実験を34店舗で稼働、効果認定16店舗で人件費▲2.9%かつ売上+8.3%
    • 投資家要望に応えData Book(Excel/PDF)の開示を今期より開始し情報開示を拡充

今後の見通しと戦略

  • 通期計画は売上高2,150億円、調整後EBITDA 300億円、調整後当期純利益106億円を維持
  • 北米事業は通期EBITDA見込みを55億円→40億円へ修正、統合一時費用は11月(4Q)に収束見込み
  • Kiddleton Forceの本格稼働により4月から回復軌道、来期北米EBITDA 85億円の目標は堅持と経営陣が明言
  • 北米新規出店は計画比213%のペースで進捗、2Q以降は立ち上げコストの回収フェーズへ移行
  • UI改善済み決済端末への変更で先行導入店舗の売上が平均+17%増、全米展開を計画
  • FCF黒字化方針への転換により既存事業の借入額は減少傾向、Net Debt/EBITDA 2.8xで借入余地を維持

ポジティブ要因

  • 国内AM既存店成長率は直近12ヶ月で105%~113%のレンジを維持、安定した成長基盤
  • クレーンゲーム専門店への業態転換は月商伸び率2.2~10.3倍、GiGO限定景品とのハイブリッド展開で差別化
  • 国内AM M&A 15件の累計投資回収率は37.0%(2026年4月時点)、シナジー創出による早期回収が進行
  • 外貨両替機の払出額CAGR+83%(23/1期→26/1期)、1Q時点で通期1,500台計画に対し27%進捗
  • タカラトミーとの協業によるガチャ北米展開が好調、SC側からの設置要望も多数とCEOが言及
  • 第3回社債70億円発行やシンジケートローン225億円組成など資金調達手段を多様化

懸念事項・リスク

  • 北米巡回回数は4月時点で14千回と統合前の15.7千回を回復しきれておらず、回復時期の不確実性が残存
  • 5月は季節性で4月より売上が落ちる時期であり経営陣もやや苦戦していると言及
  • GAAP営業利益288百万円(営業利益率0.6%)、親会社株主帰属四半期純損失▲752百万円とGAAPベースでは赤字
  • 欧州GENDA Playnationのカーブアウトコストが2Q以降も残存(4Qに解消見込み)
  • キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントの保有割合が9.18%→2.90%へ段階的に低下
  • 北米事業の為替前提は1ドル158円、円高進行時には円建て業績に下押しリスク

業績ハイライト

2027年1月期1Q連結売上高は49,702百万円(YoY+45.0%)、調整後EBITDA 4,612百万円(YoY+8.0%)、調整後当期純利益736百万円(YoY▲46.5%)。GAAP営業利益は288百万円(前年同期1,390百万円)、M&A関連費用0.8億円がEBITDAに、1.9億円(税後)が当期純利益に影響。

セグメント別業績(調整後EBITDAベース予算差異)

セグメント名調整後EBITDA予算差異備考
国内アミューズメント+8.2億円GiGO限定景品・業態転換が奏功
海外アミューズメント▲10.9億円北米巡回回数減・統合一時費用が主因
プライズ関連▲0.6億円概ね計画通り
カラオケ▲0.5億円概ね計画通り
ツーリズム▲0.6億円概ね計画通り
その他事業+3.0億円キャラット改善・ギャガ上振れ
本社コスト等+3.2億円
  • 調整後EBITDA: 4,612百万円(予算比+3.9%、YoY+8.0%)
  • 調整後当期純利益: 736百万円(予算比+12.6%、YoY▲46.5%)
  • 国内AM既存店成長率(曜日調整後): 107%(4月)
  • 北米巡回回数: 14.0千回(4月)、2月の10.7千回から回復傾向
  • 北米新規出店: 300件(計画比213%)
  • Net Debt/EBITDA: 2.8x(前期末2.7x)
  • 自己資本比率: 29.2%(前期末比横ばい)
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