GENDA 1Q 決算速報

M&A効果で売上高497億円(前年比+45%)と急拡大、英国子会社の季節性で1Q経常損失も調整後EBITDA46億円を確保

配信日2026年6月10日 20:15 JST

1Q決算を踏まえた評価点

M&Aによるグループ拡大と既存事業のオーガニック成長が同時進行し、売上高は前年比+45.0%の49,702百万円に到達。調整後EBITDAは4,612百万円(同+8.0%)を確保し、国内アミューズメントのクレーンゲームオアシス業態転換やカラオケBanBanの既存店好調など、PMI成果が顕在化しつつある。

  • 国内アミューズメントのクレーンゲームオアシス業界転換店舗(GiGOクレーンゲームオアシス スーパーセンタートライアル上磯)で売上高が前年比523%を記録、新規出店4店舗も高い集客力を実証
  • カラオケBanBan「イマカラ予約」全店展開・キャンペーン奏功で既存店売上高が前年比で好調推移
  • キャラクターMD売上高2,472百万円(前年比+73.5%)、アレスカンパニーが4月単月売上高で過去最高を記録
  • ツーリズム(SMART EXCHANGE)の外貨両替機設置台数が1,000台突破、前年同月比+約300台で売上拡大に寄与
  • 北米事業でGENDA Americasへのコーポレート機能一元化が完了、欧州ではイースター休暇需要を取り込み売上寄与

1Q決算を踏まえた懸念点

GAAP営業利益は288百万円(前年比▲79.2%)、経常損失▲307百万円・純損失▲752百万円と赤字転落。販管費が前年比+65.8%の11,086百万円、支払利息が同+104.7%の563百万円と急増しており、M&A拡大に伴うコスト増の吸収が課題となる。

  • 売上総利益率22.9%(前年比▲0.7pt)と微低下、売上原価の増加ペース(+46.4%)が売上成長率を上回る
  • 支払利息563百万円(前年比+104.7%)、融資手数料222百万円と財務コスト急増、営業外費用合計972百万円が利益を圧迫
  • 調整後四半期純利益736百万円(前年比▲46.5%)と半減、M&A関連の償却費・融資手数料等が重荷
  • GENDA Playnation Entertainment(英国)の下期偏重型季節性により連結業績の偏りが拡大
  • エンタメ・コンテンツ事業のセグメント利益47百万円(前年比+23.7%)、コンテンツ&プロモーション売上高914百万円(同▲40.6%)と減収

注目点/今後確認したいポイント

  • GENDA Playnation Entertainment(英国)の夏季繁忙期における業績貢献度。下期偏重の季節性がどの程度連結業績を押し上げるか、通期計画達成の鍵を握る
  • 北米事業のオペレーション改善進捗。システム統合に伴う不備が指摘されており、Kiddleton Force導入等による収益性改善の実効性が問われる
  • 有利子負債109,565百万円に膨張した財務レバレッジの管理方針。調整後EBITDA通期計画30,000百万円に対するNet Debt/EBITDAの推移と、追加M&A余力のバランス
経営陣への論点
  • 英国GENDA Playnation Entertainmentの2Q以降の売上・利益貢献の定量的な見通し
  • 北米事業における日本IP景品比率の目標水準と収益性への影響度
  • 短期借入金から長期借入金・社債へのリファイナンス完了後の金利コスト見通し
  • クレーンゲームオアシス業態の年間出店・業態転換計画と投資回収期間
  • カラオケ事業の組織再編(ENNE発足・メロワークス合併)による定量的なコストシナジー
  • エンタメ・コンテンツ事業の利益率改善策、コンテンツ&プロモーション売上減の要因と回復見通し
  • GiGO上海の初期KPI(来店客数、客単価等)と中国展開の追加計画
  • 調整後EBITDAとGAAP営業利益の乖離拡大に対する投資家コミュニケーション方針
  • 自己株式取得(966百万円実施済み)の今後の方針と株主還元のバランス

主要業績ハイライト

勘定科目数値前年同期比
売上高49,702百万円+45.0%
売上総利益11,375百万円+40.8%
営業利益288百万円▲79.2%
経常利益▲307百万円-(前年1,073百万円)
親会社株主帰属四半期純利益▲752百万円-(前年223百万円)
EPS▲4.09円-(前年1.38円)
調整後EBITDA4,612百万円+8.0%
調整後四半期純利益736百万円▲46.5%
調整後EPS4.00円▲53.2%
包括利益1,469百万円-(前年▲673百万円)

売上高は前年度のM&A(Player One、GENDA Playnation Entertainment、キャラット等)のフル寄与により+45.0%と高成長。一方、減価償却費3,039百万円(前年1,750百万円)、のれん償却額1,204百万円(同759百万円)の増加に加え、支払利息・融資手数料等の財務コスト増がGAAP利益を圧迫し、経常・純利益は赤字転落。為替換算調整勘定+2,200百万円の計上により包括利益は黒字。

事業セグメント別の業績

好調な事業
  • アミューズメント(国内):クレーンゲームオアシス業態転換3店舗が転換前比で大幅増収(1店舗は前年比523%)、新規出店4店舗のうち桑名店がGiGO全店史上最高の単日プライズ売上を記録。IP コラボ企画も寄与し既存店売上も好調
  • キャラクターMD:前年比+73.5%の2,472百万円。GiGO好調に連動したプライズ供給拡大に加え、北米向け日本IP景品供給を強化。アレスカンパニーは2026年4月に単月売上高過去最高
  • ツーリズム:前年比+71.3%の841百万円。SMART EXCHANGEの外貨両替機が1,000台突破(前年同月比+約300台)、大手取引先との連携が奏功
  • ライフスタイル:前年比+253.0%の1,366百万円。前期3Qに連結子会社化したキャラットのフル寄与、福袋キャンペーン奏功・新規3店舗出店
不調な事業
  • コンテンツ&プロモーション:前年比▲40.6%の914百万円。映画配給のタイミング・作品ラインナップの変動により売上が減少。前年同期は大型作品の配給収入が寄与していた反動
  • エンタメ・コンテンツ事業(全体):セグメント利益47百万円(前年比+23.7%)、売上は+56.7%増もコンテンツ&プロモーションの減収と利益率低下が影響

業績予想比の進捗率

通期計画はNon-GAAP指標(売上高・調整後EBITDA・調整後当期純利益)のみ開示。売上高進捗率23.1%は通期+25.8%成長計画に対し概ね想定線だが、調整後EBITDA進捗率15.4%・調整後純利益進捗率6.9%は低水準。ただし英国GENDA Playnation Entertainmentの下期偏重型季節性を勘案すれば、計画との乖離は現時点で過度に懸念する段階にはない。

勘定科目数値(1Q累計)通期計画進捗率
売上高49,702百万円215,000百万円23.1%
調整後EBITDA4,612百万円30,000百万円15.4%
調整後当期純利益736百万円10,600百万円6.9%
  • 英国GENDA Playnation Entertainmentのホリデーパーク事業が夏季・年末のバケーションシーズンに集中するため、連結業績は下期偏重が顕著
  • 国内アミューズメントも年末年始・GW等の長期休暇期間に集客が増加する傾向

業績予想の変更有無

2026年3月12日公表の通期連結業績予想から変更なし。

株主還元への言及

2027年1月期の配当予想は中間4.00円、期末4.00円、年間8.00円(前期実績0.00円)。初配当の実施を予定しており、従来の無配方針からの転換となる。自己株式取得は取締役会決議(2025年12月12日)に基づき1,275,800株・966百万円を実施済み。期末自己株式残高は4,156,876株(3,000百万円)。

財務状況

M&A拡大に伴い有利子負債が増加する一方、短期借入金から長期借入金・社債へのリファイナンスを進め負債構成を長期化。自己資本比率29.2%を維持し、為替換算調整勘定の増加が純資産を下支え。

  • 主要数値
  • レバレッジ指標
勘定科目数値補足情報
総資産224,868百万円前期比+1.0%
└ 流動資産合計64,141百万円前期比+0.9%
└ 固定資産合計160,646百万円前期比+1.0%
現金及び預金31,341百万円前期比▲2.5%
のれん50,506百万円前期比▲1.1%(償却進行)
顧客関連資産15,025百万円前期比+2.7%
有利子負債合計109,565百万円前期比+2.8%
└ 短期借入金8,996百万円前期比▲77.3%(長期化)
└ 長期借入金(1年内返済含む)78,740百万円前期比+51.3%
└ 社債18,300百万円前期比+61.9%
自己資本65,682百万円前期比+0.7%
調整後EBITDA(1Q)4,612百万円会社開示

決算発表と同時に出たニュース

該当なし

足許四半期中の主要発表

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    GiGOが中国・上海に初上陸、「GiGO上海百聯ZX創趣場」を開業。アミューズメント・たい焼き・コラボカフェ・物販を複合展開 GiGOが上海に初上陸!~「GiGO上海百聯ZX創趣場」2026年3月27日(金)グランドオープン!~
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    北米事業説明会を開催。システム統合に伴うオペレーション不備を売上低迷要因と分析し、AI業務アプリ導入等の改善策を説明 北米事業説明会の要旨について

過去1年間の大量保有報告/重要提案

  • ミダスキャピタル: 32.95%→28.55%(2026/06/02) - 安定株主としての保有、売却による保有比率低下
  • キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー: 9.18%→2.90%(2025/12~2026/05にかけて段階的に売却) - 顧客資産・投資信託等のための純投資
  • 片岡尚(代表取締役社長CEO): 14.01%→13.63%(2026/05/15) - 発行会社の創業者・役員としての保有(保有株式数に増減なし)
  • Zennor: IPO時からの長期投資家として保有、直近の買い増しにより大量保有報告書提出に至った旨を会社が説明
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