2Q決算を踏まえた評価点
売上高22,118百万円(前年比+14.4%)に対し営業利益は1,332百万円(同+119.7%)。粗利率の改善に加え、販管費の伸びを売上高の伸びより低く抑えたことで、増収分が利益に効率よく反映された。中古・新品ともにトレカが好調で、新品ハードの反動減を吸収した点を評価する。
- 売上総利益率36.0%(+1.3pt)に改善。中古トレカとゲーム、新品ソフトとホビーが伸び、粗利額7,959百万円(+18.6%)
- 販管費は+8.6%増にとどまり、売上高販管費率30.0%(▲1.6pt、当レポート試算)に低下。新規出店を続けながら経費効率が向上
- 2Q単体(6~8月)の粗利率は37.4%(+5.1pt、当レポート試算)。新品ハードの反動減下でも、収益性の高い商材構成へ移ったことがうかがえる
- 自己株式1,852,000株を248百万円で取得。期中平均株式数の減少でEPS 12.53円(+136.0%)と純利益の伸びを上回る
- トレカ読取査定機「TAYS」の外販が堅調。店舗運営ノウハウを活かしたBtoB収益源の育成が進展
2Q決算を踏まえた懸念点
2Q単体の売上高は10,397百万円(▲3.5%、当レポート試算)と減収に転じ、前年の新型ゲームハード発売の反動が表面化した。棚卸資産の積み増しで営業CFは▲150百万円となり、利益の伸びに比べて資金回収が遅れている。下期の会社計画は前年下期を下回る水準で、増益基調が続くかの見極めが必要である。
- 2Q単体の売上高は前年比▲3.5%、1Q単体の+36.9%から大きく減速(当レポート試算)。下期も新品ハードの高水準な前年実績との比較が続く
- 商品在庫は5,545百万円(前期末比+13.4%)に増加し、営業CFは▲150百万円。FCFは▲410百万円(当レポート試算)
- 短期借入金が+1,100百万円増え、有利子負債は3,822百万円。前期末の実質無借金からネットデット711百万円(当レポート試算)に転じた
- 熊本地震でイオンモール熊本店が営業休止中。災害による損失32百万円を特別損失に計上
- 中古と新品の双方でトレカ依存度が高まっている。相場変動が粗利率と在庫評価に及ぼす影響に留意が必要
注目点/今後確認したいポイント
- 通期計画から逆算した下期営業利益は668百万円で、前年下期771百万円を▲13.4%下回る(当レポート試算)。季節的に最大となる4Qの年末年始商戦で、どこまで上振れるかが焦点
- 在庫増が年末商戦に向けた先行仕入れなのか、トレカ相場を見込んだ積み増しなのか。下期の在庫回転と営業CFの回復が確認ポイント
- 直営とFCの出店拡大、台湾2号店の出店、TAYS外販といった新しい成長軸が、トレカ以外の収益の柱として育つかどうか
- 下期計画(前年下期比で減益)の前提となる新品ハード反動減とトレカ需要の想定
- 経常利益計画2,000百万円に対し純利益計画1,000百万円とした差の内訳
- 商品在庫+13.4%増の内訳と、トレカ相場下落時の在庫評価リスク管理
- イオンモール熊本店の営業再開見通しと業績影響額
- 配当予想4円(前期5円)の考え方と、自己株取得を含む還元方針
主要業績ハイライト
| 勘定科目 | 数値 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 22,118百万円 | +14.4% |
| 売上総利益 | 7,959百万円 | +18.6% |
| 売上総利益率 | 36.0% | +1.3pt |
| 販売費及び一般管理費 | 6,626百万円 | +8.6% |
| 営業利益 | 1,332百万円 | +119.7% |
| 営業利益率 | 6.0% | +2.9pt |
| 経常利益 | 1,364百万円 | +130.3% |
| └ 持分法による投資損益 | 20百万円 | 前年▲16百万円 |
| 特別損失 | 64百万円 | 前年0百万円 |
| └ 災害による損失 | 32百万円 | - |
| └ 投資有価証券売却損 | 31百万円 | - |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 788百万円 | +134.0% |
| EPS | 12.53円 | +136.0% |
| 2Q単体売上高(当レポート試算) | 10,397百万円 | ▲3.5% |
| 2Q単体営業利益(当レポート試算) | 540百万円 | +40.3% |
増益の主因は売上総利益の増加(+1,248百万円)で、販管費の増加(+522百万円)を大きく上回った。営業外では持分法損益が損失から利益に転じ、経常利益の伸びが営業利益を上回った。
事業セグメント別の業績
マルチパッケージ販売事業の単一セグメント。会社は事業領域を、リユース店舗、リユースEC、リユースBtoB、グローバル、IPビジネスの5領域に整理し、成長戦略を推進している。
セグメント別業績表
| セグメント名 | 売上高 | 前年同期比 | 営業利益 | 前年同期比 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| マルチパッケージ販売事業(全社) | 22,118百万円 | +14.4% | 1,332百万円 | +119.7% | 6.0% |
- 中古トレカとゲーム:中古分類はトレカとゲームの好調で前年を上回った。新品価格の上昇でリユース需要が高まり、市場拡大の追い風を取り込んでいる
- 新品ソフト、トレカ、ホビー:新型ハードの普及に伴い新品ソフトの需要が拡大。新品トレカとホビーも伸び、新品分類全体でも前年を上回った
- リユース店舗領域:中間期に「ふるいち」直営店4店舗とFC5店舗を出店。ショッピングモールへの出店で顧客接点を広げた
- リユースBtoB領域:TAYSの外販を拡大。買取POP作成サービス「POP×THREE」との連携提案も一定の成果を上げた
- 新品ゲームハード:前年の新型ハード発売による高水準の売上が反動減となった。2Q単体売上高は▲3.5%減収(当レポート試算)
- イオンモール熊本店:2026年7月28日の熊本地震で施設が休館し営業休止。災害損失を計上
業績予想比の進捗率
営業利益の進捗率は66.6%で、前年同期の44.0%(当レポート試算)を大きく上回る。一方、通期計画が示す下期の売上高は21,382百万円で、前年下期比▲6.6%(当レポート試算)。季節的に最大となる4Qを控え、計画水準を上回る余地を残す進捗といえる。
| 勘定科目 | 数値 (第2四半期累積) | 通期計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 22,118百万円 | 43,500百万円 | 50.8% |
| 営業利益 | 1,332百万円 | 2,000百万円 | 66.6% |
| 経常利益 | 1,364百万円 | 2,000百万円 | 68.2% |
| 純利益 | 788百万円 | 1,000百万円 | 78.8% |
| EPS | 12.53円 | 15.73円 | 79.7% |
- 過去実績上、年末年始商戦を含む4Q(12~2月)の売上高と営業利益が年間で最大。前期の4Q単体は売上高12,225百万円、営業利益419百万円(当レポート試算)
業績予想の変更有無
今回の決算発表時点で業績予想の修正はない。会社は2026年9月25日、中間期の業績動向を踏まえて4月14日公表の通期予想を修正済み。現行計画は売上高43,500百万円、営業利益2,000百万円(+45.2%)、純利益1,000百万円(+15.2%)。
株主還元への言及
配当予想は年間4.00円(中間0円、期末4.00円)で据え置き。前期の5.00円を下回る計画で、予想EPSに対する配当性向は25.4%(当レポート試算)。2026年5月19日の取締役会決議に基づき、自己株式1,852,000株(248百万円)を取得した。譲渡制限付株式報酬として自己株式300,000株を処分。
財務状況
自己資本比率は47.8%と5割近い水準を維持。ただし在庫の積み増しを短期借入金でまかなったことで、実質無借金から小幅のネットデットに転じた。
- 主要数値
- レバレッジ指標
| 勘定科目 | 数値 | 補足情報 |
|---|---|---|
| 現金及び現金同等物 | 2,978百万円 | 前期比▲0.2% |
| 現金及び預金 | 3,111百万円 | 前期比+0.7% |
| 商品 | 5,545百万円 | 前期比+13.4% |
| 総資産 | 15,141百万円 | 前期比+5.8% |
| 自己資本 | 7,236百万円 | 前期比+3.7% |
| 有利子負債 | 3,822百万円 | 前期比+33.4% |
| └ 短期借入金 | 2,600百万円 | 前期末1,500百万円 |
| └ 長期借入金(1年内返済予定含む) | 1,022百万円 | 前期比▲12.3% |
| └ 社債(1年内償還予定) | 200百万円 | 前期末同額 |
| EBITDA | 1,547百万円 | 営業利益+減価償却費、当レポート試算 |
| 指標 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| Net Debt/EBITDA | 0.46倍 | 中間期EBITDAで算出、当レポート試算。前期末はネットキャッシュ |
| Debt/Equity | 0.53倍 | 当レポート試算。前期末0.41倍 |
| インタレストカバレッジレシオ | 58.2倍 | 営業利益÷支払利息、当レポート試算。前年同期29.1倍 |
| 自己資本比率 | 47.8% | 会社開示。前期末48.8% |
決算発表と同時に出た適時開示
- 2026/10/15中間期の決算説明会資料を公表。トレカなど主要商材の動向と成長戦略の進捗を説明(2027年2月期第2四半期(中間期)決算説明会資料)
足許四半期中の主要発表
過去1年間の大量保有報告/重要提案
- 新沼吾史: 7.14%→5.26%(2026/07/17) - 純投資
- 新沼吾史: 5.26%→4.24%(2026/07/23) - 純投資、保有割合が5%を下回った
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