テイツー 2Q 決算速報

トレカとゲームソフトがけん引し中間営業利益2.2倍、粗利率改善で通期営業利益計画の進捗66.6%に到達

配信日2026年10月15日 18:36 JST

2Q決算を踏まえた評価点

売上高22,118百万円(前年比+14.4%)に対し営業利益は1,332百万円(同+119.7%)。粗利率の改善に加え、販管費の伸びを売上高の伸びより低く抑えたことで、増収分が利益に効率よく反映された。中古・新品ともにトレカが好調で、新品ハードの反動減を吸収した点を評価する。

  • 売上総利益率36.0%(+1.3pt)に改善。中古トレカとゲーム、新品ソフトとホビーが伸び、粗利額7,959百万円(+18.6%)
  • 販管費は+8.6%増にとどまり、売上高販管費率30.0%(▲1.6pt、当レポート試算)に低下。新規出店を続けながら経費効率が向上
  • 2Q単体(6~8月)の粗利率は37.4%(+5.1pt、当レポート試算)。新品ハードの反動減下でも、収益性の高い商材構成へ移ったことがうかがえる
  • 自己株式1,852,000株を248百万円で取得。期中平均株式数の減少でEPS 12.53円(+136.0%)と純利益の伸びを上回る
  • トレカ読取査定機「TAYS」の外販が堅調。店舗運営ノウハウを活かしたBtoB収益源の育成が進展

2Q決算を踏まえた懸念点

2Q単体の売上高は10,397百万円(▲3.5%、当レポート試算)と減収に転じ、前年の新型ゲームハード発売の反動が表面化した。棚卸資産の積み増しで営業CFは▲150百万円となり、利益の伸びに比べて資金回収が遅れている。下期の会社計画は前年下期を下回る水準で、増益基調が続くかの見極めが必要である。

  • 2Q単体の売上高は前年比▲3.5%、1Q単体の+36.9%から大きく減速(当レポート試算)。下期も新品ハードの高水準な前年実績との比較が続く
  • 商品在庫は5,545百万円(前期末比+13.4%)に増加し、営業CFは▲150百万円。FCFは▲410百万円(当レポート試算)
  • 短期借入金が+1,100百万円増え、有利子負債は3,822百万円。前期末の実質無借金からネットデット711百万円(当レポート試算)に転じた
  • 熊本地震でイオンモール熊本店が営業休止中。災害による損失32百万円を特別損失に計上
  • 中古と新品の双方でトレカ依存度が高まっている。相場変動が粗利率と在庫評価に及ぼす影響に留意が必要

注目点/今後確認したいポイント

  • 通期計画から逆算した下期営業利益は668百万円で、前年下期771百万円を▲13.4%下回る(当レポート試算)。季節的に最大となる4Qの年末年始商戦で、どこまで上振れるかが焦点
  • 在庫増が年末商戦に向けた先行仕入れなのか、トレカ相場を見込んだ積み増しなのか。下期の在庫回転と営業CFの回復が確認ポイント
  • 直営とFCの出店拡大、台湾2号店の出店、TAYS外販といった新しい成長軸が、トレカ以外の収益の柱として育つかどうか
経営陣への論点
  • 下期計画(前年下期比で減益)の前提となる新品ハード反動減とトレカ需要の想定
  • 経常利益計画2,000百万円に対し純利益計画1,000百万円とした差の内訳
  • 商品在庫+13.4%増の内訳と、トレカ相場下落時の在庫評価リスク管理
  • イオンモール熊本店の営業再開見通しと業績影響額
  • 配当予想4円(前期5円)の考え方と、自己株取得を含む還元方針

主要業績ハイライト

勘定科目数値前年同期比
売上高22,118百万円+14.4%
売上総利益7,959百万円+18.6%
売上総利益率36.0%+1.3pt
販売費及び一般管理費6,626百万円+8.6%
営業利益1,332百万円+119.7%
営業利益率6.0%+2.9pt
経常利益1,364百万円+130.3%
└ 持分法による投資損益20百万円前年▲16百万円
特別損失64百万円前年0百万円
└ 災害による損失32百万円-
└ 投資有価証券売却損31百万円-
親会社株主に帰属する中間純利益788百万円+134.0%
EPS12.53円+136.0%
2Q単体売上高(当レポート試算)10,397百万円▲3.5%
2Q単体営業利益(当レポート試算)540百万円+40.3%

増益の主因は売上総利益の増加(+1,248百万円)で、販管費の増加(+522百万円)を大きく上回った。営業外では持分法損益が損失から利益に転じ、経常利益の伸びが営業利益を上回った。

事業セグメント別の業績

マルチパッケージ販売事業の単一セグメント。会社は事業領域を、リユース店舗、リユースEC、リユースBtoB、グローバル、IPビジネスの5領域に整理し、成長戦略を推進している。

セグメント別業績表

セグメント名売上高前年同期比営業利益前年同期比利益率
マルチパッケージ販売事業(全社)22,118百万円+14.4%1,332百万円+119.7%6.0%
好調な事業
  • 中古トレカとゲーム:中古分類はトレカとゲームの好調で前年を上回った。新品価格の上昇でリユース需要が高まり、市場拡大の追い風を取り込んでいる
  • 新品ソフト、トレカ、ホビー:新型ハードの普及に伴い新品ソフトの需要が拡大。新品トレカとホビーも伸び、新品分類全体でも前年を上回った
  • リユース店舗領域:中間期に「ふるいち」直営店4店舗とFC5店舗を出店。ショッピングモールへの出店で顧客接点を広げた
  • リユースBtoB領域:TAYSの外販を拡大。買取POP作成サービス「POP×THREE」との連携提案も一定の成果を上げた
不調な事業
  • 新品ゲームハード:前年の新型ハード発売による高水準の売上が反動減となった。2Q単体売上高は▲3.5%減収(当レポート試算)
  • イオンモール熊本店:2026年7月28日の熊本地震で施設が休館し営業休止。災害損失を計上

業績予想比の進捗率

営業利益の進捗率は66.6%で、前年同期の44.0%(当レポート試算)を大きく上回る。一方、通期計画が示す下期の売上高は21,382百万円で、前年下期比▲6.6%(当レポート試算)。季節的に最大となる4Qを控え、計画水準を上回る余地を残す進捗といえる。

勘定科目数値 (第2四半期累積)通期計画進捗率
売上高22,118百万円43,500百万円50.8%
営業利益1,332百万円2,000百万円66.6%
経常利益1,364百万円2,000百万円68.2%
純利益788百万円1,000百万円78.8%
EPS12.53円15.73円79.7%
  • 過去実績上、年末年始商戦を含む4Q(12~2月)の売上高と営業利益が年間で最大。前期の4Q単体は売上高12,225百万円、営業利益419百万円(当レポート試算)

業績予想の変更有無

今回の決算発表時点で業績予想の修正はない。会社は2026年9月25日、中間期の業績動向を踏まえて4月14日公表の通期予想を修正済み。現行計画は売上高43,500百万円、営業利益2,000百万円(+45.2%)、純利益1,000百万円(+15.2%)。

株主還元への言及

配当予想は年間4.00円(中間0円、期末4.00円)で据え置き。前期の5.00円を下回る計画で、予想EPSに対する配当性向は25.4%(当レポート試算)。2026年5月19日の取締役会決議に基づき、自己株式1,852,000株(248百万円)を取得した。譲渡制限付株式報酬として自己株式300,000株を処分。

財務状況

自己資本比率は47.8%と5割近い水準を維持。ただし在庫の積み増しを短期借入金でまかなったことで、実質無借金から小幅のネットデットに転じた。

  • 主要数値
  • レバレッジ指標
勘定科目数値補足情報
現金及び現金同等物2,978百万円前期比▲0.2%
現金及び預金3,111百万円前期比+0.7%
商品5,545百万円前期比+13.4%
総資産15,141百万円前期比+5.8%
自己資本7,236百万円前期比+3.7%
有利子負債3,822百万円前期比+33.4%
└ 短期借入金2,600百万円前期末1,500百万円
└ 長期借入金(1年内返済予定含む)1,022百万円前期比▲12.3%
└ 社債(1年内償還予定)200百万円前期末同額
EBITDA1,547百万円営業利益+減価償却費、当レポート試算

決算発表と同時に出た適時開示

  • 2026/10/15
    中間期の決算説明会資料を公表。トレカなど主要商材の動向と成長戦略の進捗を説明(2027年2月期第2四半期(中間期)決算説明会資料)

足許四半期中の主要発表

  • 2026/07/17
    譲渡制限付株式報酬として自己株式300,000株を処分し、払込が完了
  • 2026/08/31
    PS4からPS5への乗り換えで5,000円分お得になるキャンペーンを開始。ハード普及期の買取と販売の両方を強化
  • 2026/09/24
    「ふるいちトップブックス 滑川店」がグランドオープン。下期も出店を継続
  • 2026/09/25
    中間期の業績動向を踏まえ、通期連結業績予想を修正
  • 2026/10/09
    「ふるいち稚内潮見店」を北海道稚内市に10月10日オープン。地方都市にも出店網を拡大

過去1年間の大量保有報告/重要提案

  • 新沼吾史: 7.14%→5.26%(2026/07/17) - 純投資
  • 新沼吾史: 5.26%→4.24%(2026/07/23) - 純投資、保有割合が5%を下回った
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