テイツー 2Q 決算プレビュー

トレカ・ゲーム両輪の販売モメンタムと粗利率のバランス、9月の通期上方修正後の2Q累計進捗を確認する四半期

配信日2026年10月13日 15:30 JST

サマリー

2027年2月期1Qは売上高11,721百万円(前年同期比+36.9%)、経常利益816百万円(同+309.5%)と、新型ゲームハードの供給安定化と価格改定前の駆け込み需要、トレカの好調が重なり大幅増収増益。9月25日には通期連結業績予想を売上高43,500百万円、営業利益・経常利益各2,000百万円へ上方修正しており、2Qは修正後計画に対する進捗の裏付けを確認する局面。一方で1Qの売上総利益率は34.7%と前年同期37.7%から低下し、新品比重の高まりが採算構成に影響した可能性があるため、粗利率と販管費率(1Q 27.9%)の組み合わせで利益水準の持続性を見極めたい。加えて6月のふるいちオンライン終了によるEC再編、商品在庫5,081百万円・短期借入金2,900百万円と拡大した運転資本の動きが、2Qの確認対象となる。

翌四半期の注目ポイント

注目点と焦点示唆

売上モメンタム2Q累計売上高の修正後通期計画に対する進捗

1Q売上高11,721百万円は修正前通期計画42,500百万円の27.6%(当レポート試算)。修正後計画43,500百万円に対する2Q累計の進捗と、前年同期19,335百万円からの伸びが上振れ継続の判断材料。

採算性売上総利益率の前年同期比推移と中古/新品構成

1Qは34.7%で前年同期37.7%から低下。2Q累計で前年同期34.7%を維持できるかが、新品拡大と採算の両立を測る指標。

コスト構造販管費率と新規出店の進捗

1Q販管費3,273百万円(+8.9%)、販管費率27.9%(前年同期35.1%)。増収による費用吸収が続けば営業利益率6.8%(前年同期2.6%)の水準維持が焦点。

事業再編ふるいちオンライン終了後のEC動向

2026年6月のサービス終了は2Qから損益に反映。山徳への経営資源集中が売上・粗利にどう表れるかを確認したい。

財務・運転資本商品在庫、売掛金、有利子負債の推移

1Q末の商品5,081百万円、売掛金1,412百万円、短期借入金2,900百万円。自己資本比率は44.5%(前期末48.8%)で、在庫回転と借入水準の均衡が確認点。

前回決算(2027年2月期 1Q決算)を踏まえた主要論点

1Qは中古・新品双方でトレカとゲームが伸び、売上高+36.9%、経常利益+309.5%と計画を大きく先行する立ち上がり。会社は1Q時点で通期計画を据え置いたうえ、9月25日に売上高・営業利益・経常利益を上方修正しており、2Qは1Qの伸びが一時的要因に依存しないかの検証が中心。成長戦略5領域(リユース店舗、リユースEC、リユースBtoB、グローバル、IPビジネス)の進捗も併せて確認する。

1. 売上モメンタムの持続性と上方修正の裏付け

  • 前期: 1Q売上高11,721百万円(前年同期比+36.9%)。新型ゲームハードの供給安定化に伴う新品需要拡大、価格改定前の駆け込み需要、トレカ好調が要因と説明。
  • 今期確認: 駆け込み需要の反動有無と、トレカ・中古商材の伸びによる補完。9月25日の上方修正(売上高43,500百万円)に見合う2Q累計の積み上がりを確認する。
  • 注目指標: 2Q累計売上高の前年同期(19,335百万円)比、修正後通期計画43,500百万円に対する進捗率、月次売上概況の推移。

2. 商品構成シフトと売上総利益率

  • 前期: 1Q売上総利益4,066百万円、売上総利益率34.7%で前年同期37.7%から低下。新品分類の伸びが構成に影響した可能性。
  • 今期確認: 新品比重の高まりが続く場合の粗利率水準と、中古買取の確保状況。粗利率低下を売上増で補えているかを利益額と併せて判断する。
  • 注目指標: 2Q累計の売上総利益率(前年同期34.7%)、売上総利益額(前年同期6,711百万円)、商品在庫残高との関係。

3. 販管費コントロールと出店・EC再編

  • 前期: 1Q販管費3,273百万円(+8.9%)、販管費率27.9%(前年同期35.1%)。「ふるいち」3店舗(イオンモール神戸北・茨木・筑紫野)を出店し、出店投資と諸費用高騰下でコスト抑制に努めたと説明。
  • 今期確認: ショッピングモール型出店の追加と、2026年6月のふるいちオンライン終了・山徳への集約が2Qの費用・売上にどう反映されるか。なお9月19日開業のふるいちトップブックス滑川店は3Q以降の反映。
  • 注目指標: 2Q累計の販管費率(前年同期31.6%、当レポート試算)、営業利益率(1Q 6.8%、前期2Q累計3.1%)、出店数。

4. 営業外損益の改善と経常利益の質

  • 前期: 1Qは持分法による投資利益12,981千円を計上(前年同期は持分法による投資損失24,711千円)。のれんの償却額はゼロ(前年同期10,146千円)。営業外収益44百万円、営業外費用20百万円。
  • 今期確認: 持分法損益の方向性と支払利息(1Q 10,287千円)の推移。借入増加局面での金融費用の増減を確認する。
  • 注目指標: 2Q累計の経常利益(前年同期592百万円)、営業利益と経常利益の差額、特別損益および法人税等の内訳。

5. 運転資本と資本政策

  • 前期: 1Q末総資産15,388百万円(前期末比+1,081百万円)で、売掛金1,412百万円・商品5,081百万円が増加。短期借入金は2,900百万円(前期末1,500百万円)。5月19日決議に基づき自己株式1,852,000株(248,168千円)を取得し、自己資本比率は44.5%へ低下。
  • 今期確認: 繁忙期に向けた在庫積み上げと借入水準のバランス、自己株式取得の進捗。通期配当予想は年間4.00円(第2四半期末0.00円)で据え置き。
  • 注目指標: 2Q末の商品残高(前年同期末の水準との比較)、有利子負債残高、自己資本比率、期末自己株式数。

今期中の主要な適時開示

  • 2026/09/25
    連結業績予想の修正に関するお知らせ - 2027年2月期通期の売上高を42,500百万円から43,500百万円へ、営業利益・経常利益を各1,600百万円から2,000百万円へ上方修正。トレカ関連商材と中古商材の好調が背景で、2Q決算は修正後計画に対する進捗確認が主眼となる。
  • 2026/09/24
    ふるいちトップブックス 滑川店 グランドオープンのお知らせ - トップカルチャーとの合弁によるインショップ型FC店舗で、9月19日開業のため損益反映は3Q以降。店舗網拡大の新チャネルとして出店コスト効率を確認したい。
  • 2026/09/07
    2026年8月の月次売上概況のお知らせ - 2Q最終月の売上動向を示す開示であり、7月分(8月7日開示)と併せて2Q累計の着地と駆け込み需要の反動有無を測る先行材料。

前四半期の着地(2027年2月期 1Q実績)

テイツーは「ふるいち」「古本市場」を中核に、ゲーム・トレカ・書籍等を新品・中古で扱うマルチパッケージ販売事業の単一セグメント企業(東証スタンダード、小売業)。グループビジョン「リユースで地域と世界をつなぐ〜360度リユース〜」の下、2026年4月14日公表の「2026年度テイツーグループ成長戦略」でリユース店舗・リユースEC・リユースBtoB・グローバル・IPビジネスの5領域を事業領域として識別。1Qはトレカとゲームの中古・新品双方が伸び、売上高・各利益が前年同期を大幅に上回り、通期計画(当時)を据え置いたうえで9月に上方修正に至った。

項目金額前年同期比修正後通期計画進捗率備考
売上高11,721百万円+36.9%26.9%中古はトレカ・ゲームが好調、新品はハード供給安定化と価格改定前の駆け込み需要
営業利益792百万円+257.7%39.6%営業利益率6.8%(前年同期2.6%)、販管費率27.9%へ低下
経常利益816百万円+309.5%40.8%持分法による投資利益12,981千円を計上(前年同期は損失24,711千円)
当期純利益475百万円+421.8%47.5%特別損失7百万円(投資有価証券売却損7,310千円、固定資産除却損236千円)
EPS7.49円+420.1%47.6%期中平均株式数63,542,843株

(修正後通期計画進捗率および前年同期比EPSは当レポート試算。会社は四半期計画を開示していないため、2026年9月25日公表の修正後通期計画=売上高43,500百万円、営業利益2,000百万円、経常利益2,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,000百万円、EPS15.73円に対する比率を記載)

通期計画に対する進捗率(経常利益ベース): 40.8%(9月25日修正後の通期経常利益2,000百万円に対する当レポート試算)。前年同期の経常利益199百万円は前期通期実績1,355百万円の14.7%(同試算)。

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