1Q決算を踏まえた評価点
売上高11,721百万円(前年比+36.9%)、営業利益792百万円(同+257.7%)と1Qとして過去最高を更新。新型ゲームハードの供給安定化と価格改定前の駆け込み需要に加え、中古トレカ・ホビーの好調が重なり、利益率も6.8%(前年比+4.2pt)へ急伸した。
- 新品ゲーム売上が前年比226.5%と倍増超、新型ハード関連商品の寄与が突出
- 中古トレカ売上前年比139.1%、相場安定と在庫回転を意識した商品展開で主力商材の成長継続
- 販管費率35.1%→27.9%へ▲7.2pt低下、売上伸長による規模効果でコスト上昇を吸収
- TAYS導入拠点550超に到達、BtoB領域のストック型収益基盤構築が進展
- 1Q中に自己株式248百万円を取得、総還元性向63.0%(予想ベース)と株主還元姿勢を強化
1Q決算を踏まえた懸念点
新品ゲーム構成比が9pt上昇し新品比率47.3%に達した結果、売上総利益率は37.7%→34.7%へ▲3.0pt低下。新型ゲームハードの駆け込み需要は一過性の色彩が強く、2Q以降の反動減リスクに留意が必要。
- 売上総利益率34.7%(▲3.0pt)、低粗利の新品ゲーム構成比上昇がミックス悪化要因
- 6月月次売上は前年比80%と急減速、新品ゲーム52%・新品トレカも低調で1Q好調の持続性に疑問
- 短期借入金が1,500百万円→2,900百万円へ+1,400百万円増加、運転資金の借入依存度が上昇
- 純資産は▲129百万円減少(配当320百万円+自己株取得248百万円)、自己資本比率48.8%→44.5%へ低下
- 通期純利益予想800百万円は前期比▲7.8%減益計画、1Q好調にもかかわらず業績予想据置
注目点/今後確認したいポイント
- 6月月次売上の前年比80%が示す通り、新型ゲームハード駆け込み需要の反動が2Q以降どの程度業績を押し下げるか。通期売上高42,500百万円(+0.6%)計画の合理性が試される局面
- 台北2店舗目の今秋出店が計画通り進むか、海外事業の収益化タイムラインと初期投資負担の規模
- ふるいちオンライン終了後のEC事業再構築(Amazon・ヤフオク集約)が売上・利益にどう影響するか、山徳との物流統合効果の定量的把握
- 6月月次の新品ゲーム売上前年比52%を踏まえた2Q以降の新品ゲーム売上見通し
- 通期業績予想を据え置いた背景と、上方修正の蓋然性に関する見解
- 売上総利益率低下(▲3.0pt)への対応策と中古比率回復の具体的施策
- 台北2店舗目の投資額・損益分岐時期の目安
- IoT搭載オリジナル自動販売機の開発進捗と設置目標台数
- TAYS外販の収益貢献額と今後の拡販ペースの見通し
- 短期借入金+1,400百万円増の資金使途内訳と今後の借入方針
- 商材多様化テスト(キャラクターグッズ・雑貨等)の初期結果と下期以降の展開計画
- 駿河屋との業務提携移行後の連携内容と業績への影響
- 中長期目標(2029年2月期 売上高500億円・営業利益25億円)達成に向けた出店ペース計画
主要業績ハイライト
| 勘定科目 | 数値 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 11,721百万円 | +36.9% |
| 売上原価 | 7,655百万円 | +43.6% |
| 売上総利益 | 4,066百万円 | +25.9% |
| 売上総利益率 | 34.7% | ▲3.0pt |
| 販管費 | 3,273百万円 | +8.9% |
| 販管費率 | 27.9% | ▲7.2pt |
| 営業利益 | 792百万円 | +257.7% |
| 営業利益率 | 6.8% | +4.2pt |
| 経常利益 | 816百万円 | +309.5% |
| 税金等調整前四半期純利益 | 808百万円 | +306.2% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 475百万円 | +421.8% |
| EPS | 7.49円 | +420.1% |
| 包括利益 | 424百万円 | +377.4% |
売上高の急伸は新型ゲームハード需要と駆け込み需要が主因。売上原価の伸び(+43.6%)が売上高の伸び(+36.9%)を上回り、売上総利益率は低下したが、販管費の伸び(+8.9%)を売上拡大が大幅に上回ったことで営業利益率は急改善。
事業セグメント別の業績
| セグメント名 | 売上高 | 前年同期比 | 営業利益 | 前年同期比 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| マルチパッケージ販売事業(全社) | 11,721百万円 | +36.9% | 792百万円 | +257.7% | 6.8% |
- 新品ゲーム:前年比226.5%、新型ゲームハードの供給安定化と価格改定前の駆け込み需要で爆発的に伸長
- 中古トレカ:前年比139.1%、相場安定と在庫回転を意識した商品展開、新品との相乗効果で主力商材の成長を牽引
- 中古ゲーム:前年比123.3%、前年の新型ハード発売前買い控えの反動、レトロゲームのインバウンド需要も寄与
- 新品トレカ:前年比122.4%、売れ筋銘柄の拡販とメーカー連携による調達強化が奏功
- 中古ホビー:前年比119.7%、最注力商材と位置付けインバウンド需要にも対応した買取強化
- 中古本:前年比98.3%、モール新規店舗では取扱なし、電子書籍普及の影響が継続
業績予想比の進捗率
1Q売上高は通期計画42,500百万円に対し27.6%の進捗。前期1Q進捗率(8,561/42,233=20.3%)を大幅に上回るが、新型ゲームハードの駆け込み需要を含む一時要因が寄与しており、6月月次の急減速(前年比80%)を踏まえると、通期計画の上振れ判断には2Q動向の確認が必要。営業利益は通期計画1,600百万円に対し49.5%と極めて高い進捗率。
| 勘定科目 | 数値 (1Q) | 通期計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 11,721百万円 | 42,500百万円 | 27.6% |
| 営業利益 | 792百万円 | 1,600百万円 | 49.5% |
| 経常利益 | 816百万円 | 1,600百万円 | 51.0% |
| 純利益 | 475百万円 | 800百万円 | 59.4% |
- 4Q(12月~2月)は年末年始商戦で売上が最大となる傾向。過去3期のQoQでも4Qが最大(2026年2月期4Q:122.3億円、1Q:85.6億円)
- 1Qは通常、年間で最も売上が小さい四半期だが、今期は新型ハード特需により異例の高水準
業績予想の変更有無
通期業績予想に変更なし。2026年4月14日公表の通期見通しを据え置き。1Qの営業利益進捗率49.5%は過去水準を大幅に超過しており、2Q以降の駆け込み需要反動を織り込んだ慎重な据置判断と推察される。
株主還元への言及
2027年2月期の年間配当予想は4.00円(中間0.00円、期末4.00円)で前期の5.00円(普通配当4.00円+特別配当1.00円)から特別配当分が剥落。1Qに自己株式248百万円(1,852,000株)を取得済み。配当金総額256百万円+自己株買い248百万円=総還元504百万円(純利益予想800百万円に対し総還元性向63.0%)。
財務状況
短期借入金の増加により有利子負債が拡大し、自己資本比率は48.8%→44.5%へ低下。一方で現金及び預金は+202百万円増加しており、事業拡大に伴う運転資金ニーズへの対応が主因。
- 主要数値
- レバレッジ指標
| 勘定科目 | 数値 | 補足情報 |
|---|---|---|
| 総資産 | 15,388百万円 | 前期末比+1,081百万円 |
| └ 流動資産合計 | 10,841百万円 | 前期末比+1,148百万円 |
| └ 固定資産合計 | 4,546百万円 | 前期末比▲67百万円 |
| 現金及び預金 | 3,291百万円 | 前期末比+202百万円 |
| 商品 | 5,081百万円 | 前期末比+191百万円 |
| 有利子負債 | 4,192百万円 | 前期末比+1,327百万円 |
| └ 短期借入金 | 2,900百万円 | 前期末比+1,400百万円 |
| └ 1年内償還予定の社債 | 200百万円 | 前期末比±0 |
| └ 1年内返済予定の長期借入金 | 235百万円 | 前期末比▲516百万円 |
| └ 長期借入金 | 857百万円 | 前期末比+443百万円 |
| 純資産 | 6,846百万円 | 前期末比▲129百万円 |
| 自己資本比率 | 44.5% | 前期末48.8%から▲4.3pt |
| EBITDA | 898百万円 | 営業利益792+減価償却費106 |
決算発表と同時に出たニュース
足許四半期中の主要発表
- 2026/04/23ふるいちイオンモール茨木店・筑紫野店を2店舗同時グランドオープン、関西・九州エリアのモール出店を拡大 ふるいちイオンモール茨木店、筑紫野店 2026年4月23日(木)2店舗同時グランドオープン
- 2026/05/19駿河屋との資本業務提携を解消し業務提携へ移行、駿河屋保有のテイツー株1,852,000株(2.89%)を自己株式取得 株式会社駿河屋との資本業務提携解消及び業務提携への移行に関するお知らせ
- 2026/05/20ToSTNeT-3で自己株式1,852,000株を248百万円で取得完了 自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び取得終了に関するお知らせ
- 2026/06/055月月次売上高が前年比166%と大幅伸長、新品ゲーム217%・中古トレカ好調が寄与 2026年5月の月次売上概況のお知らせ
- 2026/07/076月月次売上高が前年比80%に減速、新品ゲーム52%と前年の新型ハード発売の反動が顕在化 2026年6月の月次売上概況のお知らせ
過去1年間の大量保有報告/重要提案
テイツー株式を対象とする新規の大量保有報告書・変更報告書は対象期間内に確認されなかった。なお、テイツーが保有者としてTORICO<7138>株式の変更報告書を複数回提出しており、資本業務提携解消に伴い保有割合を19.25%→4.30%(5%未満)まで順次売却している。
該当なし
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