サマリー
2026年2月期通期は売上高422億円(前期比+15.8%)、営業利益13.7億円(同+51.1%)と連結決算移行後5期連続増収を達成。説明会で藤原社長は、新型ゲームハード関連の特需を単年度で20億円超と定量評価し、来期売上横ばいの理由を明示。トレカについてはマーケット全体が足元3,000億円超に成長し2029〜30年に5,000億円到達の可能性に言及、引き続き恩恵を期待するとした。来期は営業利益16億円(+16.2%)を予想、2029年2月期の中長期目標として売上高500億円、営業利益25億円を掲げた。
ポイント(決算の要点と成長アクション)
- 経営戦略と市場認識
- トレカ新品市場は3,000億円超に拡大、2029〜30年に5,000億円規模との調査を社長が言及
- チェーン展開の強みを活かし、専門店とは棲み分けて幅広い顧客層に適正価格で提供する方針
- 新品ゲーム市場の縮小可能性を認識し、将来を見越したコミュニティ形成やIP展開を推進
- 足元の事業進捗と要因
- 新型ゲームハード発売による特需を20億円超と社内評価、新品構成比が前年比+3ptの49.9%に上昇
- トレカ粗利益率が前期の低下から改善傾向に転じ、直営店舗の損益が+639百万円と利益増の最大要因
- 4Q売上122.3億円は過去最高水準だが、4Q営業利益は前年のトレカ回復による高基準で同期比では低下
- 戦略的な重要施策や変化点
- IoT搭載トレカ自販機の新型筐体を自社開発中、トレカ以外の商材にも対応可能な安価設計を目指す
- 台湾2号店の出店準備に着手、現地の買取業務を含めたリアル店舗モデルの確立を今期中に推進
- TAYS読取査定機で大手企業との契約獲得を目指し、BtoBストック型収益の基盤拡大を狙う
今後の見通しと戦略
- 2027年2月期予想は売上高425億円、営業利益16億円。特需剥落分を既存店成長と新規出店で補う構造
- 中長期目標は2029年2月期に売上500億円、営業利益25億円。中核小売(EC含む)に加えIP・グローバル領域の寄与を想定
- 台湾事業は投資育成フェーズと位置づけ、物流整備・人材育成・現地買取体制の構築を優先
- IPビジネスでは名古屋での催事協賛(ポップアップストア)で収益確保の実績を作り、国内外で展開体制を整備する方針
- 配当は普通配当4円を維持(2027年2月期予想)、特別配当1円は有価証券売却益に基づく一時的措置
- 社長は今期の評価として利益面・BS改善を評価しつつ、企業連携やM&Aによる体制拡充を今後の課題と認識
ポジティブ要因
- 連結決算移行後5期連続増収。売上高422億円は再成長期のピークを更新
- 販管費率31.3%→29.9%(▲1.4pt)と規模効果が顕在化、売上成長が販管費増(+10.8%)を上回る
- 営業CF 19.3億円(前期14.6億円)と現金創出力が向上、借入金返済▲855百万円で有利子負債を圧縮
- トレカ相場の安定化により中古トレカ前年比119.5%、新品トレカ106.6%と安定成長軌道に回帰
- モール出店は累計45店舗に到達、初期コストの低さと集客力を活かした効率的な出店モデルが定着
- 純資産合計は61.4億→69.7億円へ増加、自己資本比率は45.9%→48.8%に改善
懸念事項・リスク
- 新型ゲームハード特需20億円超の反動減が来期の売上成長を実質相殺する見通し
- トレカはルール変更・新タイトル発売が中古流通価格に影響するリスクを社長自ら認識
- 売上総利益率は33.8%→33.2%(▲0.6pt)と低下、新品構成比上昇に伴う粗利率希薄化が進行
- 人件費+496百万円(出店・賃上げ)、広告宣伝費+106百万円など固定費増加が継続
- 台湾事業は法人手続きの遅延で通常稼働の立ち上がりが遅れた経緯、海外展開の不確実性
- 古本は前年比96.8%と唯一の減収商材、電子書籍普及の構造的影響が継続
業績ハイライト
2026年2月期通期の連結売上高は42,233百万円(前期比+15.8%)、営業利益は1,377百万円(同+51.1%)と増収増益。売上総利益率は33.2%(前期33.8%)とやや低下したものの、販管費率は29.9%(前期31.3%)まで改善し、利益水準を押し上げた。当期純利益は867百万円(同+73.0%)と大幅増益。
- 店舗数: 179店舗(2026年4月14日時点、直営+子会社+FC)
- うち直営店: 143店舗(2026年2月末時点)
- モール出店累計: 45店舗
- 販管費率: 29.9%(前期 31.3%、▲1.4pt)
- 営業利益率: 3.3%(前期 2.5%、+0.8pt)
- 新品売上構成比: 49.9%(前期比+3pt)
- 営業CF: 1,936百万円(前期 1,462百万円、+32.4%)
- 現金及び現金同等物: 2,983百万円(前期 2,815百万円)
- 1株当たり配当: 5円(普通4円+特別1円)、来期予想4円
- 配当性向: 36.6%(前期 50.4%)
- 新品ゲーム前年比: 149.0%
- 中古トレカ前年比: 119.5%
- 中古ホビー前年比: 127.9%
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