1Q決算を踏まえた評価点
主力のレジャー事業が売上高840百万円(前年比+10.0%)、セグメント利益127百万円(同+11.1%)と全社を牽引。来場者数がコア2施設で195千人と横ばい圏にとどまるなかでの二桁増収であり、新エリア投入と施設横断の単価施策が寄与した構図。財務面では自己資本比率83.1%、実質ネットキャッシュ約1,971百万円と、出店投資を自己資金で賄える体力を維持。
- 売上高1,255百万円(前年比+4.1%)、経常利益188百万円(同+0.9%)、純利益124百万円(同+2.8%)と増収増益
- レジャー事業の売上高840百万円(同+10.0%)、セグメント利益率15.2%(当レポート試算、外部顧客売上基準)へ改善
- レジャー来場者数195千人(+1千人、コア2施設)に対しセグメント売上+10.0%、単価施策等の寄与を示唆
- 営業外収益23百万円(同+27.4%)、保険解約返戻金7百万円と持分法投資利益5百万円が経常段階を下支え
- 自己資本比率83.1%(前期末81.2%から+1.9pt)、有利子負債321百万円に対し現金及び預金2,292百万円
1Q決算を踏まえた懸念点
営業利益は165百万円(前年比▲2.1%)と減益。販管費829百万円(同+4.8%)の伸びが増収率+4.1%を上回り、営業利益率は13.1%へ0.8pt低下。アニタッチ事業は来場者172千人(同▲11.3%)と減少が続き、レジャー事業の伸びを一部相殺する構図となっている。
- 営業利益率13.1%(前年14.0%)へ低下、増収を上回る販管費増が主因
- アニタッチ事業は売上278百万円(前年比▲7.2%)、セグメント利益61百万円(同▲10.1%)と減収減益
- ホテル事業はセグメント損失▲20百万円と前年同期▲16百万円から赤字幅拡大、売上も136百万円(同▲4.0%)
- その他セグメント損失▲5百万円(前年同期▲0百万円)と損失計上
- 営業利益の通期進捗12.2%は前期同期の実績進捗14.5%(当レポート試算)を下回る
注目点/今後確認したいポイント
- アニタッチ既存店の来場者数▲22千人の要因分解。競合出店・立地別の傾向と、下期に向けた集客回復策の実効性。
- 2026年秋開業予定の吉祥寺、2026年12月開業予定のOSAKAなんばに伴う開業費用の計上時期と、通期営業利益1,350百万円計画への織り込み度合い。
- ホテル事業の損益改善パス。サウナ付きスイート・愛犬同伴ルームなど高単価商品の稼働率と平均単価への寄与。
- アニタッチ既存店の来場者減の構造要因と、新規出店による全体成長との切り分け
- 2029年3月期までの6店舗新規出店計画における投資総額と1店舗当たり回収期間
- ホテル事業の黒字化目標時期と必要稼働率の水準
- 販管費増加の内訳(人件費・広告宣伝費・出店準備費)と通期の増加見込み
- レジャー事業の客単価上昇の持続性、および入園料改定の余地
主要業績ハイライト
| 勘定科目 | 数値 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,255百万円 | +4.1% |
| 売上総利益 | 994百万円 | +3.6% |
| └ 売上原価 | 261百万円 | +6.2% |
| 売上総利益率 | 79.2% | ▲0.4pt |
| 販売費及び一般管理費 | 829百万円 | +4.8% |
| 営業利益 | 165百万円 | ▲2.1% |
| 営業利益率 | 13.1% | ▲0.8pt |
| 営業外収益 | 23百万円 | +27.4% |
| 経常利益 | 188百万円 | +0.9% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 124百万円 | +2.8% |
| EPS | 6.72円 | +2.3% |
| 包括利益 | 114百万円 | ▲18.3% |
| 減価償却費 | 107百万円 | +5.4% |
| のれん償却額 | 23百万円 | +1.2% |
| 来場者数(レジャー:シャボテン動物公園+ぐらんぱる公園) | 195千人 | +1千人 |
| 来場者数(アニタッチ) | 172千人 | ▲22千人 |
売上総利益率は79.2%と0.4pt低下。営業段階では販管費+4.8%が増収率を上回り減益となる一方、営業外収益の増加により経常利益は増益を確保。特別損失の計上はなく、包括利益の減少はその他有価証券評価差額金▲5百万円と持分法適用会社に対する持分相当額▲5百万円によるもの。なお、来場者数の集計対象は今期よりコア2施設合計へ変更されている旨が会社開示されている。
事業セグメント別の業績
レジャー事業が二桁増収増益で全社を牽引する一方、アニタッチ事業とホテル事業が減収。3セグメントの方向感が分かれる構図となっている。
セグメント別業績表(売上高は外部顧客への売上高ベース)
| セグメント名 | 売上高 | 前年同期比 | 営業利益 | 前年同期比 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| レジャー事業 | 840百万円 | +10.0% | 127百万円 | +11.1% | 15.2% |
| アニタッチ事業 | 278百万円 | ▲7.2% | 61百万円 | ▲10.1% | 22.2% |
| ホテル事業 | 136百万円 | ▲4.0% | ▲20百万円 | 前年同期▲16百万円 | ▲15.1% |
| その他 | 0百万円 | - | ▲5百万円 | 前年同期▲0百万円 | - |
| 調整額 | - | - | +1百万円 | - | - |
| 連結計 | 1,255百万円 | +4.1% | 165百万円 | ▲2.1% | 13.1% |
(利益率は当レポート試算。その他の外部売上高は24千円のため0百万円と表示)
- レジャー事業:売上+10.0%、利益+11.1%。来場者195千人と前年同期比+1千人にとどまるなか、モンキーテラス・ふれあい乗馬牧場など園内新エリア投入と施設横断セット券が客単価を押し上げ。
- レジャー事業の収益性:セグメント利益率15.2%へ上昇(前年15.0%、当レポート試算)。増収分が固定費を吸収し、伊豆半島の複数公園を束ねる運営レバレッジが顕在化。
- アニタッチ事業:来場者172千人(前年比▲11.3%)と減少し売上▲7.2%。全国6カ所の既存店ベースでの集客鈍化が主因で、来場者減より売上減が小幅なことから単価面は底堅い。
- ホテル事業:売上▲4.0%、セグメント損失は▲20百万円へ拡大。伊豆シャボテンヴィレッジ等の宿泊施設が減収となり、固定費負担を吸収できず赤字幅が拡大。
業績予想比の進捗率
通期計画に対する売上高進捗は20.9%、営業利益は12.2%。前期同期の実績ベース進捗(売上21.6%、営業利益14.5%、当レポート試算)と比べ、売上はほぼ同水準、営業利益はやや下回る。会社は2026年5月15日公表の通期予想を据え置いており、夏季繁忙期およびグランイルミ期を含む下期の集客と、下期に開業予定の新店寄与が計画達成の焦点となる。
| 勘定科目 | 数値(第1四半期累計) | 通期計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,255百万円 | 6,000百万円 | 20.9% |
| 営業利益 | 165百万円 | 1,350百万円 | 12.2% |
| 経常利益 | 188百万円 | 1,440百万円 | 13.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 124百万円 | 980百万円 | 12.7% |
| EPS | 6.72円 | 52.84円 | 12.7% |
- 前期実績では第1四半期の営業利益168百万円に対し通期1,167百万円で、1Qの構成比は14.5%(当レポート試算)。四半期利益は1Qのウェイトが最も低い。
- 会社は夏休み期間の営業時間延長やイルミネーション施策を展開しており、下期偏重の収益構造となる。
業績予想の変更有無
2026年5月15日公表の2027年3月期通期連結業績予想(売上高6,000百万円、営業利益1,350百万円、経常利益1,440百万円、純利益980百万円)から変更なし。1Qの営業利益は減益となったが、会社は現時点で修正を行っていない。
株主還元への言及
2027年3月期の配当予想は第2四半期末0.00円、期末20.00円の年間20.00円で据置。直近公表の配当予想からの修正はなし。1Q中に前期期末配当371百万円(当レポート試算、利益剰余金の増減から算出)が支払われており、現金及び預金の減少要因となっている。自己株式の取得に関する新規方針の記載はなく、自己株式数は23,934株から24,584株へ微増。
財務状況
実質ネットキャッシュ経営を継続し、自己資本比率は83.1%へ上昇。総資産の減少は配当支払いと未払法人税等の納付に伴う運転資本の季節変動によるもので、財務健全性は高水準を維持。
- 主要数値
- レバレッジ指標
| 勘定科目 | 数値 | 補足情報 |
|---|---|---|
| 現金及び預金 | 2,292百万円 | 前期末比▲15.0% |
| 総資産 | 7,312百万円 | 前期末比▲6.2% |
| └ 流動資産合計 | 2,643百万円 | 前期末比▲15.7%、売掛金及び契約資産が157百万円減少 |
| └ 固定資産合計 | 4,668百万円 | 前期末比+0.1%、建設仮勘定98百万円増加 |
| のれん | 621百万円 | 前期末比▲3.6%、四半期償却額23百万円 |
| 自己資本 | 6,073百万円 | 前期末比▲4.1% |
| 有利子負債 | 321百万円 | 当レポート試算(長短借入金+リース債務) |
| └ 長期借入金 | 282百万円 | - |
| └ 1年内返済予定の長期借入金 | 25百万円 | - |
| └ リース債務(固定) | 13百万円 | - |
| 未払法人税等 | 66百万円 | 前期末比▲165百万円 |
| EBITDA | 272百万円 | 営業利益+減価償却費(当レポート試算、のれん償却額は除外) |
決算発表と同時に出た適時開示
該当なし
足許四半期中の主要発表
- 2026/05/15伊豆シャボテン動物公園に新エリア「モンキーテラス」(6月6日)「ふれあい乗馬牧場」(7月4日)を順次開設、主力施設の来園動機を創出 新エリア誕生!シロガオサキが暮らす『モンキーテラス』、ヒトコブラクダが仲間入り『ふれあい乗馬牧場』
- 2026/05/26夏休み期間に主要3施設の営業時間を延長、ぐらんぱる公園とグランイルミの限定セット券販売で客単価向上を狙う 今夏、営業時間を大幅拡大!伊豆シャボテン動物公園・伊豆ぐらんぱる公園・ぼら納屋
- 2026/06/11SKY-HILL HOTEL伊豆高原に露天風呂・サウナ付き上位客室2室を新設し全25室体制へ、ホテル事業の単価改善施策 『サウナ付きプライベートスイート誕生』~2026年7月18日(土)OPEN
- 2026/06/15アニタッチ初の路面店・ビル1棟型となる「アニタッチ吉祥寺」(約515㎡)を2026年秋に開業予定と発表 アニタッチ吉祥寺オープンに関するお知らせ
- 2026/08/12関西第1号店「アニタッチOSAKAなんば」を2026年12月に開業予定、2029年3月期までに6店舗新規開設の目標を継続 アニタッチOSAKAなんばオープンに関するお知らせ
過去1年間の大量保有報告/重要提案
該当なし
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