オープンワーク 2Q 決算速報

OpenWorkリクルーティングが前年比+39.3%で四半期過去最高を更新、営業利益進捗率75%の高水準で通期計画達成へ視界良好

配信日2026年8月10日 15:28 JST

2Q決算を踏まえた評価点

連結移行初年度の2Q累計で営業収益30億円(前年比+32.7%)、営業利益10.9億円(同+30.4%)を計上。主力のOpenWorkリクルーティングがYoY+39.3%と約40%成長を維持し、2Q単独では過去最高の11.6億円を記録したことが全体を牽引。営業利益率36.4%と高収益体質を維持しつつ成長を実現した点を評価。

  • OpenWorkリクルーティング営業収益2,164百万円(前年比+39.3%)。Web履歴書登録者数183万人(同+21.0%)、求人数13.4万件(同+35.9%)とマッチング母数が拡大
  • 契約負債822百万円(前期末610百万円から+34.8%)。新プランの基本利用料有償化とオプション販売増により将来収益の前受けが拡大、ストック性強化を示唆
  • 自己資本比率80.4%、現金及び預金80.5億円と潤沢な財務基盤。2030年までの最大100億円規模のM&A・事業投資余力を十分に確保
  • 初の中間配当を1株4.5円で実施、配当性向20%目標に基づく株主還元姿勢の明確化

2Q決算を踏まえた懸念点

転職市場は2026年1-3月の転職者数が前年比95%と縮小傾向にあり、外部環境の逆風が継続。営業利益の通期進捗率75.3%は広告費の下期後ろ倒しに起因する一時要因であり、下期の費用増による利益率低下リスクに留意が必要。

  • OpenWork単体の営業収益652百万円(前年比+4.1%)と成長鈍化。QoQ▲0.1%の微減で収益はリクルーティングへの送客バランス調整の範囲だが、収益の多角化が進まない構造
  • BNGパートナーズの人材紹介・その他サービス92百万円は通期予想500百万円に対し進捗率18.4%と計画遅れ。のれん263百万円(BNGパートナーズ社・PM Club社分)の回収期間に対する不透明感
  • 広告宣伝費を上期から下期に後ろ倒し。下期に計画通り投資を実行した場合、営業利益率は上期36.4%から低下する見込み
  • 転職者数前年比95%と市場縮小下でリクルーティング事業の高成長持続性に留意

注目点/今後確認したいポイント

  • BNGパートナーズの通期収益計画の進捗と、オープンワーク本体とのシナジー創出(ユーザー送客・クロスセル)の具体的進展
  • 下期に集中する広告投資の効果測定。認知拡大投資が翌期以降の登録ユーザー数・Web履歴書登録数の増加率にどう反映されるかの確認
  • AI求人検索など新機能のKPIへの寄与度。マッチング精度向上が応募率・採用決定数にどの程度影響するかのデータ開示
経営陣への論点
  • BNGパートナーズの進捗遅れの要因と下期の巻き返し施策の具体策
  • 広告投資の下期後ろ倒しの背景と投下先(媒体・ターゲット)の変更有無
  • OpenWork単体の収益成長が+4.1%にとどまる中、有料会員課金のARPU向上施策
  • AI求人検索のリリース後のユーザー利用率・応募CVR等の初期データ
  • 基本利用料有償化後の顧客チャーンレートの推移
  • 2030年営業収益150億円目標に対するM&Aパイプラインの充実度
  • オルタナティブデータサービス(FIS・DAP)の通期進捗率41.4%と計画乖離の要因
  • 中東情勢・景気減速局面における取引先企業の採用予算縮小の兆候有無
  • PM Club社の連結取り込み時期とのれん規模の見通し
  • リクルーティング新プランの単価設定(基本利用料120万円/年〜)が中小企業開拓に与える影響

主要業績ハイライト

勘定科目数値前年同期比
営業収益3,000百万円+32.7%
└ OpenWork652百万円+4.1%
└ OpenWorkリクルーティング2,164百万円+39.3%
└ オルタナティブデータサービス91百万円+13.7%
└ 人材紹介・その他サービス92百万円-
営業費用1,908百万円+34.1%
営業利益1,091百万円+30.4%
営業利益率36.4%▲0.6pt
経常利益1,104百万円+32.7%
親会社株主に帰属する中間純利益728百万円+27.8%
EPS35.11円-
潜在株式調整後EPS34.91円-

(注)前年比はオープンワーク単体の2025年12月期2Q実績との比較。連結初年度のため正式な前年同期連結数値は非開示。

事業セグメント別の業績

当社グループはワーキングデータプラットフォーム事業の単一セグメント。サービス別に4区分で開示。営業収益の72.1%をOpenWorkリクルーティングが占め、成長エンジンとしての位置付けが鮮明。OpenWorkは送客バランス調整により横ばい方針を維持。BNGパートナーズによる人材紹介・その他サービスは2026年4月の連結開始から3ヶ月分の寄与。

セグメント別業績表

セグメント名売上高前年同期比営業利益前年同期比利益率
ワーキングデータプラットフォーム事業(全社)3,000百万円+32.7%1,091百万円+30.4%36.4%
好調な事業
  • OpenWorkリクルーティング:営業収益2,164百万円(YoY+39.3%)。既存顧客の採用活動活性化と求人数増加(13.4万件、YoY+35.9%)が寄与。2Q単独では11.6億円と四半期過去最高を更新。Q2に伸長するトレンドを継続
  • OpenWork:営業収益652百万円(YoY+4.1%)。送客単価引き上げが奏功し微増。登録ユーザー数820万人(YoY+10.6%)、クチコミ数2,190万件(YoY+12.2%)とプラットフォーム基盤は着実に拡大
不調な事業
  • 人材紹介・その他サービス:営業収益92百万円(通期予想500百万円に対し進捗率18.4%)。BNGパートナーズの連結開始後3ヶ月で進捗が計画比やや遅延。会社側は連結予想への影響はない見込みとコメント
  • オルタナティブデータサービス:営業収益91百万円(YoY+13.7%)。通期予想220百万円に対し進捗率41.4%。成長率は確保しているが計画対比ではやや低調

業績予想比の進捗率

営業収益の進捗率48.4%はリクルーティング事業のQ2偏重傾向を考慮すると標準的水準。一方、営業利益進捗率75.3%は広告費の下期後ろ倒しによる一時的上振れであり、会社側は下期に計画通り広告投資を実行するため通期予想を据え置いている。純利益進捗率75.5%も同様の構造。

勘定科目数値 (2Q累計)通期計画進捗率
営業収益3,000百万円6,200百万円48.4%
営業利益1,091百万円1,450百万円75.3%
経常利益1,104百万円1,449百万円76.2%
純利益728百万円965百万円75.5%
  • OpenWorkリクルーティングはQ2(4-6月)に採用活動が活発化し営業収益が四半期ベースで最大となる傾向。2024年・2025年も同様のパターン
  • 下期は広告投資の集中により費用増、利益率は上期対比で低下する計画

業績予想の変更有無

通期業績予想に修正なし。営業利益の高進捗は広告費の投資時期調整による一時的要因であり、通期では計画通り投資を実行する方針。配当予想も変更なし。

株主還元への言及

初の中間配当を1株当たり4.50円で実施(配当支払開始予定日:2026年9月15日)。期末配当予想も4.50円で年間合計9.00円(配当性向約19.3%、目標20%)。前期(2025年12月期)は無配であり、初配当の実現。株主優待はデジタルギフト(QUOカードPay、Amazonギフトカード等)を年2回、保有株式数・継続保有期間に応じて進呈。自己株取得は流通株比率の観点から慎重に検討する方針。

財務状況

自己資本比率80.4%、現金及び預金80.5億円と潤沢な財務基盤を維持。有利子負債は長期借入金174百万円のみで実質無借金経営。BNGパートナーズ社・PM Club社分ののれん263百万円が計上されたが、総資産に占める比率は2.8%と限定的。

  • 主要数値
  • レバレッジ指標
勘定科目数値補足情報
総資産9,502百万円前期末8,406百万円から+13.0%
└ 流動資産合計8,832百万円-
└ 固定資産合計669百万円のれん263百万円を含む
現金及び預金8,055百万円前期末7,633百万円から+5.5%
現金及び現金同等物4,453百万円定期預金控除後
自己資本7,640百万円前期末6,868百万円から+11.2%
有利子負債174百万円-
└ 1年内返済予定の長期借入金19百万円-
└ 長期借入金154百万円-
営業CF726百万円税前利益1,093百万円が中心
EBITDA1,119百万円営業利益1,091+減価償却費14+のれん償却14

決算発表と同時に出たニュース

該当なし

足許四半期中の主要発表

  • 2026/06/17
    生成AIを活用したチャット型求人提案サービス「AI求人検索」を開始。OpenWorkのワーキングデータと求職者の志向を突合し、条件だけでなく価値観も踏まえた求人を提案 求人票にない『実働のリアル』をAIが解析。待遇満足度や評価の適正感から最適解を導く『AI求人検索』を開始

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  • 増井慎二郎(創業者): 17.88%→16.85%(2026/02/09) - 創業者として保有、重要提案行為なし
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