マクアケ 通期(4Q)決算プレビュー

取扱高+31.1%の成長持続と4Q単独採算、上方修正後の通期計画達成度を確認する2026年9月期通期決算

配信日2026年10月23日 15:30 JST

サマリー

2026年9月期第3四半期累計は売上高4,392百万円(前年同四半期比+31.1%)、営業利益844百万円(同+101.0%)と、取扱高の拡大と販管費抑制による営業レバレッジが同時に効いた四半期。短信時点の通期計画(売上高5,400百万円、営業利益670〜800百万円)に対し営業利益・経常利益は3Q累計で既に上限を超過しており、2026年9月1日には通期業績予想の修正が公表済み。通期決算では、修正後計画に対する着地に加え、第4四半期(2026年7〜9月)単独の取扱高成長率と採算が焦点となる。過去2期の第4四半期は単独営業利益が小幅にとどまっており、季節性と先行投資のバランスをどう捌いたかが確認点。併せて、売上総利益率73.0%(前年同期75.5%)の低下要因、減損損失50,790千円の背景、通期決算で示される配当・還元方針を見極めたい。

翌四半期の注目ポイント

注目点と焦点示唆

通期計画の達成度通期売上高・営業利益の着地と修正後計画に対する達成率

3Q累計で営業利益844百万円と短信時点計画の上限800百万円を既に超過。2026年9月1日に通期業績予想の修正が公表されており、修正後計画に対する着地が株価評価の起点。

取扱高(GMV)成長4Q単独および通期の取扱高前年同期比

3Q累計取扱高は17,014百万円(+31.1%)。前年4Q単独取扱高に対する伸長率が、成長持続性の判断材料。

4Q単独の採算第4四半期単独の営業利益と営業利益率

前年4Q単独営業利益は27百万円(当レポート試算)と薄い。3Q累計営業利益率19.2%に対する4Q単独利益率が、季節性か構造的改善かを分ける。

収益性ミックス売上総利益率と広告配信代行等の構成

3Q累計の売上総利益率は73.0%と前年同期75.5%から低下。広告配信代行やMakuake STORE for ECモール代行の拡大が粗利率に与える影響の整理が必要。

コスト構造と最終利益販管費の伸び率、特別損益・法人税等の内訳

3Q累計販管費は2,362百万円(+12.0%)と売上+31.1%を大きく下回る。減損損失50,790千円と法人税等113,883千円の通期計上額が純利益590〜700百万円計画との差を左右。

前回決算(2026年9月期 3Q決算)を踏まえた主要論点

3Q累計は売上高4,392百万円(+31.1%)、営業利益844百万円(+101.0%)、四半期純利益683百万円(+77.3%)と、増収と利益率改善が並走。家電・ガジェットジャンルでの優良プロジェクト実行者獲得とキュレーターによる単価向上支援が数億円規模の大型プロジェクト創出につながり、取扱高は17,014百万円まで拡大。通期決算では、第4四半期単独の成長率・採算と、上方修正を織り込んだ通期着地の確認が中心論点となる。

1. 通期計画に対する着地と第4四半期単独の業績

  • 前期: 3Q累計で経常利益848百万円を計上し、短信時点の通期計画670〜800百万円に対する進捗率は106.1〜126.6%(当レポート試算)。
  • 今期確認: 2026年9月1日に通期業績予想の修正が公表されており、修正後計画に対する最終着地と、第4四半期単独の売上高・営業利益の水準を確認する。
  • 注目指標: 通期売上高・営業利益の対計画達成率、4Q単独売上高の前年同期比(前年4Q単独売上高1,228百万円、当レポート試算)。

2. 取扱高(GMV)の成長持続性

  • 前期: 3Q累計取扱高は前年同四半期比31.1%増の17,014百万円、売上高と同率の伸びを確保。
  • 今期確認: 優良プロジェクト実行者の獲得とプロジェクト単価向上が4Q(2026年7〜9月)も継続したかを、通期取扱高と前年同期比で確認する。
  • 注目指標: 通期取扱高、アクティブプロジェクト件数とプロジェクト当たり単価に関する会社説明(決算説明資料)。

3. 売上総利益率の低下要因とサービスミックス

  • 前期: 3Q累計の売上総利益率は73.0%と前年同期75.5%から2.5ポイント低下(当レポート試算)。
  • 今期確認: 広告配信代行、Makuake STORE for ECモール等の付随サービス拡大が原価率に与える影響を、会社説明と突合して確認する。
  • 注目指標: 通期の売上総利益率、売上原価の前年同期比(3Q累計1,185,555千円、前年同期820,067千円)。

4. 販管費コントロールと営業レバレッジ

  • 前期: 3Q累計販管費は2,362,152千円(+12.0%)にとどまり、売上高+31.1%との差が営業利益率19.2%(前年同期12.5%)をもたらした(当レポート試算)。
  • 今期確認: 4Q以降の新規実行者獲得施策やオフラインイベント等の費用計上が、利益率の維持とどう両立したかを確認する。
  • 注目指標: 通期販管費の前年同期比、通期営業利益率(前期通期実績9.8%)。

5. 最終利益の押し下げ要因と通期決算での還元方針

  • 前期: 経常利益+100.2%に対し四半期純利益は+77.3%にとどまり、減損損失50,790千円と法人税等113,883千円が差の背景。無形固定資産は期初比168,006千円減少。
  • 今期確認: 通期の特別損益および法人税等の内訳を確認するとともに、利益剰余金1,091,038千円まで積み上がった局面での配当・還元方針の提示有無を見極める。
  • 注目指標: 通期当期純利益の対計画達成率(計画740万円 ※2026年9月1日発表:通期業績予想の修正)、期末配当(2026年9月期予想0.00円)および還元方針に関する記載。

今期中の主要な適時開示

  • 2026/09/14
    「Makuake」AIガジェット・家電において、2026年上半期の応援購入総額が昨年1年間の合計を上回る実績 - 重点ジャンルであるAIガジェット・家電の需要拡大を示す内容で、4Q以降の取扱高・プロジェクト単価の持続性を支える材料。
  • 2026/09/01
    通期業績予想の修正に関するお知らせ - 2026年9月期通期予想を売上高5,850百万円、営業利益860百万円へ上方修正。家電・ガジェット領域の大型案件獲得と広告配信代行など付随サービスの伸長が背景で、通期決算は修正後計画に対する達成度が焦点。
  • 2026/08/26
    応援購入サービス「Makuake」サービス開始13周年、ガジェット・家電・オーディオジャンル合計が昨対170%成長 - 累計応援購入金額1,300億円突破と重点ジャンルの伸長を公表。4Q取扱高の前年同期比を読む上での補強材料。

前四半期の着地(2026年9月期 3Q実績)

当社は応援購入サービス「Makuake」を中核に、プロジェクト実行者(事業者)とプロジェクトサポーター(生活者)をつなぐ単一セグメント事業を展開。広告配信代行、Makuake STORE for ECモール出店代行、Makuakeインサイト、Makuake SHOP等の付随サービスで実行者の事業成長を支援し、プロジェクト数と単価の両面から取扱高を拡大する構図。3Q累計は家電・ガジェットジャンルでの優良実行者獲得とキュレーターによる単価向上支援が奏功し、増収と利益率改善を同時に実現した。

項目金額前年同期比会社計画比備考
売上高4,392百万円+31.1%-取扱高17,014,305千円(+31.1%)、大型プロジェクト創出と広告配信代行の利用拡大
営業利益844百万円+101.0%-営業利益率19.2%(前年同期12.5%、当レポート試算)、販管費+12.0%に対し売上+31.1%
経常利益848百万円+100.2%-営業外収益4,592千円(助成金収入3,300千円等)
四半期純利益683百万円+77.3%-減損損失50,790千円を特別損失に計上、法人税等合計113,883千円
EPS53.64円+77.3%-潜在株式調整後53.49円

通期計画に対する進捗率(経常利益ベース): 106.1〜126.6%(短信時点の通期計画670〜800百万円に対する当レポート試算。前年同期は通期実績475百万円に対し89.2%、当レポート試算)。なお通期業績予想は2026年9月1日に修正が公表済み。

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