マクアケ 2Q 決算説明会速報

中計目標を1年前倒しで達成圏内に、通期3〜4億円の先行投資でPDGサイクル本格化とデータ基盤刷新に着手

配信日2026年4月28日 20:20 JST

サマリー

エンヴァリスは、4月28日17時00分から開催された同社決算説明会に参加する機会を得た。2Q累計売上高2,812百万円(前年同期比+37.2%)、営業利益568百万円(同+117.2%)と利益面で通期計画を上期だけで超過達成。家電・ガジェット領域の大型案件が牽引し、月次プロジェクト単価は163万円(同+17.8%)へ上昇。中計目標(売上高52億円/営業利益7億円)が今期で概ね達成可能な水準に達したと経営陣が明言し、通期予想を上方修正。2027年9月期以降の成長加速に向け、データ基盤再構築・新機能開発・PDGサイクル拡充・組織開発を中心に通期で3〜4億円規模の先行投資を本格執行する方針。

ポイント(決算の要点と成長アクション)

  • 経営戦略と市場認識
    • 円安・原材料高の長期化で中小企業の高付加価値化ニーズが加速、Makuakeへの掲載需要は堅調
    • 物価高下でもメリハリ消費が進行、充足感に繋がる商品への消費意欲は旺盛と認識
    • AI家電・AIガジェット領域の流通メインプレイヤーを目指すと明言、AI関連応援購入総額は2024年比で3.5倍
  • 足元の事業進捗と要因
    • 月中アクティブプロジェクト件数が1Qの前年同期比マイナスから2Qで+2.8%へ転換、新規獲得好調
    • 広告配信代行売上の伸長がテイクレート29.1%維持に寄与、自社広告宣伝費は抑制を継続
    • 1Qの月次単価177万円は大型案件の一時的急増の側面があったと社長が補足、2Q163万円が巡航水準に近い
  • 戦略的な重要施策や変化点
    • データ基盤を計画的に再構築、AIパーソナライゼーション等の開発速度向上を企図
    • ノジマと連携し首都圏2店舗にMakuakeコーナーを展開、リアル店舗での体験・販売チャネルを開拓
    • 西川「punitoro」でMakuakeインサイトとMakuake本体のP-D連携案件が実現、PDGサイクルの実例が蓄積
    • 決算説明会を今回から完全オープン型に変更、フェアディスクロージャー姿勢を強化

今後の見通しと戦略

  • 通期業績予想を上方修正:売上高5,400百万円(期初比+13.4%)、営業利益670〜800百万円(同+67.5〜+100.0%)、いずれも創業来過去最高見込み
  • 売上予想は超大型案件の予測不能な伸びを織り込まない地力値ベース、利益はアップサイド余地と先行投資の機動的執行を勘案しレンジ開示
  • 2027年9月期までの中計が概ね達成可能水準に到達、今期通期着地をもって中計を修正し新中計は2026年9月期決算発表時に開示予定
  • PDGサイクル(Plan:Insight、Debut:Makuake、Growth:STORE)の本格スケールに向け開発・人員・販促への投資を加速
  • Makuake本体のシステムは10年超経過、安定運用優先で新機能追加を抑制してきたが業績好調を受け機能拡充フェーズへ移行
  • セキュリティ強化への投資を単発でなく継続的に実施する方針

ポジティブ要因

  • 営業利益の通期計画進捗率142.1%、上期だけで通期を超過達成する利益水準
  • AI関連商品の応援購入総額が2024年比で3.5倍、家電・ガジェット累計サポーター43万人突破と需要拡大が顕著
  • テイクレート29.1%と高水準を維持、広告配信代行の拡大がプラットフォーム全体の収益向上サイクルを形成
  • アクセスUU 10,198,495人(前年同期比+28.4%)、会員数3,448,294人(同+12.1%)とユーザー基盤が拡大
  • 人員数は2Q末158名へ増加(1Q末150名)、キュレーター・ハイレイヤー中心の採用が進行し組織力強化
  • 地政学リスク高まりの中でも2Qの事業影響は限定的、事業の耐性を確認

懸念事項・リスク

  • 売上総利益率73.3%(2023年9月期1Q 82.0%→低下トレンド)、Makuake STORE拡大局面ではさらなる低下の可能性を社長が示唆
  • リピート応援購入率70.7%(前年同期73.3%から▲2.6pt)、実行者リピート率も59.3%(同61.8%から▲2.4pt)と低下傾向、定着構造強化の効果は来期以降
  • 通期3〜4億円の先行投資により3Q以降の四半期営業利益は縮小する見込み、短期的には利益率が圧縮
  • 関税・為替など国際情勢の不確実性が継続、ガジェット関連は部品の国際調達依存度が高い
  • 掲載開始数1,224件(前年同期比▲0.8%)と横ばい、プロジェクト件数の量的成長には課題
  • 配当は当面未定、内部留保優先の方針を継続

業績ハイライト

2Q累計で売上高2,812百万円(前年同期比+37.2%)、営業利益568百万円(同+117.2%)と増収増益を達成。2Q単独でも売上高+26.1%、営業利益+45.3%と好調を維持し、通期業績予想を上方修正。

連結業績サマリー

項目当期累計前年同期前年同期比当四半期前年同四半期前年同四半期比
売上高2,812百万円2,050百万円+37.2%1,349百万円1,070百万円+26.1%
営業利益568百万円261百万円+117.2%234百万円161百万円+45.3%
純利益483百万円247百万円+95.4%193百万円143百万円+35.0%

セグメント別業績

単一セグメントのため、セグメント別の開示なし。

  • 取扱高(2Q単独): 5,107百万円(前年同期比 +22.5%)
  • 月中アクティブプロジェクト件数: 1,005件(前年同期比 +2.8%)
  • 月次プロジェクト単価: 163万円(前年同期比 +17.8%)
  • テイクレート: 29.1%(前年同期 28.2%)
  • アクセスUU: 10,198,495人(前年同期比 +28.4%)
  • 会員数: 3,448,294人(前年同期比 +12.1%)
  • 応援購入件数: 299,206件(前年同期比 +9.2%)
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