セーフィー 1Q 決算説明会速報

初のM&Aで施工内製化を推進、映像×音声×生成AIの現場AXが小売・建設で本格浸透し通期達成へ好発進

配信日2026年5月15日 20:00 JST

サマリー

26/12期1Qは売上高51.0億円(前年同期比+20.9%)、調整後営業利益203百万円と前四半期比で増益基調を維持し、通期計画に対し好発進となった。説明会ではBONXとの音声連携による帳票自動生成やAIエージェント活用など、決算資料には詳述されていない新たなAIビジネスの具体像が語られた。経営陣は工事会社Laskaの初M&Aに加え、今後も多角的なM&Aを積極活用する方針を明言し、フィジカルAI時代における現場データ基盤の優位性を強調した。

ポイント(決算の要点と成長アクション)

  • 経営戦略と市場認識
    • 労働力不足の構造的深刻化を背景にフィジカルAI時代の到来を認識、現場の一次データ保有が競争優位の源泉と明言
    • AIベンダー間競争が激化する中、37万台のリアルタイム映像データとAI量産プラットフォームの両輪を強みとして位置付け
    • Webからリアル空間へのAI活用シフトにおいて、カメラが「AIやロボットの目」となる不可欠な存在と位置付け
  • 足元の事業進捗と要因
    • Safie PRO直販の課金カメラ台数が前年同期比+33.3%と全体成長を牽引、Safie Trail Stationのエンタープライズ導入が加速
    • ソリューション売上高222百万円、BONX連携やAI交通量調査案件の拡大で多角化が進行
    • リカーリング粗利率62.3%は為替影響で微減もスポット粗利率25.9%は高水準を維持、全体粗利率52.3%に到達
  • 戦略的な重要施策や変化点
    • 工事会社Laskaをグループジョインし施工・保守の内製化を推進、全国展開体制を構築
    • Safie AI Studioを基盤として、AIモデルの活用・再学習・新規開発を低コストで実現する体制を整備
    • Ailyticsとの業務提携で建設現場の不安全行動検知AIを本格展開

今後の見通しと戦略

  • 通期業績予想に変更なし。2Qは広告宣伝費・人件費・オフィス関連費用の増額を予定しており、四半期単位では利益に凹凸が生じる見込み
  • BONXとの映像×音声連携で建設現場の帳票自動生成ソリューションを開発中、AIエージェントを活用した情報共有高度化も構想
  • 小売領域ではスギ薬局や大手ファッション雑貨チェーンへの「店舗丸ごとセーフィー化」パッケージ導入を推進、数百店舗規模の展開を計画
  • セントラル警備保障との連携でAI警備サービスを構築、現場出動・110番通報対応まで含む警備サービスを構想
  • 今後も多角的なM&Aを継続実行する方針を明言、現場AX推進に資する企業への出資・買収に意欲
  • 既設オンプレカメラ約900万台市場への進出により獲得可能市場を拡大、国内潜在市場約4,000万台を視野に据える

ポジティブ要因

  • クラウド録画サービス市場シェア54.3%(2025年)と圧倒的首位、37万台の現場データ基盤がAI量産の差別化要因
  • ARR 149億円(前年同期比+21.5%)、課金カメラ台数37.0万台(同+20.9%)と注力KPIが20%超成長を持続
  • Safie PRO 12ヶ月平均解約率は全社0.8%、直販0.5%と低水準を維持しリカーリング基盤が安定
  • 生成AIを活用した積雪監視・廃棄物判定・帳票自動生成など、業種横断的な新ソリューションが充実
  • 介護分野でカメラ導入補助金の動きが出ており、転倒検知AIなど新規領域の開拓余地が拡大
  • スギ薬局で導入2年で活用台数約8倍に拡大するなど、エンタープライズ顧客の追加導入サイクルが確認

懸念事項・リスク

  • 2Qにエンタープライズ顧客獲得向け広告宣伝費・人件費・オフィス関連費用が増額予定、四半期利益は一時的に低下する可能性
  • 為替(円安)によるクラウドコスト増がリカーリング粗利率を圧迫(62.6%→62.3%)、円安長期化時の利益率への影響に留意
  • 1人あたり粗利額は20.5百万円→18.8百万円に低下、人員増に見合う生産性向上の進捗が注視点
  • ARPC(1台あたり単価)は41.0千円→40.5千円と微減、AIソリューション付加による単価向上の浸透速度が課題
  • M&A戦略は初実行段階であり、PMI実績やのれんリスクの評価はこれから
  • 商品(棚卸資産)が874百万円→1,337百万円に+52.9%増加、在庫水準の適正性に注意

業績ハイライト

26/12期1Qの売上高は5,107百万円(前年同期比+20.9%)、売上総利益2,669百万円(同+28.4%)、売上総利益率52.3%と収益性が改善。調整後営業利益は203百万円(前年同期59百万円から+244%)と大幅増益で5四半期連続の黒字を達成、営業利益(GAAP)も105百万円(前年同期△20百万円)と黒字転換し、いずれも前年同期から大幅に改善した。

セグメント別業績

収益区分売上高前年同期比粗利額粗利率
スポット収益1,407百万円+19.3%364百万円25.9%
リカーリング収益3,699百万円+21.5%2,304百万円62.3%
合計5,107百万円+20.9%2,669百万円52.3%
  • ARR: 14,996百万円(前年同期比 +21.5%)
  • 課金カメラ台数: 37.0万台(前年同期比 +20.9%)
  • ARPC: 40.5千円(前年同期 40.3千円)
  • ソリューション売上高: 222百万円
  • Safie PRO 12ヶ月平均解約率(全社): 0.8%
  • 社員一人あたり粗利額: 18.8百万円
  • 従業員数(2026年4月): 616人
  • 調整後営業利益: 203百万円(前四半期比 +64百万円)
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