Aiming 3Q 決算プレビュー

新作『イナズマイレブン クロス』初のフル四半期寄与と、3Q累計計画(営業利益1,012百万円)の達成度を確認する四半期

配信日2026年10月23日 15:30 JST

サマリー

2Q累計は前年同期比で減収減益。ただし2Q単独の売上高は1Qから増加し、会社は同日の差異開示で予想に対する上振れを公表した。3Q累計計画から算出した3Q単独の水準(当レポート試算)は、売上高4,480百万円、営業利益483百万円。2Q単独と比べると増収・増益の計画となっている。2Q上振れの要因として会社が挙げた新作の寄与と外注費削減が、3Qも続いているかが最初の確認点となる。次に、営業外での持分法による投資損失と、税金・非支配株主持分の動きを確認し、経常利益以下の着地を見極めたい。会社は翌四半期の見通しだけを開示する方針のため、3Q決算時に初めて示される通期見通しも、年内配信予定の新作を含めて焦点となる。

翌四半期の注目ポイント

注目点と焦点示唆

計画達成度3Q累計の売上高・営業利益の会社計画に対する着地

3Q累計計画は売上高11,351百万円、営業利益1,012百万円。3Q単独では売上高4,480百万円が必要で、2Q単独3,622百万円の+23.7%にあたる(当レポート試算)。

収益性3Q単独の売上総利益率と販管費の推移

計画から算出した3Q単独の営業利益率は10.8%(当レポート試算)。2Q単独の8.0%、前年同期の7.0%から改善が続くかを確認する。

経常利益以下持分法による投資損失と法人税等調整額の推移

3Q単独の計画は営業外収支▲159百万円を前提としている(当レポート試算)。2Q累計の持分法による投資損失は257百万円で、これを上回るかが経常利益682百万円の達成を左右する。

財務・運転資本売掛金及び契約資産、借入金、現金及び預金の残高

2Q末の売掛金及び契約資産は前期末比+489百万円の1,887百万円。借入金は724百万円で、新作の回収が進んで売上債権が現金化されるかを確認する。

通期見通し3Q決算時に開示される通期業績見通しの水準

通期見通しは翌四半期分の開示方針により3Q決算時に初めて公表される見込み。比較基準は前期通期実績の営業利益2,079百万円となる。

前回決算(2026年12月期 2Q決算)を踏まえた主要論点

2Q累計の売上高は6,871百万円(▲23.6%)、営業利益は529百万円(▲71.3%)。前年の高い水準と比べると減収減益だった。一方、2Q単独の売上高は3,622百万円で1Qから+11.5%増え、営業利益も288百万円と1Qを上回った(当レポート試算)。会社は通期計画を開示せず、翌四半期の見通しのみを公表する方針。このため、3Q累計計画の達成度と、3Q決算時に示される通期見通しが中心的な論点となる。

1. 3Q累計計画の達成度と新作のフル四半期寄与

  • 前期: 2Q累計売上高6,871百万円は3Q累計計画11,351百万円の60.5%に相当する(当レポート試算)。
  • 前期: 会社は同日の差異開示で、6月配信の『イナズマイレブン クロス』の上振れを2Q超過の要因として説明した。
  • 今期確認: 3Qは同作が初めて期間を通じて寄与する四半期であり、3Q単独売上高4,480百万円を達成できるかを確認する(当レポート試算)。
  • 注目指標: 3Q累計売上高11,351百万円、営業利益1,012百万円に対する達成率。
  • 注目指標: 前年同期の3Q単独実績(売上高3,650百万円)との比較。

2. 売上総利益率の回復と販管費のバランス

  • 前期: 2Q累計の売上総利益率は56.7%で、前年同期の65.8%を下回った(当レポート試算)。
  • 前期: 2Q単独の売上総利益率は59.1%で、1Qの54.1%から改善した(当レポート試算)。
  • 今期確認: 会社が挙げた外注費削減が、3Qも売上原価の抑制として続くかを確認したい。
  • 今期確認: 2Q単独の販管費は1,853百万円で、1Qから+22.2%増えた(当レポート試算)。新作の立ち上げに伴う費用が3Qにどう推移するかが焦点となる。
  • 注目指標: 3Q単独の営業利益率。計画ベースは10.8%で、2Q単独8.0%との比較で確認する(当レポート試算)。

3. 持分法による投資損失と経常利益以下の着地

  • 前期: 2Q累計の持分法による投資損失は257百万円で、前年同期の959百万円から縮小した。
  • 前期: 受取分配金は73百万円で、前年同期の197百万円から減少した。
  • 前期: 法人税等調整額▲125百万円を計上し、親会社株主に帰属する中間純利益383百万円は経常利益358百万円を上回った。
  • 今期確認: 3Q単独計画は営業外収支▲159百万円を織り込んでいる(当レポート試算)。持分法損益の推移を確認する。
  • 今期確認: 繰延税金資産は前期末の34百万円から160百万円に増えた。3Qの法人税等の内訳と非支配株主に帰属する利益の推移を確認する。
  • 注目指標: 3Q累計の経常利益682百万円と親会社株主に帰属する四半期純利益622百万円の達成率。
  • 注目指標: 3Q累計の計画EPSは13.34円。

4. 売上債権の回収と借入金を含む財務の推移

  • 前期: 2Q末の売掛金及び契約資産は1,887百万円で、前期末比+489百万円だった。
  • 前期: 長期借入金600百万円を新たに調達し、有利子負債は724百万円となった。
  • 前期: 2Q累計の営業CFは▲181百万円、現金及び預金は5,618百万円。
  • 今期確認: 新作の売上計上に伴って増えた売上債権が、3Qに現金化されているかを確認したい。
  • 注目指標: 3Q末の売掛金及び契約資産、現金及び預金、借入金の残高(前期末・2Q末比)。

5. 通期見通しの初開示とパイプラインの時期

  • 前期: 会社は事業環境の変化が激しいことを理由に、翌四半期の業績見通しのみを公表する方針。
  • 今期確認: 3Q決算時に初めて示される通期見通しと、そこに織り込まれた新作の想定を確認する。
  • 今期確認: 年内配信予定の新作の寄与は3Qには反映されず、4Qの損益に反映される見込み。
  • 注目指標: 通期見通しの営業利益と前期通期実績2,079百万円との比較。
  • 注目指標: 4Q単独で見込まれる売上高・営業利益の水準。

今期中の主要な適時開示

  • 2026/10/09
    『ホロライブ麻雀-ホロじゃん-』タイトル発表及び事前登録開始のお知らせ - カバーとの協業による新作で、2026年内配信予定。3Q損益には反映されず、4Qの売上・広告費と通期見通しへの織り込みが確認点となる。10/13に訂正開示あり()。
  • 2026/09/04
    コンシューマゲーム『陰の実力者になりたくて!Phantom Echoes』発売決定のお知らせ - 2027年発売予定で、3Q・4Qの売上には寄与しない見込み。スマートフォン以外への収益源の広がりとして、中期的な評価材料となる。
  • 2026/08/03
    令和8年熊本地震に対する支援及び影響に関するお知らせ - 3Q期間中の開示。3Q決算で、損益や事業運営への影響について言及があるかを確認したい。

前四半期の着地(2026年12月期 2Q実績)

当社はスマートフォンを中心としたオンラインゲーム事業を展開し、セグメントは単一。開発・運営したタイトルの課金収入と、受託や協業による収益が柱となる。中期経営計画の数値目標と通期計画は短信に記載がなく、業績予想は翌四半期の累計分を四半期ごとに公表する方式をとる。2Q累計は前年同期比で減収減益となったが、利益項目は会社予想を上回って着地した。

項目金額前年同期比会社計画比備考
売上高6,871百万円▲23.6%-2Q単独は3,622百万円で1Q比+11.5%(当レポート試算)
営業利益529百万円▲71.3%-営業利益率は7.7%で前年同期20.5%から低下(当レポート試算)
経常利益358百万円▲68.0%-持分法による投資損失257百万円を計上
親会社株主に帰属する中間純利益383百万円▲53.7%-法人税等調整額▲125百万円を計上
EPS8.20円▲53.8%-前年同期は17.73円

注:2Q累計の会社予想値は短信に記載がないため、会社計画比は「-」とした。同日の差異開示では、各利益項目が予想を上回ったと説明している。3Q累計予想に付された短信表示の増減率(売上高+26.3%等)は、前年中間期実績との比較値と一致する。前年同四半期累計である2025年12月期3Q累計の実績と比べると、売上高▲10.2%、営業利益▲51.8%、経常利益▲54.1%となる(当レポート試算)。

3Q累計計画に対する進捗率(経常利益ベース): 52.5%(前年同期:-) 注:会社は通期計画を開示していないため、3Q累計計画682百万円を分母とした(当レポート試算)。前年同期の3Q累計計画値は前回資料に記載がないため「-」とした。

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