レカム 2Q 決算説明会速報

AIサーバー受注残15億円の下期売上計上とLumitron PMI加速で通期計画据え置き、営業DX×M&Aの両輪戦略が焦点

配信日2026年5月20日 17:40 JST

サマリー

2026年9月期2Q累計の売上収益は6,964百万円(前年同期比+5.2%)と2期連続で過去最高を更新。一方、M&A関連一時費用約1.2億円の計上により営業利益は26百万円(同▲86.5%)にとどまり計画未達。経営陣は調整後営業利益146百万円を実質的な事業実態と位置づけ、通期計画550百万円を据え置いた。下期はAIサーバー受注残約15億円の売上計上、Lumitron社・カワハラ事務機のPMI推進、AIエージェント事業の本格営業を通じた利益回復を明言。中計最終年度(2027年9月期)の営業利益率10%・ROE20%以上の達成に向け、営業DXとM&Aの両輪で成長加速を図る方針を示した。

ポイント(決算の要点と成長アクション)

  • 経営戦略と市場認識
    • グローバル専門商社構想のもとASEAN5拠点体制が完成、ローカル市場開拓を本格推進
    • 中小企業向けサイバーセキュリティ需要の構造的拡大を成長機会と認識
    • 半導体供給不足によるAIサーバー納期遅延を一時的要因と位置づけ、下期解消を想定
  • 足元の事業進捗と要因
    • 2Q単独の調整後営業利益216百万円はコロナ後最高、1Qの赤字から急回復
    • 海外日系企業向け売上は前年同期比▲20%、営業面での新規開拓・アップセル進捗の遅れが主因
    • 人的資本投資として上期90百万円(前年同期比+87百万円)を計上、経営幹部3名招聘とAI研修を実施
  • 戦略的な重要施策や変化点
    • Lumitron社(シンガポール、持分80%)とカワハラ事務機(岩手、持分100%)を1月に新規連結
    • AIエージェントプラットフォーム日本語版が2月より営業開始、8領域のエージェントを展開
    • セグメント再編によりBPR事業とRDXをDX事業に統合、透明性を向上

今後の見通しと戦略

  • 通期計画は売上収益14,800百万円(前期比+13.1%)、営業利益550百万円(同+34.8%)を据え置き
  • 下期営業利益524百万円の達成には海外+418百万円が柱、AIサーバー受注残計上とLumitron通期寄与が核
  • 海外ソリューション事業は期初計画から修正し、DX事業のマイナスをAIサーバーで補完する構造に変更
  • AIエージェントは営業開始後の受注蓄積フェーズにあり、契約から運用開始まで整備期間を要する旨を説明
  • 中計最終年度(2027年9月期)にCAGR20%以上、営業利益率10%以上、ROE20%以上を目標
  • M&Aパイプラインについて、マレーシア・シンガポール以外の国でも積極的に推進する方針を表明

ポジティブ要因

  • AIサーバー受注残約15億円は過去最高額、下期中の売上計上により海外事業の利益拡大が見込まれる
  • 国内UTM売上が前年比+33%と伸長、ランサムウェア対策需要の構造的拡大が追い風
  • LED売上は海外前年比+16.1%、Lumitron連結とマレーシアローカル子会社の販売好調が寄与
  • 国内ソリューション事業のセグメント利益162百万円(前年同期比+118.9%)、販管費集約効果が顕在化
  • 新規M&A2社の上期M&A効果は79百万円、M&A一時費用約1.2億円を上期計上(下期発生なし)
  • 全社AI研修に74百万円を投資、業務標準化・自動化による人的リソース非依存型の成長基盤を構築中

懸念事項・リスク

  • 上期営業利益の通期進捗率は4.7%(26百万円/550百万円)、下期偏重の計画構造に留意が必要
  • 海外日系企業向け売上は前年同期比▲20%、営業体制の立て直しが下期回復の前提条件
  • 有利子負債が+1,566百万円増加し自己資本比率は39.8%→35.9%に低下、財務レバレッジの拡大が継続
  • 営業CF▲750百万円と棚卸資産+885百万円の増加、運転資金管理が課題
  • DX事業は前期特需の反動で売上前年比▲23.2%、AIエージェントの収益化時期は不透明
  • 世界的な半導体供給不足が長期化した場合、AIサーバー受注残の売上計上が後ずれするリスク

業績ハイライト

2026年9月期2Q累計の売上収益は6,964百万円(前年同期比+5.2%)と2期連続過去最高。営業利益はM&A一時費用約1.2億円を含み26百万円(同▲86.5%)にとどまったが、調整後営業利益は146百万円(計画対比81.1%)。通期計画は売上収益14,800百万円、営業利益550百万円を据え置いた。

セグメント別業績

セグメント名売上高前年同期比セグメント利益前年同期比
海外ソリューション事業4,581百万円+7.5%214百万円▲9.7%
国内ソリューション事業2,134百万円+5.1%162百万円+118.9%
DX事業248百万円▲23.2%▲9百万円
連結調整額▲340百万円
  • 売上収益: 6,964百万円(前年同期比 +5.2%)
  • 営業利益: 26百万円(前年同期比 ▲86.5%)
  • 調整後営業利益: 146百万円(計画対比 81.1%)
  • EBITDA: 144百万円(前年同期比 ▲50.2%)
  • 調整後EBITDA: 264百万円(計画対比 106.5%)
  • AIサーバー受注残高: 約15億円(過去最高)
  • 海外LED売上: 1,798百万円(前年同期比 +16.1%)
  • 国内UTM売上: 229百万円(前年同期比 +34.7%)
  • 自己資本比率: 35.9%(前期末比 ▲3.9pt)
  • 配当予想: 1.2円/株(配当性向30%基準)
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