レカム 2Q 決算速報

海外ソリューション事業は売上拡大継続も、M&A一時費用が営業利益を圧迫、下期の利益回復力が焦点

配信日2026年5月15日 19:00 JST

2Q決算を踏まえた評価点

売上収益は海外ソリューション事業の牽引により前年比+5.2%の6,964百万円と増収を維持。国内ソリューション事業はセグメント利益162百万円(同+119.3%)と収益性が改善し、全社ベースのセグメント利益合計は367百万円と前年295百万円を上回る水準にある。

  • 国内ソリューション事業のセグメント利益162百万円(前年比+119.3%)、販管費削減による収益改善が顕著
  • 海外ソリューション事業の売上収益4,581百万円(同+7.5%)、Lumitron子会社化によりASEAN照明事業を拡充
  • FC加盟店チャネル売上収益416百万円(同+16.3%)、直営店販売手法の水平展開が奏功
  • 売上総利益率23.8%(前年22.8%、+1.0pt)、売上構成改善と原価管理が進展
  • 中間包括利益566百万円、在外営業活動体の換算差額+505百万円が資本を押し上げ

2Q決算を踏まえた懸念点

営業利益は26百万円(前年比▲86.3%)と大幅減益。M&A関連の一時費用に加え、販管費が1,701百万円(同+24.8%)に膨張し、売上総利益の改善分を吸収。通期営業利益550百万円計画に対する2Q進捗率は4.8%と極めて低水準であり、下期に524百万円の営業利益創出が必要。

  • 営業利益26百万円(前年比▲86.3%)、M&A一時費用と全社費用の239百万円増加が主因
  • 営業CFは▲750百万円、棚卸資産+515百万円増が運転資金を圧迫
  • DX事業は売上収益248百万円(同▲23.2%)・セグメント損失▲9百万円と赤字継続
  • 借入金合計5,905百万円(前期末4,338百万円から+1,566百万円)、有利子負債の急増に留意
  • 親会社所有者帰属持分比率35.9%(前期末39.8%から▲3.9pt)に低下

注目点/今後確認したいポイント

  • 下期に営業利益524百万円の計上が必要となるが、M&A一時費用の剥落タイミングとLumitron・カワハラ事務機の連結フル寄与による利益上積みの蓋然性
  • 海外子会社が値上げ前に商品を先行購入し棚卸資産が885百万円増加した点について、下期の販売計画と在庫回転の正常化見通し
  • DX事業のスポット案件売上減少の構造的要因と、AIエージェント事業の本格営業開始による収益化の時間軸
経営陣への論点
  • M&A一時費用の具体的な内訳と金額、3Q以降の追加費用発生の有無
  • Lumitron社の通期売上・利益貢献の定量的見通し
  • 海外子会社の値上げ前先行購入在庫の販売時期と粗利率への影響
  • 全社費用340百万円(前年101百万円)の増加要因の内訳
  • DX事業のAIエージェント事業における受注パイプラインと損益分岐の時期
  • 代理店チャネルのセキュリティ商材売上減少への対応策
  • 米国関税政策がASEAN地域のLED・エアコン販売に及ぼす影響の定量評価
  • 通期業績予想を据え置いた前提条件の変化有無
  • のれん3,086百万円(総資産の約20%)の減損リスク管理方針
  • 中期経営計画における海外ソリューション事業の地域別売上目標

主要業績ハイライト

勘定科目数値前年同期比
売上収益6,964百万円+5.2%
売上原価5,310百万円+3.9%
売上総利益1,653百万円+9.6%
販売費及び一般管理費1,701百万円+24.8%
営業利益26百万円▲86.3%
税引前中間利益▲15百万円-
親会社所有者帰属中間利益22百万円▲85.4%
EBITDA144百万円▲50.0%
基本的1株当たり中間利益0.28円▲85.3%

営業利益の前年比▲167百万円の主因は、販管費+337百万円(M&A関連一時費用含む全社費用の増加)。売上総利益は+145百万円と改善しているが、費用増を吸収できず。税引前段階では金融費用が70百万円(前年41百万円)に増加し、金融収益が12百万円(前年91百万円)に減少したことも影響。

事業セグメント別の業績

セグメント名売上高前年同期比営業利益前年同期比利益率
国内ソリューション事業2,134百万円+5.1%162百万円+119.3%7.6%
└ 直営店1,308百万円+5.2%---
└ FC加盟店416百万円+16.3%---
└ 代理店409百万円▲4.3%---
海外ソリューション事業4,581百万円+7.5%214百万円▲9.8%4.7%
DX事業248百万円▲23.2%▲9百万円--
調整額--▲340百万円--
合計6,964百万円+5.2%26百万円▲86.3%0.4%
好調な事業
  • 国内ソリューション事業(FC加盟店):売上収益+16.3%、直営店販売手法の水平展開と新規加盟店開拓が寄与
  • 国内ソリューション事業(直営店):売上収益+5.2%、MFP独自プランやLED・エアコン等の環境商材提案が牽引
  • 海外ソリューション事業:売上収益+7.5%、LED照明・業務用エアコン・スペースクールの脱炭素商材需要とLumitron連結が寄与
不調な事業
  • DX事業:売上収益▲23.2%、スポット案件の売上減少・入力業務等の業務量減少が主因
  • 国内ソリューション事業(代理店):売上収益▲4.3%、セキュリティ商材の売上減少傾向に歯止めがかからず

業績予想比の進捗率

売上収益の通期計画14,800百万円に対する2Q累計進捗率は47.1%と概ね順調だが、営業利益の進捗率は4.8%と著しく低水準。通期営業利益550百万円の達成には下期に524百万円の利益計上が必要であり、M&A一時費用の剥落、新規連結子会社のフル寄与、海外先行在庫の販売が前提となる。

勘定科目数値(2Q累計)通期計画進捗率
売上収益6,964百万円14,800百万円47.1%
営業利益26百万円550百万円4.8%
親会社所有者帰属当期利益22百万円320百万円6.9%
  • 前年中間期(2025/9期2Q)も営業利益193百万円に対し通期407百万円(2Q進捗率47.4%)であり、下期偏重傾向は一定程度存在。ただし今期は2Q進捗率4.8%と異常に低く、一時費用要因の解消が不可欠

業績予想の変更有無

業績予想の修正なし。2025年11月13日付で公表した通期計画を据え置き。営業利益進捗率4.8%と計画達成のハードルは高いが、会社側はM&A一時費用の一過性を前提に予想を維持。

株主還元への言及

期末配当予想1.20円/株(前期1.00円から+0.20円)を維持。中間配当は無配。年間配当予想に変更なし。

財務状況

M&Aによる2社連結に伴い総資産・有利子負債が急増。親会社所有者帰属持分比率は35.9%に低下したが、のれんを含む非流動資産の拡大が主因であり、成長投資フェーズとして評価。

  • 主要数値
  • レバレッジ指標
勘定科目数値補足情報
現金及び現金同等物2,430百万円前期末比▲9.3%
営業債権及びその他の債権3,272百万円前期末比+24.4%
棚卸資産3,291百万円前期末比+36.8%
有利子負債(借入金合計)5,905百万円前期末比+36.1%
└ 流動借入金4,040百万円前期末比+29.0%
└ 非流動借入金1,864百万円前期末比+54.5%
のれん3,086百万円前期末比+28.8%
親会社所有者に帰属する持分5,491百万円前期末比+8.6%
資産合計15,296百万円前期末比+20.4%
EBITDA144百万円営業利益26百万円+減価償却費118百万円

※Net Debt/EBITDAは2Q累計EBITDA年換算ベースの試算値であり、M&A一時費用影響により異常値。通期EBITDA計画ベースでは実態を反映しない可能性に留意。

決算発表と同時に出たニュース

該当なし

足許四半期中の主要発表

  • 2026/04/13
    中国子会社RBDの2025年12月期決算を公表。売上高は前年比▲4.3%も営業利益は同+4.1%、営業CFは同+22.9%と収益性改善 子会社の年次決算情報に関するお知らせ 〜 レカムビジネスソリューションズ(大連)株式会社 2025年12月期決算 〜
  • 2026/02/03
    中国AI企業との合弁会社を通じ、AIエージェントプラットフォーム日本語版の商用展開を開始。DX推進の新規事業として中長期的な収益基盤拡大を見込む AIエージェント事業の本格営業開始に関するお知らせ
  • 2026/01/09
    シンガポールLumitron Pte. Limitedの株式80%取得が完了し連結子会社化。ASEAN照明ソリューション事業を拡充 (開示事項の経過)シンガポール Lumitron Pte. Limited の株式取得(子会社化)の完了に関するお知らせ
  • 2026/01/09
    岩手県カワハラ事務機の株式100%取得完了。東北エリアの顧客基盤獲得による国内営業エリア拡大 (開示事項の経過)有限会社カワハラ事務機の株式取得(子会社化)の完了に関するお知らせ
  • 2025/12/22
    連結子会社SLWLがPhilips LED製品のアジアNo.1ディストリビューターに認定。マレーシア中心のLED販売実績が評価 子会社SLWLが、フィリップスブランドLED、2025年度アジアNO1ディストリビューターに認定!

過去1年間の大量保有報告/重要提案

該当なし

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