サマリー
次期は、主力のスポットワーク成長を軸に、物流領域の受入負荷軽減プロジェクトと新業界の介護福祉進出の立ち上げ局面となる見通し。事業の本質は需給マッチングの質であり、稼働率とコアワーカー基盤の維持が売上成長の前提条件。加えて、リターゲティング強化によるワーカーのアクティブ化が、投資局面でも利益率を守る鍵となる。スキマワークス子会社化に伴う「スポットワーク以外」領域の収益モデルが見え始める局面で、通期レンジ達成の確度を見極める四半期となる。
翌四半期の注目ポイント
| 注目点と焦点 | 示唆 |
|---|---|
売上成長1Q売上高の上期計画に対する進捗 | 2Q累計売上高計画19,228~19,975百万円に対し、1Q進捗45%未満は下限寄り懸念(当レポート試算)。 |
収益性営業利益率の前年差推移 | 通期営業利益率目標19.8%~21.6%に対し、1Qで18%割れは投資先行の度合い確認要(当レポート目線)。 |
稼働率稼働率の維持と求人充足の質 | 前期稼働率86.1%を維持できれば、GMV成長の下振れリスク抑制要因。 |
物流ソリューションField Manager施策の導入状況 | 物流の対応職種拡大が進めば、上期売上成長率+16.8%~+21.4%の達成確度上昇。 |
新業界開拓介護福祉業界の供給獲得と稼働率 | 介護のマーケ投資が稼働率に転換すれば、通期売上成長率+15.6%~+20.3%の上振れ要因。 |
新規事業スキマワークスの進捗 | 6か月上期純利益2,102~2,662百万円が▲18.0%~▲3.8%計画のなか、投資フェーズであり、ガイダンスに対して順調に進捗しているか。赤字先行の回避が評価点。 |
新規事業タイミーキャリアプラスの立ち上がり | 正社員紹介の積み上げが見えれば、単一プロダクト依存度の低下と評価軸の多様化。 |
財務/投資余力有利子負債と現預金のバランス | 現預金14,225百万円と有利子負債11,921百万円からネット現金+2,305百万円(当レポート試算)維持が投資継続余地。 |
前回決算(2025年10月期 通期決算)を踏まえた主要論点
連結初年度として比較情報は限定的ながら、稼働率86.1%と登録基盤の拡大が高利益率を支えた決算。次期は「仕込みフェーズ」と位置づけ、物流の受入負荷軽減と介護福祉進出、子会社化したスキマワークスを含む非スポットワーク領域の立ち上げが投資負担と成長の両面で焦点。売上成長の質として、稼働率と獲得効率、投資の回収速度の見極め局面。
1. 稼働率86.1%とコアワーカー拡大の持続性
- 前期: 稼働率86.1%、登録ワーカー数1,274万人超の基盤形成
- 今期確認: 稼働率の維持とコアワーカーの伸長
- 注目指標: 稼働率86%台維持、流通総額の四半期推移
2. クライアント拠点拡大と流通総額117,202百万円の再現性
- 前期: 登録クライアント事業所数41.7万拠点超、流通総額117,202百万円
- 今期確認: 物流小売中心のAA増加とAA当たりGMVの維持
- 注目指標: 上期売上高19,228~19,975百万円計画の進捗
3. 営業利益率19.7%水準とマーケ投資の規律
- 前期: 売上総利益率94.4%、販管費率74.7%、営業利益率19.7%(当レポート試算)
- 今期確認: リターゲティング強化によるアクティブ化と獲得効率
- 注目指標: 上期営業利益率15.7%~19.2%水準の維持(当レポート試算)
4. 物流領域の2本立て展開と収益モデルの整理
- 前期: スキマワークス連結化でのれん345百万円計上、物流施策を複線化
- 今期確認: Field Manager派遣料モデルと請負モデルの棲み分け
- 注目指標: スポットワーク以外売上の拡大ペース、連結調整の影響
5. キャッシュ創出と借入依存度のコントロール
- 前期: 営業CF+2,674百万円、投資CF▲1,280百万円、フリーCF+1,394百万円(当レポート試算)
- 今期確認: 立替金増減と短期借入の増減による運転資本の安定性
- 注目指標: 立替金11,845百万円の回転、短期借入金11,110百万円の変動
今期中の主要な適時開示
- 2026/02/12よくある質問と回答(2026年2月) - 長期採用サポート機能とタイミーキャリアプラスの違い、Field Manager施策とスキマワークスの違いなどを開示。 よくある質問と回答(2026年2月)
- 2025/12/22決算期変更に伴う通期連結業績予想の修正 - 6か月業績へ置換し投資家の比較軸を更新。 決算期変更に伴う通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
- 2025/12/22決算期(事業年度の末日)の変更及び定款一部変更 - 開示単位変更により短期の見え方が変化。 決算期(事業年度の末日)の変更及び定款一部変更に関するお知らせ
- 2025/12/22決算期の変更に関する補足説明資料 - 繁忙期に営業リソース集中の狙いを明確化。 決算期の変更に関する補足説明資料
前四半期の着地(2025年10月期 通期実績)
スポットワークの需給逼迫を背景に、稼働率86.1%と登録基盤拡大が収益性を押し上げた通期。売上総利益率94.4%(当レポート試算)と高い粗利構造の下で、販管費の規律運用が営業利益率19.7%を形成。4Qにスキマワークスを子会社化し、連結財務諸表の作成初年度として財務開示の範囲を拡張。次期は戦略投資継続方針のため、成長率と利益率の同時達成の再現性が論点。
| 項目 | 金額 | 前年同期比 | 会社計画比 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 34,289 | +27.6%(個別) | - | 登録基盤拡大と稼働率86.1%が下支え |
| 営業利益 | 6,769 | +59.4%(個別) | - | 営業利益率19.7%(当レポート試算) |
| 経常利益 | 6,692 | +70.5%(個別) | - | 支払利息114百万円を吸収 |
| 当期純利益 | 5,332 | +90.6%(個別) | - | 特別損失16百万円を計上 |
| EPS | 53.76円 | +83.4%(当レポート試算、個別前年差参照) | - | 期中平均株式数99,185,250株 |
[通期計画に対する進捗率: 100.0%(前年同期:-)]
会社情報
- 会社名: 株式会社タイミー
- 証券コード: 215A
- 上場市場: 東京証券取引所 グロース市場
- 決算期: 10月
- 次回決算発表予定: -(会社開示なし)
- 主要事業: スキマバイトサービス「タイミー」運営(有料職業紹介)
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