MFS 2Q 決算説明会速報

INVASE売買モデル黒字化を達成、モゲチェックは利益最優先の広告運用で赤字幅を想定の3分の1に圧縮し通期黒字へ

2026年2月13日 21:20 JST

サマリー

2026年6月期2Q累計は、モゲチェック事業の課金ポイント変更(審査申込時→融資実行時)と金融機関のオンライン広宣費抑制が重なり営業赤字48百万円。ただし広告宣伝費抑制によりモゲチェックの上期赤字幅は当初想定2億円の約3分の1となる0.7億円で着地。INVASE事業は売買モデルが軌道に乗り四半期で初の黒字(32百万円)を達成、上期黒字28百万円を計上。両事業とも通期予算は据え置き、下期の利益回復により通期黒字達成を目指す方針。

ポイント(決算の要点と成長アクション)

  • 経営戦略と市場認識
    • 平山CFOは説明会で、トップライン抑制を許容してでも黒字化を最優先する方針を明言
    • 塩澤CMOは政策金利ターミナルレート1.5%(2027年)を想定、円安次第で2.0%超のリスクシナリオも指摘
    • ネット銀行の金利引下げ競争は弛緩傾向、SBI新生銀行がピークシーズン中に0.59%→0.64%へ引上げ
    • 不動産価格は二極化の見通し、都心部は賃金上昇+ペアローン浸透+50年ローンで10年で1.5〜2倍の上昇余地
  • 足元の事業進捗と要因
    • モゲチェック2Q売上248百万円(YoY▲47.8%)、実行課金への移行による売上後ろ倒しが主因
    • 管理会計ベース(融資実行率12%仮定)では上期黒字173百万円、実質的な収益力は維持
    • INVASE 2Q売上268百万円(グロスアップ控除後、YoY+121.6%)、契約件数220件と過去最高
    • INVASE広告宣伝費率は8.9%まで低下、売上増とマーケティング効率化が寄与
  • 戦略的な重要施策や変化点
    • モゲチェックAIチャット第2弾(診断結果のAI生成コメント)を12月リリース、CVR改善を確認
    • フラット35ランキング掲載を開始、4月から借入上限1.2億円への引上げにより固定金利需要の取込みを狙う
    • INVASE賃貸管理(PM)を12月開始、仕入・販売・管理の一気通貫体制を構築
    • 全国保証との資本業務提携(2025年11月、議決権10%取得)に基づく協業を継続推進中

今後の見通しと戦略

  • 通期業績予想は据え置き(売上3,779百万円、営業利益195百万円)、モゲチェック下期1.3億円の黒字+INVASE下期1億円超の営業利益で達成を見込む
  • 1-3月の住宅ローンピークシーズンにおける審査申込が3-6ヶ月後に融資実行として売上計上されるため、3Q以降の売上回復が鍵
  • 2026年6月末までにモゲチェック全サービス(診断前・診断結果・診断後フォロー)のAI化完了を目指し、AIエンジンの外部提供へ布石
  • Vision2030(モゲチェック売上200億円/市場シェア10%、INVASE売上50億円(粗利ベース))は変更なし
  • 平山CFOは説明会で、全国保証およびその周辺との収益貢献に繋がる協業を進めている旨を言及、具体化次第で適時開示予定
  • BS上の販売用不動産約9億円について、回転期間1.5〜2ヶ月、社内に損切り・保有額キャップ等のリスク管理ルールを整備と説明

ポジティブ要因

  • INVASE顧客は年収1,500万円以上の高所得層が中心、物件単価8,000万〜1億円と高く収益性が高い
  • CAPM(AI価格モデル)によるファミリー物件(30㎡以上)の裁定取引戦略が機能、仕入から売却まで1.5〜2ヶ月の短期回転
  • モゲチェック会員登録数は2025年12月時点で前年同月比+143千人と加速、ユーザー基盤は拡大継続
  • 塩澤CMOの積極的なメディア露出がCPA低下に寄与、住宅ローンへの社会的注目がモゲチェック認知度を押し上げ
  • フラット35の金利優遇強化(子育てプラス、借換適用、上限1.2億円)により固定金利需要が拡大する可能性(変動:固定=9:1→8:2へ)
  • インフレ長期化に伴う不動産価格上昇はINVASE事業にフォロー

懸念事項・リスク

  • モゲチェック事業は金融機関のオンライン広宣費抑制が継続中、住宅ローンのオンラインシフトへの一時的な逆風
  • 実行課金モデルへの移行で売上計上が3〜6ヶ月後ろ倒し、融資実行率の変動が業績に影響するリスク
  • 政策金利が想定以上に上昇(2%超)した場合、住宅ローン需要全体の減退および地方不動産価格の下落リスク
  • INVASE事業の販売用不動産(約9億円)は不動産市況悪化時に評価損リスクを内包
  • ネット銀行の収益性重視への転換が進むと、モゲチェックの主力提携先のオンライン集客意欲が一段と低下する可能性
  • 通期黒字達成は下期偏重(特に4-6月の融資実行売上)に依存、計画未達時の信認低下リスク

業績ハイライト

2026年6月期2Q累計(中間期)は、INVASE事業の売買モデル本格化により売上高3,250百万円(YoY+187.4%、グロスアップ控除後▲6.6%)となったが、モゲチェック事業の課金ポイント変更影響により営業損失48百万円。通期では営業利益195百万円の黒字を計画。

  • 連結業績サマリー
  • セグメント別業績(2Q累計)
項目当期累計(2Q)前年同期前年同期比当四半期(2Q)前年同四半期前年同四半期比
売上高3,250百万円1,131百万円+187.4%1,844百万円597百万円+208.7%
営業利益▲48百万円52百万円
純利益▲54百万円34百万円
  • モゲチェック審査申込数(2Q): 14,763件(前年同期比 ▲18.6%、前四半期比 +10.5%)
  • モゲチェック審査申込単価(2Q): 16,853円(管理会計ベース27,000円)
  • モゲチェックCPA(2Q): 12,276円(前年同期 13,210円)
  • モゲチェック会員登録数累計(2025/12): 前年同月比 +143千人
  • INVASE契約件数(2Q): 220件(前年同期 80件、前年同期比 +175.0%)
  • INVASE広告宣伝費率(2Q): 8.9%(前年同期 43.6%)
  • INVASE会員登録数累計(2025/12): 前年同月比 +9千人
  • 従業員数(2Q末): 76名(エンジニア・デザイナー21名、比率約28%)
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