MFS 2Q 決算速報

INVASE買取再販モデルが軌道に乗り売上3倍増、モゲチェック実行課金移行の一巡と下期黒字回復が焦点

2026年2月13日 17:40 JST

2Q決算を踏まえた評価点

INVASE事業の仲介→買取再販モデルへの転換が奏功し、同事業売上は前年比+1,056.0%と急伸。契約件数は前年比+121.0%の336件と量的拡大も確認でき、12月単月では過去最高売上を記録。グロスアップ控除後でも同+113.3%と実態ベースで倍増。

  • INVASE事業が2Q単独で初の四半期黒字(営業利益32百万円)を達成。上期累計でも28百万円の黒字
  • モゲチェック集客数が前年比+34.2%の388万件、ユーザー登録数+14.6%の6.2万件と顧客基盤は拡大継続
  • 広告宣伝費抑制によりモゲチェック赤字幅が当初想定2.5億円→77百万円に縮小。CPA12,276円と効率的な集客を維持
  • 全国保証との資本業務提携(2026年1月払込完了)により約2.7億円を調達、住宅ローン審査高度化・チャネル拡大の布石
  • 賃貸管理サービスを12月に開始、仕入・販売・管理の一気通貫体制を確立

2Q決算を踏まえた懸念点

モゲチェック事業は金融機関のオンライン広宣費抑制と「送客課金→実行課金」への移行が重なり、売上559百万円(前年比▲37.7%)、セグメント損失▲76百万円と赤字転落。売上総利益率は85.2%→26.7%(前年差▲58.5pt)へ急低下しており、INVASE事業の売上原価構造変化が全社利益率を押し下げ。

  • 連結営業損失▲48百万円(前年同期は+52百万円の黒字)、純損失▲54百万円と赤字転落
  • INVASE買取再販モデルは販売用不動産832百万円の積み増しを伴い、営業CFは▲885百万円と資金流出が拡大
  • 自己資本比率が87.7%→73.9%に低下。有利子負債が前期末ゼロから523百万円に増加
  • モゲチェック審査申込単価が課金モデル変更で16,853円に低下(前四半期23,261円)
  • INVASE事業のバウチャー集客数は前年比▲47.6%と減少、モデル転換による集客チャネル縮小リスク

注目点/今後確認したいポイント

  • モゲチェック事業の実行課金モデルへの移行完了時期と、3Q以降の売上回復ペース。管理会計ベースでは黒字基調とされるが、財務会計上の黒字転換タイミングが通期計画の達成を左右
  • INVASE事業の販売用不動産回転率と在庫リスク管理体制。12月末時点で914百万円の棚卸資産を抱え、不動産市況変動時の評価損リスクに留意が必要
  • 全国保証との業務提携によるモゲチェック送客チャネルの具体的な拡大スケジュールと、全国700超の提携金融機関ネットワーク活用の進捗
経営陣への論点
  • 実行課金モデルにおける融資実行率(現在12%仮定)の実績値と改善施策
  • 特別金利提供4行の今後の拡大計画と、実行課金ベースでの金融機関との交渉状況
  • INVASE事業の適正在庫水準と物件回転期間の目標値
  • 全国保証との共同研究の具体的なマイルストーンと収益貢献時期
  • モゲチェックAIエンジンの他業種AIエージェントへの提供開始時期と収益モデル
  • INVASE事業の投資対象エリア拡大(都心→地方都市)の具体的スケジュール
  • 買取再販モデルにおける仕入れファイナンスの調達コストと借入枠の拡充予定
  • Vision2030(モゲチェック売上200億円、INVASE売上50億円)に対する中間目標の設定有無
  • フラット35顧客獲得再開の収益性と変動金利商品とのカニバリゼーションリスク
  • 不動産投資AIエージェントの開発進捗と差別化要素

主要業績ハイライト

勘定科目数値前年同期比
売上高3,250百万円+187.4%
売上原価2,383百万円+1,323.4%
売上総利益867百万円▲10.0%
販売費及び一般管理費915百万円+0.5%
営業利益▲48百万円-
経常利益▲43百万円-
親会社株主に帰属する中間純利益▲54百万円-
EPS▲5.96円-
売上総利益率26.7%前年差▲58.5pt
営業利益率▲1.5%前年差▲6.1pt

事業セグメント別の業績

セグメント名売上高前年同期比営業利益前年同期比利益率
モゲチェック事業559百万円▲37.7%▲76百万円-▲13.7%
INVASE事業2,691百万円+1,056.0%28百万円-1.1%
└ INVASE(グロスアップ控除後)496百万円+113.3%28百万円-5.8%
合計3,250百万円+187.4%▲48百万円-▲1.5%
好調な事業
  • INVASE事業:売上前年比+1,056.0%(グロスアップ控除後+113.3%)。買取再販モデルへの転換により契約件数336件(同+121.0%)と急増。CAPM(AI価格モデル)を活用した割安物件仕入れ・販売が収益を牽引
  • INVASE賃貸管理サービス:2025年12月に開始。仕入・販売・管理の一気通貫サービス体制を確立し、ストック収益基盤の構築に着手
不調な事業
  • モゲチェック事業:売上前年比▲37.7%、セグメント損失▲76百万円。金融機関のオンライン広宣費抑制に加え、実行課金への移行で売上計上が3-6ヶ月後ろ倒し。ただし管理会計ベース(融資実行率12%仮定)では黒字基調を維持

業績予想比の進捗率

売上高の通期計画に対する進捗率は86.0%と高水準に見えるが、INVASE事業の買取再販モデルによるグロスアップが大きく寄与。グロスアップ控除後の実質的な売上高進捗率は40.0%にとどまる。モゲチェック事業の通期売上計画1,500百万円に対する進捗は37.3%と下期偏重。会社側は通期業績予想を据え置いており、下期でのモゲチェック黒字化とINVASE継続黒字を前提に通期営業利益195百万円の達成を目指す。

勘定科目数値(2Q累計)通期計画進捗率
売上高3,250百万円3,779百万円86.0%
└ グロスアップ控除後1,056百万円2,640百万円40.0%
営業利益▲48百万円195百万円-
経常利益▲43百万円186百万円-
純利益▲54百万円146百万円-
  • モゲチェック事業は住宅購入需要が高まる春先(1-3月)に審査申込が増加する傾向。実行課金モデルでは融資実行まで3-6ヶ月のタイムラグがあるため、下期に売上が集中する見通し
  • INVASE事業は不動産取引の季節性(年度末需要)の影響を受けるが、買取再販モデルでは在庫回転の平準化が進む可能性

業績予想の変更有無

通期業績予想の変更なし。2025年11月13日付で公表した1Q決算短信時の予想を据え置き。

株主還元への言及

2026年6月期の配当予想は中間・期末ともに0.00円(無配)を継続。変更なし。

財務状況

買取再販モデルへの転換に伴い販売用不動産が急増し、銀行借入による有利子負債が新たに発生。前期末の実質無借金経営から転換点を迎えたが、全国保証からの第三者割当増資(約2.7億円、2026年1月払込)により資本基盤は補強済。自己資本比率は73.9%と依然高水準。

  • 主要数値
  • レバレッジ指標
勘定科目数値補足情報
現金及び預金1,433百万円前期末比▲388百万円(▲21.3%)
販売用不動産914百万円前期末比+832百万円
流動資産合計2,637百万円前期末比+394百万円
総資産2,973百万円前期末比+436百万円
有利子負債523百万円前期末ゼロから新規発生
└ 短期借入金150百万円-
└ 1年内返済予定長期借入金107百万円-
└ 長期借入金266百万円-
自己資本2,197百万円前期末比▲28百万円
EBITDA▲33百万円営業利益▲48百万円+減価償却費14百万円(弊社試算)

決算発表と同時に出たニュース

該当なし

足許四半期中の主要発表

  • 2025/11/20
    全国保証との資本業務提携を締結、第三者割当増資で約2.7億円調達。AI活用のローン審査高度化の共同研究とモゲチェック普及拡大に取り組む 全国保証株式会社との資本業務提携及び第三者割当による新株式の発行、資本金及び資本準備金の額の減少並びに主要株主の異動に関するお知らせ

過去1年間の大量保有報告/重要提案

  • 全国保証: 0%→10.00%(2026/01/08) - 政策投資・資本業務提携目的。第三者割当による新株101.96万株を引受。2年間のロックアップ合意あり
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